ポトス・マーブルクイーンの育て方…白くするには?

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ポトス・マーブルクイーンの基礎データ
ポトス・マーブルクイーン
科名サトイモ科
属名ハブカズラ属
学名Epipremnum aureum
水やり水控え目
場所室内
難易度上級者向け
画像投稿
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植え
肥料
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ポトス・マーブルクイーンの特徴とは?

ポトス・マーブルクィーンはサトイモ科ハブカズラ属の室内用の観葉植物のポトスの斑入り品種。テルノファンファーレはポトス・マーブルクィーンの枝変わり品種です。そして、テルノカーニバルはテルノビーナスの枝変わり。ポトスは品種改良で少々の違いのものが出て、それが品種登録されまくっているので細かいこと言えばキリがないです。

頑健で育てやすい通常のポトスとライムポトスに比べて、実は非常に弱く、初心者には不向き。見た目が愛らしく、カラリーフとして魅力的で「ポトスは簡単」という先入観もあって、購入する人が多いのですが、冬に失敗しやすいです。もうポトスとは別種と考えないと駄目。ポトスが好きな人は複数のポトスを育てる事が多いのですが、

「こっちの緑のポトスはこの土・日光・水・湿度・温度で元気なのにマーブルクイーンときたら…」と考えるのがそもそもの間違い。全く求める条件が違うと考えましょう。

白くするコツは?

日光をしっかりと当てることで白い部分が増えます。すでに生えている葉っぱの白は増えませんが、生えてくる新芽の葉っぱの白が増えるので、できるだけ日光に当てます。

ただし、気をつけないといけないことがあります。

白い部分は葉焼けしやすいのです。つまり「葉焼けはしないが、できるだけ日光に当てる」を心がけましょう。レースのカーテンで遮光したり、窓から距離をとるなどして丁度いい光量を探します。

白い部分には葉緑素が無い

白いマーブル部分には葉緑素が抜けています。そこがカッコイイのですが、このために、光合成が鈍く、水分の吸い上げが弱く、体力がありません。水はとにかく控えることと、直射日光はとにかく避けること。この二点に注意すれば育てることは出来ますが、「水を控える」というのが案外と難しく(控えるってどの程度?ってのが初心者にはピンと来ないし環境にもよる)、すぐに根腐れしてしまいます。

水やり

ポトス・マーブルクイーン:水やり
ポトス・マーブルの白い部分には葉緑素が無く、その分だけ普通の緑のポトスより水分の吸い上げと体力がありません。土がしっかりと乾いてから水をやるようにします。この具合が意外と微妙で、冬に根腐れして枯れてしまいます。

水をやるときは鉢底から水が出るくらいにしっかりとやります。受け皿の水は捨ててください。
水が多いと画像のように株の根元から黒く変色して腐ります。根腐れです。根腐れは冬になりやすいけど、マーブルクィーンに関しては他のポトスに比べると他の季節でも発生しやすい。

葉水で乾燥を防ぐ

ポトスは空気中の湿度が高い環境を好みますので、土への水やりをしつつ、年間を通して葉っぱに霧吹きで水をやるとよく生育します。また、葉水をすることでハダニなどの害虫の予防にもなります。

また、室内で管理すると、夏は冷房、冬は暖房をかけます。この冷暖房の風が乾燥しているため、乾燥気味になります。葉水で葉に吸水することで、この乾燥を予防するといいです。

冬の水やり

冬は寒さで活動が鈍くなっています。水やりは更に控えめにします。土が乾いてから数日経ってから水をやるようにします。冬は室内で管理すると空気が乾燥しているので、マーブルクィーン自体(地上部って意味ね)は乾燥気味になります。土への水やりを減らして、霧吹きで葉っぱに水をかけて水分補給してやるといいです。

冬の水やりはホント鬼門。土に触って土が乾いていても土の中は水が残っているということがある。土壌水分計で計測して、水やりを判断すると失敗を防げます。
土壌水分計
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肥料

春(3月〜6月)と秋(9月〜10月)に化成肥料を2か月に一回やるか、薄い液体肥料を二週に一回やります。液体肥料の方が調節しやすいのでオススメ。

肥料があると雑菌が繁殖しやすく、繁殖すると根腐れしやすいので、根腐れしやすいマーブルクィーンにはまずいのでちょっと控えめにするのがコツです。生育しない冬や真夏は肥料はやらないようにする。
液体肥料
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化成肥料
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

