クレマチスの育て方と植え替え・用土・水やりのコツのまとめ

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クレマチス(テッセン)

クレマチス
科名キンポウゲ科
属名センニンソウ属
学名Clematis
別名テッセン
みずやり水を好む
場所外の半日蔭
難易度初心者向け
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開花
植え
肥料
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栽培の特徴


花色・品種ともに非常に種類が多く、花の形状も多々あります。ツル植物の女王とも呼ばれ、育てにくいイメージがありますが、実際にはかなり育てやすい植物です。愛好家が多く、毎年花を咲かせる宿根草で、人気のあるガーデニング植物です。
毎年咲きます
非常に丈夫な植物で、庭植えにしているように、基本的には放置でOKなのですが、真夏に直射日光がガンガンと当たると痛んでしまいます。真夏は何かの影にしたり、風通しを良くしてやら無いといけません。
まとめ
●真夏の直射日光に弱いので、庭植えする場合は最初から夏になると何かの植物の陰になる場所や、建物の東側といった「半日陰」に植えると良いです。鉢植えならば、風通しのいい場所に移動させましょう。
●鉢植えでもOK
●綺麗に咲かせるためには誘引が必要。
剪定は必須。
●庭植えにする場合、移植はできないので、植える前によくよく検討してから植える場所を決める。
●庭植えすると、はびこって困ることがある。
●一度根付くと毎年咲かせてくれますし、毎日気にかけて育てるような植物ではありません。

旧枝咲き・新枝咲き・新旧枝咲き
クレマチスには旧枝咲き・新枝咲き・新旧枝咲きがあり、それぞれで剪定の仕方が違います。
新枝咲きクレマチスの剪定
旧枝咲きクレマチスの剪定
新旧両枝咲きクレマチスの剪定
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水やりと肥料


乾燥に弱い
土が乾いたら水をたっぷりやってください。

乾燥に弱いので、水切れに注意しないといけません。特に鉢植えにしている場合は夏の水やりを毎日、朝夕としないとシナシナになってしまいます。一旦シナシナになると、枯れなくても、なかなか復帰しません。
水やりの観点から言えば鉢植えにしないで庭植えがベストです(ただしクレマチスは繁殖力が強すぎて他の植物を駆逐することがある)。庭植え(地植え)の場合は、夏の乾燥が続く時期でない限りは自然に降る雨で十分に生育します。夏に日照りが続いたら水をやってください。
●クレマチスは根腐れよりも乾燥(水切れ)のほうが起き易い。土が乾く前に水をやるくらい言い場合も。あくまでケースバイケースです。自分のクレマチスを観察してください。
●春から夏の時期に地植えのクレマチスが雨にあたると、枝先がクタっとするが、生理現象。しばらくすると元に戻る。鉢植えだとならない。
●芽が出る3月、4月から開花するまで、水を切れないようにシッカリとやってください。水が切れると花が極端に減ります。

肥料
芽が出て開花するまでは、しっかりと肥料をやる。一週間に一回液肥をやるか、3月以降に緩効性肥料を二ヶ月に一回、根元にやります。液肥は通常の植物より濃い目で。
●真夏は肥料をやらない。クレマチスは高温多湿が苦手で、夏は元気がなくなります。
●ただし、四季咲きは夏も肥料をやったほうがいい。秋以降も咲くので。
●液肥がよい。だけど液肥は高いし、面倒なので、緩効性肥料を二ヶ月に一回やるのでもOK。肥料は株の充実には大事ですが、クレマチスはそれより水やりのほうが大事。
●液肥をやり忘れる人は固形肥料を。

植え替え・植え付けと用土と挿し木

鉢植えの場合
クレマチスは根が弱く、植え替えをするのであれば、土をほぐさずに、一回り大きな鉢の底に軽石を2センチか3センチ敷いて、スポッっと入れて隙間に新しい土を入れるようにします。

用土は市販の培養土か、クレマチスの専用土というのがホームセンターによっては売っていますので、これを利用します。自作する場合は赤玉土(小粒)5腐葉土3パーライト2に有機質の肥料を混ぜたものを使います。

植え替えは二年に一回程度ですが、例えば直径30センチの尺鉢にすでに植えている場合は、これ以上大きな鉢はありませんから、植え替えるのは無理。大きな鉢がないってのもありますが、相当な重さを扱う植え替えになりますから腰を痛める可能性大です。植え替えるのであれば、地植えを検討するか、根詰まりで枯れる前に挿し木をして新しい株を新しい鉢に育てて、古い株を廃棄するというのも賢明な判断です。
●一般的な培養土で問題ありません。
●クレマチスは弱酸性の土を好みますが、中性ならば問題ありません。一般的な培養土は中性に中和してあるので問題ありません。
●アルカリ性の土や強い酸性の土を嫌うのですが、日本では余程の事情がない限りはどこの土も「弱酸性」です。雨が弱酸性だからです。
●鉢植えでずっと育てる場合は、できるだけ大きな鉢(直径30センチの鉢など)を用意します。すぐに根がいっぱいになります。

