ディスキディアの育て方

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ディスキディアの基礎データ

ディスキディア
科名
ガガイモ科
学名
Dischidia
別名
フクロカズラ、カンガルーポケット、ミリオンハート
耐寒
5度
水やり
水控え目
場所
日の当たる室内
難易度
上級者向け
ディスキディアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ディスキディアとは?

ディスキディア(カンガルーポケット)はオーストラリア原産ガガイモ科の熱帯植物で観葉植物。流通するときはカンガルーポケットが多いような。常緑なので落葉したら根腐れを疑いましょう。冬の寒さに枯れることが多いが越冬できないことも無い。熱帯雨林の木に張り付いて生育しています。寄生ではなく、単に張り付いているだけです。

斑入り品種があるのですが、現在はほとんど見かけない。いや、ディスキディア自体、ネットショップくらいでしか見かけないような…

ディスキディアは葉っぱで熱帯雨林のジメジメした空気中の水分を吸収することが出来ます。根にも水分を吸収する力がありますが、ディスキディアの体を固定する役割が大きいです。つまり、他の植物と同じように根で水を吸い上げていると考えていると、根腐れの原因となるってことです。

ディスキディアは着生植物で土に深く根を張る必要が無い。縦長の鉢に植えていることがありますが、あんなに深い鉢は本当に無駄です。
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育て方のまとめ

●土への水やりを控えて、葉っぱに葉水を。
●寒さに弱い。8度以上にしたい。
●夏の直射日光には焼ける。

その他のオーストラリア原産の植物についてはオージープランツを参考に。

品種・仲間

ディスキディアには以下の仲間・品種があります。
ディスキディア・ヌンムラリア
ディスキディア・ルスキフォリア(ミリオンハート)
ディスキディア・ベンガレンシス
ディスキディア・ベンガレンシス・バリエガータ(エメラルド)
ディスキディア・ペクノイデス(カンガルーポケット)
ディスキディア・インブリカータ
ディスキディア・ハートジュエリー

水やり

ディスキディアは葉っぱが分厚く、そこに水を溜め込む性質があり、乾燥に強い反面、過湿(この場合、土がジメジメしていること)には弱い植物です。高温多湿…空気が多湿なのは好みますが、土への水やりは控え、葉への葉水で給水するようにしましょう。

土への水やりは、土がカラカラに乾いてから水をやるようにします。水やり頻度が多いと根腐れします。水やりには土中のゴミを排出する意味もありますから、水をやるときは、底から水が出るくらいにしっかりとやります。やるときはドバっと。やらないときは一切やらない。メリハリが大切です。

冬は寒さで生育が止まっているので、ほぼ土への水やりはやめ、暖かい昼間に葉水だけにしておきます。

縦長の鉢は注意

ディスキディアはツルになっているので、縦長の鉢に植えられていることが多いです。(お洒落って意味で)格好はいいのですが、土が多くなり、冬に土中の水が蒸発しづらく、表面的に乾いてても、鉢の中の土の中心部分ではしっかりと水分が残っているということがよくあります。対応としては鉢を持ち上げて、重さで判断するというものがあります。ただ、慣れないと判断が難しいかも。縦長鉢のときは水は更に控えめにしましょう。できるなら、浅い鉢に水はけの良い土で植え替えましょう。

葉水

葉っぱに霧吹きで水を掛けてあげます。葉っぱから水分を吸収するからです。特に冬場はディスキディアの生育が鈍り、土から水分を吸い上げる力が落ちる上に、気温が下がって蒸発量も減ります。土に水を沢山やっていると、確実に根くされを起こします。かといって、水を控えすぎても、冬は空気が乾燥する季節ですから、シワシワになって枯れてしまいます。そこで、霧吹きで葉っぱに水を供給することで乾燥を防ぎ、根腐れを避けることが出来ます。
●葉水は一年中やります。
●ディスキディアは熱帯雨林の多湿環境で生育する植物で、空気中の水分を葉っぱで吸収します。

肥料

真夏をのぞく生育期(5月〜9月)に液体肥料を3週間に一回くらいの頻度でやるとよく生育します。

植えかえ

時期・頻度

ディスキディアは着生して育つ植物で、根はあまり伸びません。放置していても根詰まりはしないんですが、3年で培養土赤玉土が経年劣化するので、植え替えしないと土が減ったり、泥になって根腐れの原因になります。

植え替えは5月にします。5月にするのは、5月以降に生育に適した時期になり、植え替えのダメージを取り返せるからです。それ以外の時期に植え替えをすると、回復に時間がかかったり、枯れることもあります。

ただし、ツルが伸びるディスキディアを植え替えるのは大変なので、挿木で更新することが多いです。

用土

用土は、多肉植物の土を使います。経年劣化を防ぎたいならば、赤玉土の代わりに、経年劣化しにくい日向土7に有機物(ピートモス・ベラボン・ココピート)3を混ぜて使うといいです。

鉢の植え替え

ディスキディアのツルを持ち上げて、新聞紙で包みます。株を鉢から取り出し、古い土を落として、傷んだ根をハサミで切って取り除きます。新しい鉢は同じ大きさのものでもいいし、ひとまわり大きな鉢でもいいです。新しい鉢の底の穴を網で塞ぎ、その網の上に軽石(鉢底石)を2cm入れて、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて行って、最後に水をしっかりとやります。

株の増やし方

乾燥させると葉から発根して、千切れやすくなります。これを土に挿していると株が増えます。増やすのは簡単です。挿し木も5月〜夏までに行います。

管理場所・日当たり

ディスキディアは他の樹木の枝にくっついて生育する植物で、直射日光に当たるようなところで生育していません。なので、年間を通して半日陰で管理します。強い日光には葉焼けを起こします。戸外ならば木漏れ日のあたる場所。室内なら窓辺で管理し、葉焼けするようなら遮光します。また、できるだけ風通しの良いところで管理します。

生育温度は20度〜30度で15度以下になると生育は止まります。また35度以上でも暑過ぎて生育が止まります。

夏は直射を避ける
夏は直射日光を避けます。室内で管理している場合でも、カーテンで遮光するなどしてください。

越冬について

耐寒温度は5度と書いているサイトもありますが、実際にはもっと弱いです。8度以下にはしたくないです。戸外での越冬は不可。最低気温が15度になったら室内に取り込んでしまいましょう。室内の暖かい場所で管理します。人が昼間に生活している場所は夜中でも暖かいです。冬も日当たりで管理します。

冬は水やりを控えます。断水でいいです。水やりを控えることで寒さに少し強くなります。ただ、昼間の暖かい時間に葉水をしてください。

剪定

ディスキディアはあまり生育が早い植物ではないので、邪魔にならないのなら剪定はしないようにします。

病害虫

カイガラムシ
カイガラムシの成虫は白い蝋に包まれていて、内部で汁を吸っています。大量に発生すると枯れ込むこともあります。成虫はあまり薬剤が効かない(幼虫には効く)ので、薬剤は定期的かつ長期的に散布して駆除しないといけません。
少量であれば歯ブラシで削ぎ落とします。
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