ユーフォルビアの育て方

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ユーフォルビアの基礎データ

ユーフォルビア
科名
トウダイグサ科
属名
ユーフォルビア属
学名
Euphorbia
別名
ユーホルビア
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ユーフォルビアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ユーフォルビアとは?

ユーフォルビアというのは本来はトウダイグサ科属名で、この属の花の総称としてユーフォルビアと呼ぶことが多いです。かなり多くの種類の植物が属しており、草・木・サボテン・春秋型・夏型・冬型があって、属の意味がないんじゃないかと不安になります。どこにも属せなかった植物をユーフォルビアにした?って話もあって、そうなると、なんだか納得いくけど本当でしょうか。花店でよく見られるポインセチア、ショウジョウソウ、ハツユキソウハナキリンミルクブッシュもユーフォルビア属です。

昔は草花・低木系のものが流通していましたが、現在なネットを中心に多肉サボテン系がよく流通していて、多肉サボテン系が中心になってきています。
まとめ
●ユーフォルビアはトウダイグサ属の総称で2000種ほどあって、草・木・サボテン・多肉っぽいのもある。
●このページでは草花低木系と多肉サボテン系に分けて解説しています。

水やり

草花・低木系の水やり

水は土が乾いたらタップリと与えてください。

湿度が高いのがダメなんですが、真夏は水の蒸発が早いために、水切れを起こしやすくなります。真夏は毎日水をやってください(ただし土の状態をよく見て、濡れているようでしたら水はあげない)。蒸れてしまうようでしたら、茎を間引いて風通しをよくするか、風通しのいい半日陰に移動させてください。

多肉サボテン系の水やり

多肉サボテン系のユーフォルビアはほぼサボテンに近いため、乾燥気味の管理をします。春〜秋は土が乾いてしばらくしてから水をやる程度にします。あんまりに水やりをする頻度が低いために、水やりを忘れがちになり、気がついたらカリカリになってることがあるくらい。

夏は高温で調子を崩しますので、水やりは控えます。土がカラカラになってから土を少し濡らす程度の水やりにします。

冬は寒さで生育が止まっているため、水やりはさらに控えます。春になって気温が上昇すると活動を再開しますので、様子を見て水やりの頻度をあげていきます。

年間を通して土壌水分計で計測してから、水やりの判断をすると失敗が減ります。
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肥料

草花・低木系の肥料

春~秋にかけて生育期のうち夏以外は液体肥料を1週間に1回与えてください。もしくは1ヶ月に一回緩効性肥料をやります。肥料が切れると葉っぱが黄色く変色します。
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多肉サボテン系の肥料

春(3月〜5月)と秋(10月)に液体肥料を二週に一回か、緩効性化成肥料を1ヶ月に一回やります。多肉系は変化がとぼしい…成長が鈍いので肥料は控えめにします。冬は寒さで生育していないので肥料はやらないでください。
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植え替え

花鉢が出回りますが苗は少ないが、花鉢を庭植えすることもできます。庭植えする場合は、霜の降りる地域では基本的には枯死すると考えて下さい。品種によっては氷点下にも耐えますし、霜に当たらなければ越冬するものもあります。花鉢についていたラベルは絶対に捨てずに残しておきましょう。耐寒性などについて書いてあります。

基本的に根が弱いので、植え替えはあまり行いたくないのですが、鉢底から根が出ているならば、植え替えをしなくてはいけません。

草花・低木系の用土

草木系は一般的な培養土パーライト赤玉土小粒や軽石小粒を1割か2割ほど追加して水はけをよくしたもの使います。
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多肉サボテン系の用土

多肉系は用土多肉植物の土、山野草の土がいいです。自作する場合は赤玉土6軽石3腐葉土1を混ぜたものを使います。
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草花系の鉢の植え付け・植え替えの手順は?

鉢から取り出し、古い土を落とし、腐った根を落とす。元気な根を絶対に切らないようにする。根を傷つけると生育不良を起こして、復帰まで時間がかかる。最悪枯れることもあります。

鉢は一回り大きなものを用意し、鉢底の穴を網で塞いで、その植えに軽石を2cm〜3cmほど入れる。その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、鉢を叩いたら隙間ができますし、割り箸などでつつくと隙間が出ますので、隙間がなくなるまで土を入れていき、最後に水をやります。これで完成です。

多肉系の鉢の植え付け・植え替えの手順は?

