ウメモドキの育て方

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ウメモドキの基礎データ
ウメモドキ
科名モチノキ科
属名モチノキ属
学名Ilex serrata
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ウメモドキとは?

ウメモドキ:ウメモドキとは?
ウメモドキはモチノキ科モチノキ属の落葉低木で本州・九州・四国に分布しています。木の高さは2,3m。雌雄異株で実が成るのは雌の木だけですが、雌木だけでも結実はします。初夏に開花し、それが秋には赤くなります。冬になると落葉するのですが赤い実は落ちずに長期間観賞でき、実を目当てに小鳥が集まります。

実が成って、これを発芽させても開花するまでは雌雄の区別はつきません。雄の花にはオシベがあり花粉がビッシリついていて、雌の花にはオシベが無いのですぐ区別はつきます。

ウメモドキは風媒花で、花粉は非常に広範囲に飛ぶので、雄の木が無くてもどこからか飛んできて受粉するものです。ただ稀に近くに全く無いことがあって、こうなると結実しても実が大きくなりません。
樹高2m〜3m
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特徴・由来・伝承

花や葉っぱがウメに似ていることから、ウメモドキとされます。切花としても利用されますが、観賞するのは花ではなく実。秋に赤くなる実は季節感があります。

ツルウメモドキはニシキギ科で全くの別種植物。

水やり

ウメモドキは庭植えにしても水を欲しがり、乾燥を嫌うので、庭植えでも土が乾いていたらたっぷりと水をやってください。

肥料

2月に緩効性肥料をやります。緩効性肥料は徐々に効くもので実際に効いてくるのは3月以降です。つまり新芽に合わせて2月に肥料をやるということです。株の周囲に数カ所、深さ20cmの穴を掘ってそこに化成肥料を入れて埋めます。
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植え付け

時期

落葉している時期(2月前後)に植え付けます。もしくは10月〜11月の活動がほぼ止まった時期に植え付けます。

用土

ウメモドキは湿原近くや、湿った場所に生育する植物で、少しジメジメした場所を好みます。土質は選びませんが、水はけがよい土(水もちが悪い土)の場合は、状況に応じて、水をやるようにしてください。

植えるときは庭土にバーク堆肥腐葉土を2割〜3割ほど混ぜて水もちよくしてから植えると良いです。

庭への植え付け手順

深さ40cm直径40cmの穴を掘り、掘り出した土にバーク堆肥か腐葉土を2割〜3割ほど追加して、用土とします。一週間寝かせて馴染ませてから植えるといいですが、すぐに植えてもいいです。

用土を半分だけ穴に戻して、株を入れて、隙間に土を入れます。隙間に土を入れつつ、水をやり、棒で根をつついて根の間に土を入れていきます。土を全て戻してから、改めてしっかりと水をやって完成です。

増やし方

挿木

6月〜7月に新芽でまだ硬くなっていない枝を5cm〜7cmに切って挿木にします。下葉を取り、切り口を水につけて水揚げをします。水揚げをしてから清潔な赤玉土小粒単用を入れた鉢に挿し、乾燥しないように日陰で管理していると1ヶ月ほどで発根します。発根したものは秋になって涼しくなったら植え付けます。

種まき

種についた果肉をには発芽抑制物質が入っているので、果肉を取り除き、保存せずにそのまま庭土にまきます。発芽するのは春以降の気温が上昇してからです。

管理場所・日当たり

ウメモドキは半日陰でも生育しますが、観賞価値のある「実」は日当たりでないと、量が少なく、色合いも悪くなります。植えるなら日当たりへ。

日当たりを好むのですが、西日が当たって非常に乾燥するのであれば、半日陰で育てる方が良いです。

剪定

ウメモドキは、樹形を整える程度の剪定に抑えれば、自然とほどよい樹形になります。主幹を切ると横へと伸びるので、切らないようにします。また、株元から勢いよく伸びるヒコバエ(シュート)は、主木の栄養を取ってしまうので、早めに根元から切ってしまいます。

花芽は春に新芽が延びた葉っぱの根元などにできるので、落葉時期の2月前後にすれば、何の問題もありません。

ウメモドキは剪定しても回復力が強く、それで枯れるということはありませんが、強く刈り込むと回復しようと枝を伸ばして、枝に注力してしまい、花芽がつき辛くなります。剪定の基本は軽く刈り込む程度。もちろん、枝が邪魔な場合はできるだけ古い枝からバッサリと落としてしまいます。ようは、バッサリ行くとそういう副作用がありますよ、ということです。

病気・害虫

カイガラムシが発生します。カイガラムシは蝋に覆われて動けない成虫と、動く幼虫がいて、成虫には薬剤が効かないので、成虫は歯ブラシで削ぎ落とし、幼虫は薬剤で駆除するようにします。
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