両性花と装飾花(紫陽花・アジサイの雑学)
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装飾花
アジサイというと、花が集まったコンモリとしたものを思い浮かべるでしょう。この小さな花は装飾花といって、基本的には雌しべしかなく、タネをつけることはありません。ちなみに、装飾花の鮮やかな花びらに見える部分は萼片(ガクヘン)で、花びらではなく、
萼片の中心に非常に小さなポッチがあって、あれが本来の…雌しべがあるという意味での…「花」です。これら装飾花は本来、種子をつける両性花に虫を寄せ、虫に受粉してもらうために派手に進化したものだと考えられています。つまり、両性花と装飾花で役割分担をしたということです。
じゃあ、この装飾花しかないセイヨウアジサイは自力ではほぼほぼ子孫を残せないってことになりますよね。なぜそうなったのかというと、人間が品種改良してより派手に…より派手に…と交配していった結果だからです。人間の欲と業(ごう)は深いですね。
では品種改良する前はどうだったのかというと
じゃあ、この装飾花しかないセイヨウアジサイは自力ではほぼほぼ子孫を残せないってことになりますよね。なぜそうなったのかというと、人間が品種改良してより派手に…より派手に…と交配していった結果だからです。人間の欲と業(ごう)は深いですね。
では品種改良する前はどうだったのかというと
両性花
ヤマアジサイ・ガクアジサイのように、周囲に装飾花が咲いて、中心に小さなツブツブが見られる咲き方をするものがあります。その中心のツブツブが「両性花」です。両性花には装飾花と違って雄しべと雌しべがあり、種子がなります。
両性花は地味ではあるんですが、花びらもあります。なので、下の画像のような両性花が八重咲きで、ガクアジサイなのに全体が派手でテマリ咲きしているような品種もあります。
両性花は地味ではあるんですが、花びらもあります。なので、下の画像のような両性花が八重咲きで、ガクアジサイなのに全体が派手でテマリ咲きしているような品種もあります。
両性花が咲く種類では花が終わると花びらが散って、果実が出来、その中に小さな種子が見られます。11月ごろ、茶色になるまで完熟すると、中の種子が飛び出します。種子は非常に小さいです。もちろん、この種子からアジサイが増えていきます。
アジサイは一般的には種子で増やさないですし、8月以降に剪定すると来年の花芽を落としてしまうので、7月の末までには花を剪定して落としてしまいます。だから、種子は剪定のし忘れをしてない限りはお目にかかりません。
アジサイは一般的には種子で増やさないですし、8月以降に剪定すると来年の花芽を落としてしまうので、7月の末までには花を剪定して落としてしまいます。だから、種子は剪定のし忘れをしてない限りはお目にかかりません。
両性花に種子が出来たら?
種子は11月に採取次第、赤玉土の単用の苗床に撒くと、2月に発芽します。花が見られるまでは3年はかかります。
ただし、種子から育てた場合、親の性質をそのまま受け継がないので種子からの栽培は一般的ではないです。親の性質をそのままに受け継がせるためには挿し木します。紫陽花の繁殖は挿し木が一般的で、確実です。
挿木などの繁殖方法を「栄養系」といいます。この栄養系についてもう少し詳しく解説したページは
になりますので、よかったら参考にしてください。
ただし、種子から育てた場合、親の性質をそのまま受け継がないので種子からの栽培は一般的ではないです。親の性質をそのままに受け継がせるためには挿し木します。紫陽花の繁殖は挿し木が一般的で、確実です。
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