イヌカラマツの基礎データ
科名 | マツ科 |
属名 | イヌカラマツ属 |
学名 | Pseudolarix kaempferi |
別名 | 犬落葉松・犬唐松・金銭松 |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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イヌカラマツとは?
イヌカラマツは中国原産のマツ科イヌカラマツ属の落葉高木。カラマツとは別種。樹高30mから40m。8月9月で種子が出来て、その種子には羽がついていて、チラホラと飛んでいく。春の新芽時期には鮮やかな黄緑。夏になると濃い緑になり、秋になると黄色く紅葉して冬までには落葉する。黄色の紅葉も鑑賞価値がる。松なのに落葉する珍しい植物。冬は葉っぱがないのでクリスマスリースにしようと思わないこと。
成長しても1m程度の盆栽に利用される「矮性種のイヌカラマツ」が流通しています。
成長しても1m程度の盆栽に利用される「矮性種のイヌカラマツ」が流通しています。
水やり
鉢植えの水やり
花屋さんやホームセンターで流通しているイヌカラマツは、おそらく矮性種です。これを鉢に植えて管理する場合、水切れに注意します。春と秋は土が乾いたら水をやるようにします。夏は朝と夕方の二回、しっかりと水をやります。夏に水やりを忘れると枯れます。
冬は土が乾いてから二、三日経ってから水をやります。
冬は土が乾いてから二、三日経ってから水をやります。
庭植えの水やり
自然に降る雨だけでほぼ大丈夫。ただし、乾燥時期には水を株元にしっかりやってください。
肥料
春、新芽が出た時期に油かすに骨粉を2割混ぜたものか、緩効性固形肥料(化成肥料)を月に一回やります。夏はあまりの暑さで株が弱るかもしれませんので、夏は肥料はやりません。冷涼地ならば、夏でも通常の2倍に薄めた液肥をやることでよく茂ります。
植え付け・植えかえ
時期
植え替えは新芽が動きだす3月。新芽が出た後に植え替えるとストレスがかかって生育が鈍くなります。
用土
水はけの良い土を好みます。鉢植えの植え付けは一般的な盆栽の土か、自作する場合は赤玉土7鹿沼土3を混ぜたものを使います。庭植えの場合は、庭土に川砂・鹿沼土・軽石などを入れて水はけをよくしてから植え付けます。
鉢植え
大きく育つので普通は庭植えにします。
現在の鉢より1号か2号大きな鉢を用意し、古い鉢から株を取り出し、土を3分の1ほど落としておきます。
新しい鉢の底の水が出る穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を3cm入れます。鉢底石は土が流れ出ないようにするためのものです。鉢底石の上に用土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れ、最後に水をやって完成です。
現在の鉢より1号か2号大きな鉢を用意し、古い鉢から株を取り出し、土を3分の1ほど落としておきます。
新しい鉢の底の水が出る穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を3cm入れます。鉢底石は土が流れ出ないようにするためのものです。鉢底石の上に用土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れ、最後に水をやって完成です。
庭植え
中間地・暖地など温かい地域では夏の暑さに枯れてしまいますので、その地域では庭植えは適していません。
庭土を深さ30cmを掘り返し、土に軽石・鹿沼土・川砂などを入れて水はけをよくするか、盆栽の土でそのまま植え付けて、最後に水をやって完成です。
庭土を深さ30cmを掘り返し、土に軽石・鹿沼土・川砂などを入れて水はけをよくするか、盆栽の土でそのまま植え付けて、最後に水をやって完成です。
管理場所・日当たり
直射日光対策
大きく育てば夏の直射日光も問題ないが、株が小さいうちは真夏の直射日光に葉焼けするかもしれない。遮光できる程度の大きさのうちは夏は50%の遮光をする。もしくは半日陰で管理する。
暑さ対策
本来は標高1000mから1200mほどの高地に生息する植物で暑さに弱い。日本の夏の暑さで根を傷めるので、株元に腐葉土やワラを敷いて根の暑さ対策をする。
越冬
寒さには強いが、株が小さいうちは雪の重さで折れないように雪よけをする。枝が折れないように枝をしばりましょう。詳細は以下のページを参考にしてください。
剪定
イヌカラマツは頂芽優勢です。頂芽優勢というのは、枝先の芽がグイグイ伸びて、脇芽が出ない性質。なので春先に出た新芽を放置していると、ボサボサになる。葉っぱを増やしたいならば、5月の中旬か下旬に伸びた新芽を半分ほど切り戻すことで脇芽が出て、葉っぱが増える。ただし、イヌカラマツは生育が遅いので、基本は放置。剪定は「もうちょっと見た目を」と考えた時の手法だと考えてください。
病気・害虫
特徴・由来・伝承
イヌカラマツは中国の植物。長江流域に自生する。日本に自生する「カラマツ」とは別種。イヌカラマツは日本では化石として出土するので、かつては自生していたらしい。古い時代から姿が変わっていないため、「生きている化石植物」なんて言い方もされる。日本では植物園などでしか見られない。針葉樹で裸子植物で、なんと落葉する。「松」というと普通は落葉しないのでビックリする。
秋に黄色く…黄金に紅葉することから中国では「金銭松」と呼ばれ、縁起がいい。寿命は30年程度と短い。
秋に黄色く…黄金に紅葉することから中国では「金銭松」と呼ばれ、縁起がいい。寿命は30年程度と短い。
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