混乱する妙な流通名の一覧

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概要

まとめ
ホームセンターや花屋、ネットショップで流通している植物の名前は案外いい加減なものが多い。
●生産者も知らないことが多い。
種子から育てた場合、親の性質を受け継がないために、「品種名」はつけられない。そこで「八重……(八重のなんていう品種なんだよ!とガーデナーが突っ込む)」といった曖昧な名前になることもある。
●木は枝を挿し木して増やすが、元々何の品種から挿し木したのか育てているうちに分からなくなることが多い。生産者がそもそも売る気で育てていなかったことも多い。
●品種にまでこだわるなら、ホームセンターや花屋ではなくて、専門知識のあるネットショップで。

参考
学名と流通名など植物の名前について
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分かりづらい名前一覧

パンダスミレツタスミレタスマニアビオラ・クリーピングすみれ・パープルピコティなどの名前で流通
ヒツジグサ世界最小のスイレン。かわいいので他のスイレンと交配させて小さいものを作った時にヒツジグサとして売っている。純粋な意味でのヒツジグサではない
ホーリーバジルホーリーバジルの品種によって、見た目が全く違う。葉っぱの裏が紫だったり、花が紫だったり、葉も花も茎も紫だったりする。
四葉のクローバーオキザリスアイアンクロスという品種を「四葉しか生えないクローバー」として販売していることがある。
アッツザクラアッツ島はアラスカとカムチャッツカ半島の間を結ぶアリューシャン列島の島の一つ。アッツ桜は南アフリカが自生地でそこまで寒さに強くない。
ジャスミンカロライナジャスミンマチン科・有毒)・シルクジャスミンミカン科)・マダガスカルジャスミンガガイモ科・有毒)
ゼラニウム
ペラルゴニウム
ゼラニウムとペラルゴニウムは昔は同じ属だったので、その名残で名前がややこしいことに。
クリスマスホーリー実際にはチャイニーズホーリーがほとんど。またホーリー(ヒイラギ)といっても葉っぱにトゲがあるだけで実際にはモチノキ科の植物でヒイラギとは別の植物。
黄花
ワイルドストロベリー
ヘビイチゴを黄花ワイルドストロベリーとして売っていることがある。ヘビイチゴは山に生えてる雑草
クリスマスローズほとんどの品種はクリスマスに咲かない
サンセベリア
スタッキー
本物のサンセベリアスタッキーは成長が異常に遅く、商品に向いていない。スタッキーと称して売っているものは、実際は別品種の全くの別物。ただし、どうやら生産業者もよく知らないで繁殖しているうちに、消費者にも知られてしまったので、そのままになってしまったよう。
エンジェル
トランペット
エンジェルトランペットという名前だと印象がいいが、強い毒草で口にすると意識混濁し痙攣し祭神錯乱となることから、別名がキチガイナスビ。またチョウセンアサガオとも。
ジャンボニンニク
無臭ニンニク
ジャンボニンニクはニンニクではなく西洋ネギの仲間
千日小坊
(センニチコボウ)
センニチコウ千日紅)はセンニチコウ属、千日小坊はアルテルナンテラ属。同じヒユ科でも別属の別種で、似てても違う。
エピデンドロエピデンドラムデンドロビウムがごっちゃになってる
スナックエンドウと
スナップエンドウ
同じもの

他にも

上の表は2ちゃんねるの園芸板から抜粋しました。
今後追加予定
サボテンの「チクリン」
サクララン・ホヤをラブラブハートとか。
愛のかんざし
トリガープランツ
●コダカラソウ・コダカラベンケイソウマザーリーフとして。
観葉植物幸福の木青年の木ミリオンバンブーとか、あのあたりも分かりづらいし、何が「幸福」なのかと。
ユーザー投稿
●ジャスミン⇒ハゴロモジャスミンモクセイ科
朝顔一年草)/西洋朝顔(一年草)/琉球朝顔多年草)。
夕顔(カンピョウに使うウリ科の植物)とヨルガオ(園芸用のユウガオとして出回っていることの多いヒルガオ科の植物)
●いわゆるアマリリスはアマリリス属ではない(ゼラニウムと同様に同様の経緯。アマリリスの名で園芸用に流通するあの大きな花が咲く植物は、現在アマリリス属ではなくヒッペアストルム属に移動になった。)
ウォーターマッシュルーム(当然ながらキノコではない)
ロベリア宿根ロベリアサワギキョウ

問題点

流通名をつけるのは合法なんですよ
まず植物には学名がある。でも学名は分かりづらい。そこで流通させるときは「和名」を使うか、植物の自生地で呼ばれる名前を使うかする。でも販売業者が好きな名前をつけて販売することもできる。それが流通名です。

ようは植物というよりは商品として売るからです。「ホヤ」は売れないです。「ラブラブハート」がいいでしょうよ。買ってもらいやすいでしょうよ。特にラブラブハートはバレンタインに狙いを定めて出荷します。それは悪いことではなくて、商売としては当然のことです。ただ、それで混乱が激しいってのも事実ですよね。

専門化する業界へ
今までのように、「誰もがガーデニング!花を植えれば癒される」、という一過性のブームから、好きな人が没頭する「文化」となっていくには、販売店には専門性が必要だな、と思いますね。
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