庭植え推奨ですが、
クレマチスは根をよく張り、頑健な植物なのですが、最初の1年は株が弱いので一年だけは鉢植えで育て、その後、庭植えにするのが良いです。

ただしクレマチスは一旦根を張ると、非常に強い繁殖力を発揮してはびこります。しかもツルは固く、針金のよう(別名「鉄線」だけに)でこれを処理するだけでも結構な手間です。どんどん広がって庭の他の植物の日光を奪い、駆逐することがあります。実はクレマチスは「繁殖力が強すぎて手にあまる植物」でもあります。庭植えにする方が育てやすいのですが、それは枯れ枝の手入れがちゃんと出来て、不要になれば掘り起こして廃棄するだけの気持ちがあれば、の話です。自信がないのであれば「鉢植え」が無難です。鉢植えでの管理は水やりは面倒ですが、そこ以外に違いはほとんどありません。鉢植えの方が花が咲きづらいということはありません。十分にクレマチスの開花を楽しめます。
庭植えの場合
庭に苗より一回り大きな穴を掘って、骨粉と油かすか、馬糞や牛糞などの有機質の肥料を入れて2週間ほど寝かしておきます。寝かしておくのは発酵させるためです。発酵させないと根が痛みます。すでに発酵が済んでいる肥料は寝かさなくても大丈夫です。
●植え付けは寒い時期。落葉時期に行います。
●クレマチスは立ち枯れ病になりやすい。立ち枯れ病の細菌は暖かくなる4月5月あたりから活動を始める。暖かい時期に植え替えをしないのは、これを避けるため。
●開花の季節には土を落とさないでほぐさないで植え替えをしても、枯れることがあります。開花の季節の植え替えはそういったリスクがあると考えて植え替えましょう。
●クレマチスは根が大事なので、これを保護するために、地植えするときに、塩ビ管など筒状のものを埋めて、その中にクレマチスを植えるというテクニックがある。10号プラスチック鉢の底をノコギリで切って埋めるのでOK。
●クレマチスの育て方本の植え替え方法は著者によってかなり違う。

複数の株を一箇所に植えない
鉢植えにも1株だけ。庭植えでも隣接させないで1株だけ独立して植えます。クレマチスは花色や花の形状にバラエティーがあって、複数の花を絡らませて咲かせたいと考える人がいるのですが、クレマチスは根の張りが早く、根が喧嘩して生育不良を起こします。鉢植えの場合はすぐに根詰まりを起こします。
鉢植えの場合は鉢を2つ用意してそれぞれに1株づつ植えれば済むことです。庭植えで複数の株を植えたい場合は、苗木同時の間に仕切りを作って干渉しないようにして植えます。まぁ、普通はそこまでしませんよ。
庭植えの植え替えはできない
クレマチスは根が傷つくと枯れてしまう植物で、移植はほぼ無理です。庭植えして数年経ったら…(根が広範囲に広がっているので)…別の場所に移動させるのはまず不可能。植える前に「植える場所」をよくよく検討しておきましょう。どうしても移動させたい場合は、現在植えている株から挿し木で増やすか、もう新しい株を買ってきます。
●まだ根が広がってない一年目間もなくなら大きく土を掘って移植も可能ですが、そこまでするくらいなら挿し木で株を増やして、一年後に移植してもそう変わりません。

種子から育てる?
種子から育てることもできますが、性質が安定せず、また発芽するまで1年。発芽して株が育って花が咲くまで3年か4年にかかり、また幼い苗の時は弱いものですから、種子から育てるのは一般的ではありません。苗木から育てるのが楽で確実です。
挿し木で
クレマチスは主に挿し木で増やします。
手順1
4月下旬~7月下旬ごろ、今年伸びた新しいつるの堅い部分を10から15cmほど切り取り、上の葉っぱ4枚か5枚を残して後の葉っぱを落とします。沢山葉っぱを残すと負担ですが、葉っぱがなければ発根しません。
手順2
下の切り口には発根剤(ネメデール)をつけます。発根剤はホームセンターで販売しています。他の植物でも流用できますからガーデニングをするのであれば買って損はないです。赤玉土(小粒)や鹿沼土などの土を入れた鉢へ(下葉を取った)2節を刺す。
手順3
明るい日陰から徐々に日の当たる場所で管理する。水が切れないようします。受け皿にはずっと水が溜まっている状態です。水が腐らないようにしてください。発根までは半月か一ヶ月くらい。発根したら、普通の培養土かクレマチスの培養土に植えて育ててください。