植え替えをする前、多肉系は2週間ほど水を控えて、水やりを一週間〜10日ほどやらずにカラカラにしておきます。鉢から取り出し、古い土を落とし、腐った根を落とし、日陰で干して切り口を乾燥させておきます。

鉢は同じ大きさでもいいですし、1号だけ大きな鉢でもいいですが、極端に大きな鉢に植え替えないようにしましょう。大きな鉢だと土が多くて水が残りやすく、根腐れの要因になります。

鉢底の穴を網で塞いで、その植えに軽石を2cm〜3cmほど入れる。その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、鉢を叩いたら隙間ができますし、割り箸などでつつくと隙間が出ますので、隙間がなくなるまで土を入れていきます。水やりはせず、そのまま日陰で一週間ほど管理して養生させます。それから水やりをして、日当たりなど通常の管理場所に戻します。

管理場所・日当たり

草花・低木系の管理場所

日当たりを好み、乾燥に強い
高温多湿に弱く、風通しの良い環境、水はけの良い土を好みます。基本的には日当たりのよい場所で管理するのが好ましいですが、夏の高温多湿が苦手で、梅雨に多湿で溶けるように枯れることが多く、雨ざらしにはしないようにします。品種によっては葉っぱや花が葉焼けすることがありますし、蒸れますので、夏は半日陰で管理します。

春と秋は戸外の日当たりか、半日陰で管理します。

冬は比較的強い方ですが霜には枯れます
冬は比較的寒さには強いですが、そうはいっても霜に当たれば枯れてしまいます(耐寒温度は5度)。冬は室内に取り込んでください。ただしユーフォルビアの品種の中でも「ガーデンユーフォルビア」の仲間は北海道でも越冬可能という種類もあります。

多肉・サボテン系の管理場所

春から秋は戸外の日当たりか室内の日当たりで管理します。冬は室内の日当たりで管理します。

多肉系のうち紅葉しないものは寒さに弱いです。紅葉するものも紅葉すると春以降の活動が遅くなるので、寒さに当てないで紅葉させずに室内管理した方がいいです。
●多肉系はなんらかの理由(寒さ、日光不足、水切れ)で成長が止まると色褪せたり(薄くなったり)、トゲが柔らかくなったりする。
●多肉サボテン系は生育が遅いもので、変化がないですから、ちょっとした変化をちゃんと観察しておきましょう。
●寒さに強いタイプを室内に取り込んでいると、半端な温度と半端な日当たりで徒長しがち。徒長した状態で春になって傷むというのはよくあるパターン。でも室内で管理した方がいいです。
●塊根系は寒さに弱い。室内で管理します。

増やし方

胴切り

多肉サボテン系なら胴切りで挿木でいくらでも増えます。幹を適当なところで切って、その切り口から出る汁を洗い流す。出てこなくなるまで水につけてしまう方がいいです。そして2週間ほど乾かすと、発根してきます。発根したら、土に植え付けます。土は無菌の赤玉土小粒単用が無難ですが、上記の用土で植えてもいいです。作業は必ずゴム手袋をしてください。
●胴切りっていうか挿木だよなぁ。
●白い汁の毒性は種類によって違うが、強いものは非常に危険。目に入ったら大変なのでとにかく防護して作業すること。
●ユニスピナ(Euphorbia unispina)、ポイゾニー(Euphorbia poissonii)、
ベネニフィカ(Euphorbia venenifica)は樹液の毒性が強い。他のものも決して安全ではないので、作業をするときは注意する。

多肉サボテン系…種から増やす

結実したら茶色になるまで待つ。茶色になったら取り外す。白い汁が多少出るくらいはいいです。放置していると種子が弾け飛んでいきます。種まき培養土を用意して、その上に種まきして、鉢を腰水にして、ラップして保湿していると発芽しやすいです。発芽まではかなり時間がかかります。
●雌花の先端が三つに割れて黄色くなってから受粉します。三つに受粉させないと実が歪みます。

草花・低木系の増やし方

種類にもよりますが、こぼれダネで翌年新芽が生えることがあります。採取して適当にまくか、育苗トレイに用土(赤玉土小粒)を入れ、水をやると発芽します。根をいじると調子を崩すので、葉っぱが3枚〜4枚出て、根が回り切る前に、ポットや鉢に植え付けましょう。
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特徴・由来・伝承

トウダイグサ属の植物は、折れるとそこから白い樹液を分泌します。この分泌液に触れるとかぶれる人がいるので注意が必要です。

花の形が特殊…というよりは奇妙です。花びらが退化し、苞も小さくなり、雄しべと雌しべがそれぞれで小さな花(と言っても花と呼べるかどうか…)を形成しています。ポインセチアもユーフォルビア属の花です。ポインセチアの赤い部分はガクで、中心部分のポッチが一般的に言う「花」となります。
●ユーフォルビアの多肉型はCAM光合成をするものが多いです。CAM光合成は夜に二酸化炭素を取り込み、昼にその二酸化炭素で光合成をする性質です。これは砂漠で昼間に二酸化炭素を取り込むために気孔を開いていると水分が出ているから。
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ユーフォルビアのカテゴリ・タグ

庭植え多肉植物乾燥に強い蒸れに弱い高温多湿が苦手

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