虹の玉(ニジノタマ)の育て方…仕立て直すなら春か秋に挿し木を

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虹の玉の基礎データ

虹の玉
科名
ベンケイソウ科
属名
セダム属
学名
Sedum rubrotinctum
水やり
乾かし気味に
場所
冬は室内 夏は外
難易度
初心者向け
虹の玉の開花時期…植え付け・植え替え時期…月別スケジュールです。

虹の玉とは?

虹の玉はメキシコ原産のベンケイソウ科セダム属多肉植物。株がそれなりに成長すると夏に黄色い花も咲きますが、葉っぱが艶やかで、赤く染まる様子が美しく、主に葉っぱを鑑賞する観葉目的です。

寒さにも強く、多少の雪・霜に当たっても枯れません。といっても土が凍るような寒冷地ならば室内に取り込みましょう。

水やり

多肉植物で乾燥に強く、水をやりすぎると腐ってしまいますし、徒長します。土が乾いてから2日か3日経って水をやる程度で十分です。

しかし虹の玉は多肉植物にしては水を好み、特に春と秋に生育時期は、水が切れると葉っぱが落ちることもあり、気を付けて水をやるか、半日陰に移動して極端な乾燥を防ぐようにします。

春と秋は生育するので、水をやるときは鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやり、受け皿の水は捨ててください。この時期は水をやるとそれだけ生育します。

夏の水やり(断水)

夏は活動が鈍くなっているので、水やりが多いと根腐れを起こします。気温が25度を超えたあたりから休眠しますので断水(水をやらないこと)します。断水すると葉っぱがシワシワになることもありますが、放置しておくか、あまりに不憫なら葉水をします(霧吹きで葉に水をやること)。葉水はしても土への水やりはしないでください。

冬の水やり(断水)

冬も虹の玉は活動が止まってしまい、水をやると根腐れを起こします。気温が10度以下になったら水やりをストップします。夏も冬も、虹の玉の生育が止まり、水の吸い上げが遅くなって、乾きにくくなってきたら断水の合図だと考えてください。

冬は水やりを止めることで寒さにも強くなります。

肥料

虹の玉は肥料をあまり必要としていません。肥料が多いと葉が落ちます。春と秋に生育があまりに悪い場合にやる程度にしましょう。

肥料はサボテン用の液肥なんてものもありますので、そちらか、緩効性の化成肥料をやります。固形のものであれば二カ月に一回。液体肥料は二週間に一回程度です。
●ボカシをやるときは安いものを買わずにしっかりと発酵したちゃんとした会社が売ってるものを買ってください。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

植え替えはできれば毎年行います。根が詰まると下の方から葉っぱが落ちて来ますので、目安にしてください。植え替えは春か秋にします。冬と夏に植え替えると植え替えのダメージをなかなか取り戻せません。植え替えの際に株分けもできます。

根詰まりの問題は根詰まりのページにまとめていますので参考にしてください。

用土

植え替えは他の多肉植物と同じように、多肉植物・サボテン用の土で植え替えをします。

植え替え手順

植え替えの10日前から水やりはストップします。カラカラに乾いたら古い鉢から株を取り出し、古い土を半分ほど落とし、傷んで変色した根を清潔なハサミで落とします。

鉢は以前と同じ大きさでもいいですし、ひとまわり大きなものでもいいです。蒸発しやすく過湿予防になる素焼き鉢がいいです。根を深く張らないですので、浅い鉢がいいです。

新しい鉢の底の穴を網で塞いで、鉢底石(軽石)を3cmほど敷きます。深い鉢だった場合は鉢底石(軽石)の量を増やして鉢の高さの半分くらいまで入れるなどして水捌けを調節しましょう。

その上に用土を入れて、株を入れて、用土を隙間に入れていきます。このまま水をやらずに1週間〜2週間は日陰で養生し、回復させてから、日当たりに移動させ、普段通りに水をやるようにします。

植え替え直後に水をやると根腐れを起こします。

管理場所・日当たり

日当たりを好みます。日陰だと葉っぱが赤くなりませんし、元気も無くなります。室内で管理する場合も必ず日当たりで管理します。

梅雨(6月〜7月)

梅雨時期は戸外で管理するのであれば軒下など雨の当たらない場所で管理します。もしくは室内の日当たりで管理します。

夏(7月〜8月)

夏は高温で活動が止まる休眠時期なため、水やりを止め、半日陰で管理します。秋になって気温が下がって活動が再開したら、また風通しの良い日当たりで管理します。

冬(11月〜2月)

冬は戸外の日当たりか室内の日当たりで管理します。虹の玉はマイナス1度くらいまで寒さに耐えるので、弱い霜(0度〜4度で発生するやつ)に当たるくらいでは枯れないですし、寒さに当たって紅葉するので、戸外でしっかりと寒さに当てましょう。マイナス1度以下になるなら、室内に取り込んで、窓辺などで日光に当ててあげてください。

徒長しちゃったら仕立て直そう

徒長する前に、先っぽをちょっとずつ刈り込んで小さくするように努めるか、もう延びちゃって頭でっかちで不恰好になったら、バッサリ切って、頭の方を挿木して仕立て直します。切り戻すと、脇芽が出て葉っぱが増えますので、定期的に切り戻すといいです。

挿木

生育時期である春か秋なら、葉挿しでも挿木もできます。適当に切って、切り口が乾くまで日陰で陰干しします。それから多肉植物・サボテン用の土に挿していると、根が出て来ます。発根するまでは水やりはしません。難しくありません。

いきなり全部挿木するのではなくて、何本かずつやりましょう。やり方がうまく行かずに全滅したら悲しいですからね。

病害虫

カイガラムシ
カイガラムシは蝋に覆われた動かない虫で、薬剤が効きにくい。発生したら歯ブラシで削ぎ落としてしまいましょう。

アブラムシ
アブラムシは葉っぱにたかって汁を吸う虫で、1匹から爆発的に増えるので、早めに対処したい。少量であれば霧吹きで吹き飛ばし、大量なら薬剤を散布します。

ヨトウムシ
ヨトウムシは蛾の幼虫で、夜になったら土中から出てくる芋虫。葉っぱを食害する。食欲旺盛で、被害が大きいのに、虫が見つからないならコレ。対応する薬剤があるのでこれで駆除します。

黒斑病
カビの一種で葉っぱに斑が見られる。風通しが悪いくらいに密生していると発生しやすく、多湿だと発生しやすいので、枝を捌いて風を通していると抑えられます。発症箇所を取り除いて、可能であれば殺菌剤を散布する。

特徴・由来・伝承

虹の玉:特徴・由来・伝承
ベンケイソウ科のセダム属の植物。多肉植物で艶のあるプクプクした葉っぱの先が赤くなる。寒さに当たると茶色くなります。英語名は「クリスマスチアー」でクリスマスの御馳走という意味。

緑の部分が少ない「セダム・オーロラ」はこの虹の玉の変種。

他のセダムについてはセダムを参考にしてください。
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多肉植物紅葉メキシコセダム

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