植え替えは4月〜7月の生育時期に行います。

鉢の底から根っこがはみ出していたら植え替えを。2年か3年に一回植え替えをする。

鉢と仕立て方

鉢の質は問わない。現在の鉢より極端に大きなものに植えず、一回り大きいものにするか、同じ大きさの鉢に植え替える。ハンギングで吊り下げ、ポトスの葉っぱを垂らすとよい。

逆にヘゴなどにくっつけて上へ上へと登らせると、上に行くほど葉が大きくなる。なので上に伸ばすと手のひらくらい大きな葉っぱのマーブルクィーンにもできます。そこまでするのはとても大変ですが。
ヘデラのようにコンクリの壁でも上り、気根を出してへばりつく。そうして登ると葉っぱが大きくなる、みたいです。ただ上に吊り下げるだけじゃ葉っぱは大きくならない。葉っぱが大きくなるとマーブルクィーンもモンステラのように葉っぱに切れ込みが入る。
●ちなみに横に這わせると葉っぱの大きさは変わらない。
●登るほど葉っぱが大きくなるのは、モンステラでも起きる。登って日光を独占するためだと思うが、気根が増えて取り込む栄養が増えるためかも。
●上へ伸ばすと葉っぱが大きくなるが、普通はしない。ポトスは葉っぱが小さい方が可愛いから。

用土

水ハケのよい観葉の土で植え付けます。観葉の土は腐葉土の代わりにピートモスが入っていて匂いが少ないです。一般的な培養土だと室内で管理するとどうしても臭う。観葉植物用の土が適していますが、ここに赤玉土を2割か3割ほど混ぜるとよい。特に水やり過多気味の人は赤玉土を入れて植え替えると根腐れ防止になる。
●観葉植物の土と多肉植物の土を1:1の割合で混ぜたものもいい。とにかく水はけ

観葉植物の土
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鉢植えの植え替え

古い鉢から株を抜き、三分の一ほど土を落とします。

新しい鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を入れて、軽石の上に用土を入れて、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやって完成です。

植え替えるとしばらく生育が悪くなり、元気がなくなる。これはマーブルに限らない。植え替え自体が株へのストレスなので。土への水をやりすぎないようにして、霧吹きで葉っぱに水をやって乗り越えましょう。
●一般的なポトスと比べると水を吸い上げる力が鈍く、過湿に弱いのもあって、寄せ植えしてしばらくすると腐って枯れて姿を消すことが多いです。寄せ植えはやめておきましょう。

水挿し・ハイドロカルチャー

ポトスは水挿しができるが、マーブルクィーンは難しい(出来ないわけじゃない)。葉っぱが一枚か二枚ついた10cmから15cmくらいの茎を水につけていると二週間から一ヶ月くらいで発根する。発根剤を切り口に付けると成功率はアップする。発根すると書いているけど、なかなか発根せず、そのまま枯れる事が多い。やるなら春から夏に。

ハイドロカルチャーでも同様で、できなくもないが、なかなか生育しない。
全体的に弱いので、発根剤を使っても挿し木に失敗することがあります。

管理場所・日当たり

直射日光を避けて、室内で管理します。夏の暑さには強いが、直射日光には葉焼けするのでカーテンや寒冷紗で遮光するか、直射日光が当たらない場所に移動させてください。

葉焼けしやすい

通常のポトス・ライムポトスよりも葉焼けしやすく、気をつけないと葉っぱが黄色くなったり、黒いしみが出来て穴が空きます。そうなるとその部分は復活しないので、遮光して予防しましょう。カーテン越しであれば大丈夫です。
マーブルクィーンだけでなくポトスの葉っぱにはどうにも茶色いシミが出来る。これは管理のミスじゃなくて、どうにもならない。ある程度は大目に見ましょう。

越冬

冬は最悪5度以下にならないようにします。出来れば冬は10度前後あった方が越しやすいです。リビングなど人が生活する部屋であれば5度以下になることはありません。
他の普通の緑のポトスに比べると寒さに弱い。

摘芯

ポトスは芽の先を切ると、脇芽が出てワサワサになりやすい。これを摘芯といいます。葉っぱを増やしたいなら、摘芯するといいです。

病気・害虫

カイガラムシ、ハダニ、アブラムシナメクジダンゴムシバッタスス病などが発生します。

特徴・由来・伝承

ポトスのマーブル模様の斑入り品種。斑の入り方が繊細でキレイ。圧倒的な人気。ギフトにも自宅観葉植物としても人気がありますが、意外と弱い。春から秋に買っても冬には枯らしてしまってもしょうがない!くらいの気構えが気楽。
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