管理場所・日当たり

日当たりで
日当たりを好みます。午前中だけ日が当たるような場所を半日陰と言いますが、半日陰でも花は咲きます。ただし日照時間が短いとどうしても株の生育が鈍くなるし、花数も少なくなります。できれば一日中、日が当たる場所で管理します。

真夏の直射日光には若干弱いですが、水切れさえしないなら枯れるまではいきません。大丈夫です。鉢植えならば真夏は半日陰が適しています。冬もマイナス10度までは大丈夫。寒冷地以外の地域の戸外で越冬し生育します。
●鉢植えが真夏の直射日光を嫌うのは鉢植えの側面に日光が当たって、水が沸騰し、根を傷めるからです。鉢植えでも鉢の部分に日光が直接当たらないようにすれば、問題ありません。

冬に地上部が枯れるものと、春にまた芽吹くものと
クレマチスは冬の間、地上部が枯れる新枝咲きと、ツルだけ残る旧枝咲き・新旧枝咲きとあります。地上部が枯れる新枝咲きタイプは春に株元から新芽が出てきます。
●最近は常緑クレマチスというのもあります。冬も葉っぱが落ちません。旧枝咲き・新旧枝咲きです。

クレマチスが枯れた!と思って伐採してませんか?
クレマチスは冬に地上部が枯れるものとツルだけが残るものがあるのですが、どちらも落葉して見た目が枯れ木で区別がつきません。あと、植えたクレマチスが何枝咲きなのか分からなくなることが非常に多いです。
参考:庭木が枯れたかどうかの確認
上記ページを参考にして、冬に枯れているかどうかを判断すれば、新枝咲きか否かが分かります。旧枝咲きか新旧枝咲きかの区別は開花の過程を見て判断します。
●幼い苗は真冬の凍結に若干弱く、凍結すると根を痛めます。表面的には変化が無くても、春以降の生育が鈍くなります。ただ、枯れることはないので、気にしない方がいいかも。

誘引と剪定


誘引が必要
クレマチスはツル性植物で、自分の力だけでは自立できません。そこでフェンス・オベリスク・ネットなどに誘引させなくては勝手にあっちこっちに伸びていきます。クレマチスは下へ下がると葉っぱや花が出ません。基本的に斜め上に誘引させることで、花と葉を出させることができます。そのままにしておくと真直ぐ上に伸びます。
誘引の方法
誘引はツボミが見え始めてからします(新枝咲きと新旧枝咲き)。新芽が出て直後くらいは枝がポキっと折れやすいです。枝が硬くなってから誘引を始めます。クレマチスが絡んでいたら、これを解きます。すでに硬くなったクレマチスの枝は針金のようですから、解けないこともあります。その時は絡んでいるところを切ってしまいます。誘引するときも、多少力を入れて、曲げます。仮に折れても大丈夫です。十分硬くなった枝は、完全に切断してしまわなければ枯れません。というかクレマチスは繁殖力が旺盛なので、多少切れたからといって気にしないでいいです。

ほどいたクレマチスを平面のフェンスやネットに絡ませるならば「S字」をイメージして山道みたいにクネクネと上へと上らせます。もしくは枝が重ならないように広げていきます。オベリスクなどはトグロを巻くように上へ上へと上らせます。針金や紐で縛って誘引します。針金は便利ですが、燃えないので麻ヒモがいいでしょう。
●旧枝咲きは通年(つまり一年中)誘引をします。新旧枝咲き・新枝咲きは3月から10月の生育する時期にはずっと誘引をしてください。誘引しないと乱れますので。
●夏は毎日、誘引することになります。
●もー乱れてもいいわー!って思ったら、誘引しないでもいいんですよ。それでクレマチスが枯れるってことはありませんからね。正直な話、クレマチスの剪定・誘引をそんなにやってる人っていないと思います。
●クレマチスは思い通りに育ってくれません。イメージと違ってもおおらかな気持ちで育てましょう。
●上に伸びていった結果、手の届かないところに伸びて、剪定や枯れ枝を処理するときに大変な思いをすることになるかも。
●枝をできるだけ重複させないようにする。
●よく朝顔みたいに行灯仕立て(円柱状のアレ)になっているクレマチスの鉢を見ますよね。あれはグルグルと上に登った後に、一旦下まで下がって、また上へと登っています。

