オーガスタの育て方

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オーガスタの基礎データ

オーガスタ
科名
バショウ科
属名
ストレリチア属
学名
Strelitzia nicorai
別名
ストレリチアニコライ
水やり
水控え目
場所
日の当たる室内
難易度
中級者向け
オーガスタの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

オーガスタとは?

オーガスタは南アフリカ・マダガスカルに自生するバショウ科ストレチア属の常緑植物。自生地ではかなり大きな草丈になります。オーガスタというのは本来は「ストレリチア・アルバ」のことで、現在流通しているオーガスタとは別種のストレチア・ニコライです。誤解したまま流通して、現在もオーガスタと呼ばれて流通しています。ちなみにアルバとは「白」のことで、白い花が咲くことから名付けられています。

日光を好みますが、普段、室内で管理していて急に強い日光に当てると葉っぱが傷む場合があります。日光に当たって葉っぱが変色するようであれば、明るい日陰に移動させて徐々に明るい場所に慣らせるか、レースのカーテンなどで遮光してあげてください。

オーガスタは本来は大きな植物なので、鉢植えで育てている限りは上へと成長するばかりで横に伸びません。なので、他の観葉のように横に葉が広がって邪魔になるということがあまりありません。その代わり、株が開花するほど充実することもなく、ほぼ開花しません。

全体に毒があります。ペットを飼っている家庭では「ペットが口にしないよう」に気をつけましょう。
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水やり

春〜秋は鉢の土が乾いたら、タップリと水をやってください。水は土が乾いてからしっかりと、鉢底から水がしみ出す位にやってください。土に触ってみて濡れているようならば水はやらないでください。

また、受け皿の水は捨ててください。そのままにしていると根腐れすることがあります。

乾燥させすぎたら

土がひび割れるほど乾燥させてしまった場合、土に水が全然吸収されないことがあります。そんなときは、大きなバケツに水を張り、そこに鉢ごと浸けて、水を吸わさせてください。

葉水で乾燥を防ぐ

乾燥するとオーガスタの葉っぱが傷み、割れたり、葉っぱのフチから茶色くなってきます。年間を通して霧吹きで葉っぱに水をかけてあげましょう。また、葉っぱに水をかけることでハダニなどの害虫予防にもなります。ハダニは葉裏に潜んでいるので、葉っぱの裏にもかけるとよいです。

冬の水やり

冬は成長が止まるので、水を吸い上げる力が鈍くなり、水をやり過ぎると根腐れの原因になります。土が乾いてから、数日経って水をやるのですが、オーガスタの鉢は縦長であることが多く、土の表面が乾いていても、土中に水がたっぷり残っていることが多く、なのに水をやっていると、根腐れしてしまいます。縦長の場合は、土の表面を濡らす程度の水やりにしましょう。

鉢を持ち上げて重さで、土中の水分量を判断できるといいですが、それも鉢が陶器で巨大だと、腰を痛めるので、土壌水分計で土中の水分量を計測してから、水やりの判断をするといいです。
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土への水やりを控えますが、葉っぱに霧吹きで葉水は冬も継続して乾燥を防ぎます。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

根が張りやすく、二年に一回程度は植え替えが必要になります。植え替えに適した時期は5月~6月ですが、あまりに根が詰まっているようであれば、いつでも植え替えしてください。

根がどんどんと張っていくと、普通の植物ならば根が詰まって枯れるのですが、オーガスタは鉢が根でいっぱいになり、ついには鉢をカチ割ってしまいます。それから植え替えても大丈夫ですが、できればその前に植え替えをしましょう。

オーガスタじゃないですが、同属で近いので参考にどうぞ

どんな鉢がいい?

ストレリチア・オーガスタは根っこが縦に伸びやすく、大抵縦長の器に入っています。その上長い茎の先に大きな葉っぱをつけるために戸外に置いておくと、風に倒れてしまうことが多いので気をつけてください。陶器の場合だと木っ端微塵なんてこともよくあります。

あまり大きな鉢に植え替えず、現状維持で同じ大きさの鉢に植え替えていった方がいいですよ。ところで、陶器以外の鉢ならプラスチック鉢にしておきましょう。
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素焼き鉢や布鉢は適さない?

