ラズベリー・ブラックベリーの剪定

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ラズベリー・ブラックベリーの剪定

ラズベリーは上へと伸びる自立するもので、ブラックベリーは横に伸びてフェンスに這わせるという性質の違いがありますが、どちらも「剪定の時期」「剪定の方法」は同じです。ここではラズベリーとブラックベリーの剪定の方法と、その理由について書いています。
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生育サイクル

ラズベリー・ブラックベリーの剪定:生育サイクル
春に株元から、新しい枝…ヒコバエ(シュート)が伸びてきます。この枝を一年枝と呼びます。この一年枝は秋まで、ニョキニョキと生育していきます。
ラズベリー・ブラックベリーの剪定:補足情報
秋になると、二季なり種だと結実し収穫もできますが、一季なりの場合は一年枝には結実しません。この枝は冬になり、落葉します。
落葉時期に剪定をして整えます。
ラズベリー・ブラックベリーの剪定:補足情報
また春になり二年枝になります。二年枝は春(4月)に開花・結実し、一季なりも二季なりも6月あたりに収穫します。
ラズベリー・ブラックベリーの剪定:補足情報
秋になり、冬になるとこの二年枝は枯れてしまい、三年枝にはなりません。また、二季なり種もこの秋は結実しません。

このサイクルをよく理解しておいてください。

冬・二月の剪定

夏・秋に結実したラズベリー・ブラックベリーは冬になると落葉します。この時期に二つの剪定をします。

去年の枝を切る

ラズベリー・ブラックベリーの剪定:去年の枝を切る
ラズベリー・ブラックベリーは冬に全ての枝が落葉し、一度実をつけた枝は2度と実をつけず、冬には枯れてしまいます。

この「二年枝(夏に結実した枝)」を根本から剪定します。放置していても、枯れて邪魔なだけです。

ブラックベリーは棘なし品種が多いですが、それでも「全く棘がない」のではない訳ではないので、放置していると、枯れ枝がただ危険なだけです。落葉して二月までには、去年、実をつけた枝は根元からバッサリときってしまいます。

もちろんヒコバエ(=一年枝)は残します。このヒコバエに来年、結実します。
夏に実がなった枝は枯れて茶色になります。ヒコバエは緑色です。一目瞭然です。

ただし二季なり品種の場合は前の秋に一回、実がなっていますので、注意してください。

ヒコバエの整理と摘芯

ラズベリー・ブラックベリーの剪定:ヒコバエの整理と摘芯
もう一つの剪定はヒコバエの整理・摘芯です。

前の春から夏にかけて生育した一年枝(ヒコバエ・シュート)…根元からシュッと伸びてきた枝に、次の夏に実がなります。ちなみに、二季なり品種の場合は、ついこの間の秋に一度…実がなっているかもしれませんが、これは切らずに残します。

その一年枝(ヒコバエ・シュート)が密生しないように整理します。重なっている一年枝(ヒコバエ・シュート)を切り落とし、この時点で間引くようにします。ヒコバエ(シュート)は一株あたり、ラズベリーもブラックベリーも最大で15本程度がいいでしょう。

ヒコバエの摘芯

ラズベリー・ブラックベリーの剪定:ヒコバエの摘芯
残した一年枝(ヒコバエ・シュート)を切り戻すことで、脇芽を出させます。脇芽が出た方がたくさん収穫できるからです。枝別れしている一年枝(ヒコバエ・シュート)は「芽」を3個から5個を残すようにして切り戻します。
ラズベリー・ブラックベリーは「花芽」と「葉芽」の区別がつきません。全体の枝先に実がなるので、区別せず適当に剪定してしまいます。

また、枝分かれしていない一年枝(ヒコバエ・シュート)は株元から30センチから40センチほど残して切り詰めます。

支柱・フェンスに誘因する

ラズベリーは自立しますが、幹が弱いので支柱をしておきます。支柱を立てて、麻紐で括って固定します。
ブラックベリーは自立できませんから、フェンスになどに絡ませるよう、誘引しましょう。誘引しないと地べたを這って、結実しても実が土にあたって、すぐに傷んでカビてしまいます。必ず誘引しましょう。
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夏の様子

夏になると、去年伸びて冬に整理したヒコバエに実がなります。一方で株元からは新しい一年枝(ヒコバエ・シュート)が見えているはずです。この一年枝(ヒコバエ・シュート)が来年、結実します。もちろん、この時点では株元の一年枝(ヒコバエ・シュート)には結実していません。

秋の様子

夏に結実しても収穫した後に、二季なりの品種の場合は、春以降に伸びた一年枝(ヒコバエ・シュート)に実がなります。もちろん、冬を越して夏になるともう一回、実がなりますので「いっかい実がなったから!」と根元から切ってしまわないようにしてください。

わかりやすいので、この時点(秋)で夏に結実した枝を株元から剪定してしまっても構いません。
このサイクルと毎年繰り返します。

普段の栽培については…

普段の栽培については以下のページを参考にしてください。
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