ヒメシャガの育て方

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ヒメシャガの基礎データ
ヒメシャガ
科名アヤメ科
属名アヤメ属
学名Iris gracilipes A. Gray
別名姫射干、姫著莪
水やり水を好む
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ヒメシャガとは?

ヒメシャガはアヤメ科の日本特産の多年草。冬には地上部が枯れる(シャガは常緑)。花は2cmほどで小さい。斑入りのヒメシャガは花が咲いていない時期も綺麗です。冬は地上部が枯れます。草丈が低く、日陰で育つので、小さくまとめたいなら非常に便利。庭植えすれば、手間が掛からない。日本の気候にあっているのでナチュラルガーデンによく植えられている。自生種は準絶滅危惧種なので勝手に採取しないように。
草丈10cm〜30cm
参考:ナチュラルガーデンに向いてる植物の一覧ナチュラルガーデンの主木候補の一覧

植え付け・植えかえ

時期・頻度

芽が動き始める前の2月3月に植え替え・植え付けを行います。鉢植えは二年に一回は植え替えを。植え替えの時に株分けも可能です。ナイフなどで適当に分けます。

用土

用土は山野草の土が便利です。色々とそろえるよりは山野草の土が結局安上がりで楽です。自作する場合は鹿沼土4・軽石2・赤玉土4を混ぜたものを使います。元肥として緩効性肥料をやります。
●用土配合例…鹿沼土1赤玉土1軽石1を混ぜたもの。

庭の植え付け

深さ20cmほどの穴を掘ります。庭土の水捌けが悪いのであれば、軽石や鹿沼土や川砂などを庭土に混ぜて水捌けをよくしてから植え付けます。もしくは用土の項目にあるような土(例えば山野草の土)をそっくり入れ替えて植え付けます。

用土を半分、穴に戻し、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後に水をしっかりとやって完成です。

繁殖が早いというわけではないですが、横へと広がる性質で、気を抜いていると他の植物のエリアへと侵食します。広がりすぎて怖い場合は、植え付ける時に根の仕切りを埋めて地下茎が伸びないように制限するといいです。
根の仕切り
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鉢の植え付け・植え替え

ヒメシャガは根が浅いので、鉢は深くなくてもいいです。浅い平べったいものでも可。植え替えのときに株分けもします。強い植物ですからサクっと分けて大丈夫です。

植え替えの場合は、古い鉢から取り出した株の土は3分の1ほど落として、地上部を半分ほど切り詰めておきます。新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cmほど入れ、用土を入れ、株を入れ、隙間に用土を入れていきます。

ヒメシャガは茎から根が出てきて、これを土に中に埋めることで生育がよくなりますので、鉢植えのときはウォータースペースを大きく取って、後で土を寄せます。別にやらなくてもいいです(やらなかったら枯れるということでもない)。

種まき

開花後に花ガラを取らないでいると種子ができます。種子は時間と共に発芽率が落ちるため、保存せず、そのまま種まきします。

管理場所・日当たり

春から秋は明るい日陰か半日陰で育てます。さすがに日陰だと花色が悪くなりますので半日陰が好ましいです。ですが、日陰でも生育します。強い日差しには弱いので、5月以降に日向で管理するならば50%以上の遮光が必要です。

夏越し

夏は半日陰か明るい日陰で管理し、高温が若干苦手なので、涼しいところで管理し、二重鉢にしたり、台の上に置いて鉢底に風が通るようにします。夏の暑さに若干弱いものの、夏越しができないということはないです。

越冬

耐寒温度はマイナス20度と冬の寒さには強いです。北海道でも成育するくらいですから心配ありません。地上部が無くなるので、鉢植えの場合は、水やりを忘れないようにしてください。

花ガラは切る・葉を取る

花を放置していると種子が出来ます。種子からは新しい株が出来るのですが、種子を作ると株に負担がかかり、弱ってしまいます。弱ると翌年の開花が鈍くなるなど良くないので、種子を取らないなら、花が萎み次第、切ってしまうのが良いです。

また、枯れた葉っぱをむしります。

水やり

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、根付いてさえしまえば、真夏の乾燥時期以外は水をやる必要はありません。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は、水切れしないように水やりをしてください。ヒメシャガは湿った場所を好み、乾燥が苦手です。水が切れないように土が乾いてきたら水をやるようにします。特に真夏は注意します。

真夏にどうしても乾燥してしまう場合は、日当たりの悪いところに移動させましょう。

冬は地上部が枯れますが、根は生きています。水をやらないで居ると枯れてしまいますので、カラカラにならないように注意してください。

肥料

植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を少量やります。庭植えの場合は追肥は不要。鉢植えの場合は、3月〜9月の生育時期に薄い液体肥料を2週間に一回程度やります。夏(8月)は暑さで若干生育が悪くなるので、さらに液体肥料を薄くするか肥料はやめておきます。

病気・害虫

ハダニが発生する。ハダニは葉っぱの裏に潜んで汁を吸い、葉っぱが白く色が抜けてしまいます。乾燥が苦手なので、葉っぱの裏に水をかけてやると予防できます。

特徴・由来・伝承

草丈は低い。30cm以下。シャガは常緑で冬を越すが、ヒメシャガは冬には地上部が枯れる。シャガよりも花が小さく花色も違う。シャガと違って葉に光沢が無い。北海道南部から九州に自生する植物。自生種は絶滅危惧種。

品種・仲間

カキツバタ(Iris ruthenica)…草丈10cmから20cm。
満洲小アヤメ…コカキツバタの小さなタイプ。
イリス・クリスタータ(Iris cristata)…草丈20cm。野生種と白花種が流通している。
武甲山の白(Iris gracilipes ‘Bukozan no shiro’)…細い葉で非常に小型の白花種。
キンカキツバタ(Iris minutoaurea)…草丈10cmの小型種。
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