トマトの捻枝

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トマトの捻枝とは

このページではトマト栽培の捻枝という手法についてまとめています。捻枝は連続的芯栽培とセットで行うことで甘いトマトを収穫しますので、連続的芯栽培についても多少記述しています。
まとめ
●普通は連続摘芯栽培とセットで行う手法。
●トマトを甘くして収穫する裏技的方法(?)。
●連続摘芯で脇芽を出させて結実したら、分かれ目と果実の間の茎の一箇所を45度ひねってしまうこと。
●45度はあくまで目安で、何度もやって(失敗しつつ)コツを掴んでいってください。
●手でひねるときはゴム手袋をする。
●ひねらずにペンチで師管を潰すこともある。どちらにしても経験を重ねてコツを掴むもの。
●元気なトマトほど割れやすい。一本しか育ててない人は素直に一本仕立てで作るべき。

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軽いうっ血状態をつくるようなもの

連続摘芯栽培とセット
トマトは本来、一本仕立てにして間引いて果実の数を少なくし、太らせて、おいしくするものです。これに反して、一本の株から最大限の量をつくらせつつ、おいしいトマトを収穫するためのテクニックが、連続摘芯栽培と捻枝です。

よくご理解のうえ
連続摘芯栽培はトマトに沢山の実をつけさせるのですが、本来間引いて甘くするものをセオリーに反して大量につくれば、そりゃ味は落ちます。そこで、捻枝というテクニックを使います。

人間が正座すると脚がしびれますよね。あれは血液が足に溜まっちゃうからです。あれと同じように、トマトに栄養が溜まるように「うっ血」させるのが捻枝です。

方法

トマトの捻枝:方法
連続摘芯栽培で作り出した脇枝に結実したら、別れたところと果実の間のどこかを45度ほど捻ります。すると茎が柔らかくなります。ひねったところから汁が出るのでビニール手袋をしてやりましょう。トマトはウィルス病があって、感染すると治癒ができません。ウィルス病は主に虫から感染しますが、人の手から感染します。
●一本の脇枝に果実は二個まで。それ以上できたら間引く。
参考トマトのウィルス病

やわらかくなるので、茎を地表と水平にします(水平になるように支柱にくくる…地面につかないようにする…地面に着いたら果実が傷んでしまう)。これでOK。しかし、捻りすぎると、割れたり、折れたりします。特に夏の元気なトマトは茎が硬くなり、割れやすい(気がする)。なので初心者は覚悟の上でやるか、素直に一本仕立てにしておきます。
●何度もやって感覚を掴むしかないです。ネットでは誰でもできる感じで書かれていることが多いが難しい。

捻枝の理屈

トマトの捻枝:捻枝の理屈
植物には導管と師管があります。内側にあるのが導管。この導管は根が土から吸収した「水」や「肥料」が上がってくる管です。反対に師管は、葉っぱが水と二酸化炭素と日光で作り出したエネルギーや栄養を他の部位に送る管です。

捻枝の理屈その2

トマトの捻枝:捻枝の理屈その2
この導管をつぶさずに師管だけをつぶすと、そこから根からの栄養は行くが、葉っぱが作り出した栄養は逃げられないようになります。その栄養はある意味、仕方が無く果実に蓄積し、必然、トマトが甘くなるというわけです。理屈上は。
●実際にやった人によると糖度にあまり違いがないとも。ただ、青い実から熟して赤くなるまでの期間は短くなったということです。

ペンチで捻枝

ようは「師管だけをつぶせばいい」ので、捻るのではなく、ペンチのギザギザで師管をつぶしてしまうという方法もあります。

捻るにせよ、ペンチにせよ、程度を超えれば導管がつぶれたり、枝そのものが割れたり折れるなどして、駄目になりますので、注意してください。
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