剪定の方法
クレマチスには新枝咲き・旧枝咲き・新旧枝咲きと咲き方で種類があり、それぞれに剪定の方法が違います。あなたが育てているクレマチスがどの咲き方なのかは、品種で違いますので、調べてみてください。
新枝咲きの剪定
新枝咲きは俗にいう「四季咲きクレマチス」です。新枝咲きの場合は、春以降に芽吹いた「新しい枝」にだけ花が咲きます。つまり、去年生育した枝は残しておいても何にもいいことはありません。ただ茂るだけ花は咲きません。そこで、落葉した時期に地表から何節か残して、ほぼ「丸坊主」にします。このくらいでは枯れません。芽吹いて以降も、花が一段落したら枝を剪定します。剪定すると脇芽が出て、その脇芽に花が咲きます。これで何度も満開にさせます。
詳細は以下のリンクを参考に。
参考:新枝咲きクレマチスの剪定
剪定が単純でいい!と思うでしょうが、冬にほぼ丸坊主にするということは、この剪定した枝を毎年、処分しないといけないってことです。あの針金のように硬い枝をフェンスやネットから外して捨てる…かなりの重労働だと思ってください。
旧枝咲き
旧枝咲きでも花が長く咲く四季咲きもあります。
旧枝咲きは昨年の夏に生育した枝に花が咲きます。冬になると落葉して一見すると枯れているように見えますが、ちゃんと生きています。枯れたと勘違いしたり、新枝咲きと勘違いして、地上部をバッサリ行くと翌年は一切花が咲きません。旧枝咲きの場合は、邪魔な枝を落とし、花が咲きそうにない枝を落とす程度のことで、難しい剪定はありません。
詳細は以下のリンクを参考に。
参考:旧枝咲きクレマチスの剪定
新旧両枝咲きの剪定
去年生育した旧枝から伸びた新枝の先に花が咲くというタイプ。新しい枝も古い枝も両方花が咲くという意味じゃないです。あくまで旧枝がないと花が咲かないので、旧枝咲きと剪定は近いです。つまり剪定は簡単ということ。
詳細は以下のリンクを参考に。
参考:新旧両枝咲きクレマチスの剪定

新旧枝咲き
新旧両枝咲きクレマチスとは
病害虫
立ち枯れ病、アザミウマ(スリップス)、ハダニアブラムシ、ウドンコ病、エカキムシ、ナメクジ
●うどんこ病とハダニは乾燥すると発生する。鉢植えにして普通に毎日水をやってる限りは発生しづらい。
●病害虫が発生したら対応する薬剤を散布する。
●風通しを良くして、適度な湿度で、株が元気なら、発生しても被害は少ない。
●アブラムシはどうしようもないので前もってオルトランを撒いておくと良いです。オルトランはアザミウマにも効きます。
●アザミウマとアブラムシは植物に穴を開けるわけではなく、植物の汁を吸うだけなので、パっと見には被害がない。
●オルトランは耐性がつくので、他の薬剤を交互に使用します。

品種HFヤング(定番、よく咲く)、ソネット、アフロディーテエレガフミナ、モンタナ、パティオ(花付きが良くてコンパクト)、マラヤガーネット、ドクターラッペル
●フロリダ系は立ち枯れ病が多い
●八重咲き品種は一重咲きより開花が遅い傾向がある。大体一週間くらい。
●行灯仕立てやトレリスに絡ませるのは、枝がポキポキ折れて非常に難しい。やるなら花が終わってから。失敗しやすいので覚悟を持ってやるべし。
●折れた枝は土にしていると根が出てきます。100%とは言いませんが、ぼちぼちうまく行く。
●行灯仕立てにした場合、一旦上まで上った後は、下に行って――というのを繰り返しますが、下向きの枝には花が咲きません。
●水を切らせると、誘引しやすく、折れにくくなる。クタっとさせるということ。
●四季咲き品種は、開花することで、次の花芽形成、種子形成のホルモンが出る。ので開花前に花を摘んでしまうと、生育が止まり、調子がおかしくなる――ことがある。

特徴・由来・伝承


日本でも自生する「テッセン」はクレマチスの一種で、クレマチス=テッセンではありませんが、日本にはクレマチス全体を指す傾向があります。

花弁がありません。花の後、綿毛のような白い不思議な種子を作る。この種子もとても繊細でキレイなので、是非楽しんで欲しいです。
母の日前後にギフトとして流通するのですが、地上部に比べて非常に鉢が小さく作ってあることが多いために、水切れを起こしやすいです。
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