コモンマロウ(ウスベニアオイ)の育て方…越冬もできますよ

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コモンマロウの基礎データ
コモンマロウ
科名アオイ科
属名ゼニアオイ属
学名Malva sylvestris
別名ウスベニアオイ
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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コモンマロウの特徴は?

コモンマロウはアオイ科ゼニアオイ属の宿根草。このページでは主にマロウとして流通するウスベニアオイについて書いています。主に春に苗を植え、夏に開花し、冬には地上部がなくなりますが、また春に芽吹きます。株の寿命が4年か5年くらいで、弱って生育が鈍くなるので、新しい株を買って植え替えるといいです。

ウスベニアオイの花を乾燥させてハーブティにすると青いお茶になり、そこにレモンの果汁を垂らすとピンクに色が変わります。ハーブティには炎症を抑える効果があります。同じように青い→ピンクに色が変わるハーブティーにボリジバタフライピーがあります。バタフライピーは非常に青いです。

アオイ科なのもあって草丈が1.5mになります。大きいです。ハーブって楚々としていると思い込んでいる人が多いので気をつけましょう。
草丈1.5m
参考:ハーブティーにできる家庭菜園で育てやすいハーブ

管理場所・日当たり

コモンマロウは日当たりを好みます。少々の半日陰でも枯れることはないでしょうけど、日当たりで。鉢植えにしていて夏のあまりに水切れを起こしてしまうならば夏は半日陰に移動させて水切れを防ぎます。
夏は朝と夕方の二回水やりをするが、それでも追いつかない場合がある。原因は環境(気候)もあるが、根詰まりしていたり、土が劣化していて保水力がなくなっていることもある。素直に半日陰に移動させたほうがいい。

冬は地上部がなくなるが、春には芽吹く

越冬はできます。

冬は地上部が寒さで枯れて消えるが、根が枯れていなければ春には芽吹いて開花する。しかし、土が凍結するほどの寒さに当たると根が枯れてしまうので、土が凍結する寒冷地では秋に腐葉土やワラなどでマルチングして凍結しないようにする。

鉢植えならば、冬は凍結しないような場所に移動させる。冬は地上部がないので日当たりである必要はないです。

植え付け・植えかえ

直根性

コモンマロウ(ウスベニアオイもゼニアオイも)は直根性といって、一本太い根が伸びるタイプです。このタイプはこの根が傷つくと生育が止まり、枯れてしまうこともあります。移植はどうしても根が傷ついてしまうので、無理です。またホームセンターなどで売っている苗も、植える時は根が傷つかないように土を崩さずにそのまま植えます。植えるときに土をギューギューと押さえないようにします。
植え替えの時は土を落とさず、根を傷つけないようにすればできる。

用土

酸性の土を嫌いますので、庭植えする場合は前もって一週間前に苦土石灰を混ぜておき、庭土に2割か3割ほど腐葉土か堆肥を追加してよく混ぜてから植えます。庭の土が粘土質で水はけが悪いならば、川砂や軽石などをいれて水はけを良くするといいです。

鉢植えにする場合は、花と野菜の土を利用します。ハーブですが肥沃な土を好みますし、ホームセンターなどで売ってる培養土ならば水はけは十分です。

庭植え

コモンマロウは。酸性の土を嫌い、深くまで根を張るので深さ30cm〜40cmの穴を掘って、その土に苦土石灰をまいて中和させておく。中和までは1週間〜10日かかるので、反応が終わってから、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

ポット苗を植える場合、ポット苗の土を崩さないこと。根を傷つけると生育しなくなる。

コモンマロウは移植ができないので、植えつける時に「この場所で問題ないか?」と考えてから植える。草丈が高くなるが問題ないか?とか。

鉢植え

鉢植えの場合は、鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの場合は古い土を一切落とさず、根を傷つけないようにして、古い鉢から抜き出し、ひとまわり大きな鉢を用意して、鉢底に網と軽石を入れて、その上に株を入れて、用土を隙間に入れていきます。最後に水をやって完成です。

庭植えの水やり

基本的には自然に降る雨だけでも、大丈夫なんですが、初夏〜夏は、高温と生育がよいために、庭植えにした場合でも水切れが起きるので様子を見て水をやりましょう。あんまりに水切れするなら、株元にワラを敷いてマルチングするといいです。

冬も自然に降る雨だけで十分です。雨ざらしになっているならば、そのままにしておきます。

鉢植えの水やり

春以降は一般的な植物同様に「土が乾いたら水をやる」ようにします。本来は比較的乾燥に強い植物ですが、鉢植えだと土が少ないので水切れ起きやすいです。
鉢植えの場合、春はまだ、生育が鈍いため、水の吸い上げが鈍く、春は逆に水のやりすぎに注意する。土が乾いてから水をやり、乾くまでは水やりをしないようにします。

夏の水やり

夏は乾燥しやすく、すぐにクタっとなるので、朝と夕方の二回、しっかりと水をやってください。鉢植えは土の量が少ないために、水切れが起きやすいです。

水切れがどうしても起きる場合は、半日陰に移動させて蒸発を防ぎます。

冬の水やり

冬は地上部が枯れます。しかし冬も地下では根が生きているので鉢植えならば乾燥しすぎない程度に水をやります。水やりの頻度は環境にもよりますが、土が乾いてから数日経って水をやる程度です。よくわからない場合は、土壌水分計(水やりチェッカー)で計測してから水をやるといいです。
土壌水分計
土壌水分計の購入はこちら

肥料

植え付けのときに庭植えにするならば堆肥を混ぜておきます。その後、春から夏の生育時期に緩効性肥料を根本に1ヶ月に一回やってください。鉢植えの場合は、春から秋にかけて月に二回程度、液体肥料をやります。

病害虫

アブラムシが発生します。ハーブティにしないのであればオルトランの利用も。食べるならば、見つけ次第補殺します。

ウスベニアオイとゼニアオイの違い

コモンマロウという名前で流通しているのは「ウスベニアオイ」と「ゼニアオイ」です。両者には若干の性質の違い、見た目の違いがある。ゼニアオイは道端に生える雑草。完全に帰化しています。ウスベニアオイも頑健な植物ではありますが、そこまではびこっていません。

流通している「コモンマロウ」のほとんどが「ウスベニアオイ」の方ですが、どちらもコモンマロウとしてほとんど区別なしになっています。

ウスベニアオイ

ネットショップや店舗で流通しているのはこのウスベニオアオイの方。ウスベニアオイは葉っぱに切れ込みが入っていて、茎に毛が生えています。ちなみに、上の方にある紫花の画像は、ウスベニアオイの園芸品種で、色合いがゼニアオイと近いので、余計パニックですが、本来はこのくらいの「うす紅」です。

ゼニアオイ

雑草で生えているのはこのゼニアオイ。葉っぱの切れ込みが鈍く、中央が少し窪んでいて銭のようです。茎は無毛か、短い毛しかが生えていない。こぼれダネでも増えます。ゼニアオイは草丈が、せいぜい60センチから80センチ。比較的小さくまとまります。
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