素焼き鉢や布鉢を検討している人もいるでしょう。素焼きや布鉢は通気性が良すぎて、水を吸います。そのため植物の根が入り込み、植え替えの際に引き剥がせないという問題も発生します。また、水を吸うため、素焼きや布鉢には表面にカビが生えます。アレルゲンにもなりうるので室内インテリアとして育てるオーガスタには適さないです。

用土は?

観葉植物用の土で植え替えをします。自作する場合は赤玉土7調整済みピートモス3に化成肥料を少量混ぜたものを使います。
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一般的な培養土には腐葉土が入っています。腐葉土は匂いがするので、室内管理が多いオーガスタは避けた方がいいです。

鉢植えの植え替えの手順は?

古い鉢から株を取り出し、古い土を3分の1ほど落とし、傷んで変色した根を切って取り除きます。土は全て落としても、それで枯れることはないです。土が劣化して泥状になっているなら、全て落として植え替えましょう。

同じ大きさの鉢に植え替えてもいいですし、一回り大きな鉢に植え替えてもいいです。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2cmから3cmほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。 これで完成です。

管理場所・日当たり

年間を通して、室内の明るいところで管理します。

日光に当ててあげるとよく成長しますので、できれば気温が20度〜25度あたりの春と秋は戸外の日当たりで日光に当てるとよりよいです(でも、普通は年中室内)。

オーガスタは真夏(7月下旬〜9月上旬)の強い直射日光では葉っぱが焼けます。葉焼けすると葉緑素が抜けて、回復せず、健康にも見た目にも良くないので、夏の間は、室内であれば、カーテン越しの日光に当てるか、室内の明るいけど、日光の当たってないところに移動させます。

戸外で管理する場合は、寒冷紗で遮光したり、木漏れ日に当たる場所に移動させます。

越冬

オーガスタは気温10度で生育が止まり、おおよそ5度で枯れてしまいます。5度になって一発で枯れるんじゃなくて、5度以下の環境に長く置かれると、いつの間にか枯れるって感じです。

なので越冬には5度以上必要です(観葉としては寒さに強い方)。人が生活している場所は暖房を切る真夜中でも5度以下にならないので、リビングなどに置いてください。ただし、暖房の風が直撃すると、あまりの乾燥で枯れてしまう(葉っぱのフチから枯れてくる)ので、直撃しないようにし、霧吹きで葉っぱに水をかけて乾燥を予防します。

春と秋は戸外でも

春以降気温が気温が20度以上になると戸外で管理してもOKです。いきなり日当りに出さずに、最初は明るい日陰で2週間、半日陰で2週間と徐々に日当りへと移動させてください。

慣らさせても真夏の直射日光には葉焼けしますので、夏は室内で管理しましょう。

花が咲かない?咲かせるには?

ストレチア(ストレリチア)の仲間ですから、ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)のような花が咲かない訳では無いのですが、花を咲かせるには、株を充実させるために春から秋にしっかりと日光を当てて、肥料をやらないといけません。

室内で管理できるのがオーガスタの利点なので、無理に花を咲かせるのではなくて観葉植物として管理するのがオススメです。

病害虫

ハダニ
乾燥するとハダニが発生します。
冬は乾燥してハダニが増えやすいので、葉っぱに霧吹きをかけてやると予防になります。

カイガラムシ
蝋に覆われた虫で、内部で動かずに汁を吸っています。少量であれば、歯ブラシなどで削ぎ落とせば、動けないのでそのまま死んでしまいます。幼虫時期は蝋に覆われておらず、薬剤が効くのですが、蝋に覆われた成虫は薬剤が効かないので、薬剤を散布する場合は2週間おきに三回以上散布しないとなかなか駆除は難しい。前もって浸透性薬剤(オルトランなど)を使っておくといいです。

特徴・由来・伝承

バナナに似た葉の植物で、マダガスカル原産。花屋さんで見かける極楽蝶花(ごくらくちょうか)とは同属仲間で、似たような花を咲かせます。

オーガスタは葉っぱを主に観賞するものです。ストレチアよりも葉の色が濃くてゴツい。
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鉢植え観葉植物室内南アフリカマダガスカル
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