リナリア(一年草)の育て方

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リナリアの基礎データ

リナリア
科名
ゴマノハグサ科
属名
リナリア属
学名
Linaria
別名
姫金魚草
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
リナリアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

リナリアとは?

リナリアはゴマノハグサ科オオバコ科のこともある)リナリア属(ウンラン属)の一年草および宿根草和名はヒメキンギョソウなので通称「ヒメキン」。日本でよく流通しているのは一年草のリナリア・ビパリタ(Linaria bipartita)、リナリア・マロッカーナ(Linaria maroccana)、リナリア・ピンフォリア(Linaria pinifolia)で、宿根草のリナリアはリナリア・パルプレア(Linaria purpurea)と言います。このページでは一年草リナリアについてまとめています。

宿根リナリアについてはを参考にしてください。

種を撒くのは9月です。発芽率が良いので種から育てるのも難しくありませんが、一般的には苗を植えることが多いです。苗は冬から春に掛けて開花した出回り、冬かチョロチョロと開花し、春に全盛期を迎えます。一度植えると種がこぼれて毎年咲いてくれます。

冬に店頭へ並びますが、霜に当たると枯れてしまいますので、軒下で管理してください。
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由来・伝承・補足

リナリアという名前は亜麻という植物に似ていることからギリシャ語の「亜麻/linon」からきています。発芽率が高くて、庭にたくさん植えるのであれば、種から撒いたほうが安上がりです。

水やり

リナリアは多湿に弱いので、鉢植えの場合は、土が乾いたら水をたっぷりとやるようにしてください。水をやり過ぎると立ち枯れ病になります。乾燥気味に管理するのがコツです。特に真冬(12月〜2月)は水を吸い上げる力が鈍りますので注意してください。

庭植えの場合は、自然に降る雨だけでもほぼ大丈夫ですが、様子を見て水やりをしてください。

肥料

肥料は特に必要ありません。市販されている花と野菜の土で植えた場合は土の中に肥料があらかじめ混ぜられていますので、追肥の必要はないです。

液体肥料をあげる場合は、規定の倍に薄めて、葉っぱの状態などを良く見て施肥してください。肥料を与えすぎると、茎が伸びすぎて、頭が重くなって咲く前に折れてしまうことがあります。

植え付け・植えかえ・種蒔き

苗は秋~春に掛けて長く出回ります。あまり真冬に植えると寒さに当たって枯れてしまいますので、9月か10月に植えるか、植え遅れたら春先(3月)に植えます。寒冷地では冬を越せないため、4月以降に植え付けます。

種まき

9月に種まきをします。

ビニールポットや育苗トレイに清潔な種まき用土を入れ、種子をまき、その上にうっすら土をかぶせます。光発芽種子なので土を厚く被せると発芽しなくなります。飛ばないように霧吹きで水をやるか、底面吸水の苗床で水をやって乾燥しないように、明るい日陰で管理していると1週間前後で発芽します。発芽したら、寒くなる前に植え付けましょう。

用土

ホームセンターなどで売っている花と野菜の土で植え付けをします。もしくは赤玉土6腐葉土3川砂1を混ぜたものを使います。リナリアは酸性土を嫌うので庭植えの場合は中和させましょう。

庭植え

植え付けの1週間前に深さ20cmを掘り返して、リナリアは酸性土を嫌うので苦土石灰を混ぜて中和させます。

中和には1週間〜10日かかりますので、1週間寝かせて中和反応が終わったら、庭土に腐葉土か堆肥を2割〜3割ほどまぜて用土とします。庭の土があまりに粘土質で水はけが悪いのであれば、川砂や軽石を混ぜて水はけをよくしてください。

1週間経って土が馴染んだら、株を入れて、水をシッカリとやります。株間は15cm〜20cmあけるようにします。

鉢植え

5号〜6号なら1株。8号以上なら3株〜4株植えます。鉢の底の穴を網で塞いで、鉢底石(軽石)を2cmほど入れます。その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていき、最後に水をやって完成です。
参考:鉢の大きさ

リナリアは寄せ植えにも利用されます。一緒に植える植物は冬と春の寄せ植えの候補の一覧のページを参考にしてください。

管理場所・日当たり

日当たりを好み、あまりに日当たりが悪いと株が弱くなり、茎が徒長します。気温が上昇すると花が萎んで枯れます。

一年草リナリアは霜に当たると枯れてしまいますので、軒下や何かの植物の下などの霜に当たらない場所に植えるか管理して下さい。

摘芯・切り戻し

はやめに摘芯すると脇芽が出て、全体がコンモリとなり花が多くなります。そうして開花してひと段落したら、半分に切り戻すと、もう一度、たくさん開花します。

病害虫

エカキムシ
葉っぱが小さいのでエカキムシに弱い。葉っぱに白い線が書かれて、その部分の葉緑素が薄くなるため生育が悪くなります。徐々に弱るので、オルトランを根元に撒くと徐々に消えます。

アブラムシ
アブラムシは気温が高くなってくると発生しやすくなる。新芽にたかって変形させるため、花が咲かなかったり変になってしまうので、発見次第取り除き、できれば薬剤で完全に駆除する。

イモムシ
春になったら発生する。1匹で食害が大きく、発見次第テデトールか薬剤をかけて駆除します。

苗立枯病
菌が繁殖して、植物の管を塞いで枯らせる病気で、苗床の土に袋から変えたばかりの清潔な用土を使えば予防できます。また、可能であれば殺菌剤(薬剤)を灌注するといいです。
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