チェリーセージの育て方

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チェリーセージの基礎データ
チェリーセージ
科名シソ科
属名アキギリ属
学名Salvia microphylla
別名サルビアグレッギー・サルビアミクロフィラ・オータムセージ
耐寒マイナス5度
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
剪定
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チェリーセージとは?

チェリーセージはシソ科アサギリ属(セージ属)のサルビア・ミクロフィラのこととされますが、形状が似ているサルビア・グレッギー(Salvia greggii)と、ミクロフィラとグレッギーの交配種のサルビア・ヤメンシス(Salvia x jamensis)とその系譜全般を指しています。

日光を好みますので、戸外の日当りで管理してください。関東より南であれば冬の寒さで地上部は枯死するものの根は生きていて春には新芽が吹いてきます。乾燥に強く、庭植えすると水やりの手間も掛からず、毎年芽吹いて楽しめます。花も画像の通り愛らしいもので、香りもあり、地下茎・こぼれダネでも増えず、初心者向けのガーデニング材です。

夏の暑さで8月には花が付きづらくなりますが、水やりを忘れなければ、枯れることは無く、秋にはまた咲いてくれます。60センチくらいの高さになります。
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コンパニオンプランツとして

チェリーセージの香りがアブラムシを避ける効果があり、チェリーセージを植えていると周囲の植物にもアブラムシが付きづらくなります。あくまで予防程度で完全に大丈夫とは言えませんが、かなり楽になります。

その他のコンパニオンプランツに関しては のページを参考にしてください。

鉢植えの水やり

鉢植えであれば、土が乾いていたら水をしっかりとやります。ハーブ系で乾燥に強く、過湿に弱いため、水のやりすぎで根腐れして枯れることがある(チェリーセージに関しては根腐れすら珍しいくらいだけど)。受け皿に水が溜まっていたら捨てること。

鉢植えの場合は土が乾燥したら水をやります。乾燥に強い植物で水をやりすぎると根が傷んでしまいますので、土が濡れているならば水はあげないでください。
庭植えの場合は降雨だけで十分なので、水はやらなくてOKです。

気温が上がり、乾燥しますので、鉢植えにした場合は朝と夕方の二回水をやってください。庭植えの場合も土が乾燥しているならば水をしっかりとやってください。

管理は春と同じです。気温が下がって25度〜20度くらいになると蒸発量も減りますし、水を吸い上げる力も落ちていきますので、水をやる頻度を少なくしてください。

冬は生育が鈍くなり水をなかなか吸い上げない。冬は土が乾いてから数日たって水をやる。冬は蒸発量が少ないため、土の中の水が残っていることが多い。土の表面が乾いていても鉢の中には水が残っていて、根腐れすることが多い。そこで、鉢を持ち上げて重さで鉢の中の水の量が推測できるようになると良い。もしくは割り箸を突っ込んで、土の中の濡れ具合を確かめるか、土壌水分計で計測してから水をやるとよい。
土壌水分計
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霜が降りると地上部が枯れることがあります。地上部が枯れていても根は死んでいないので極端に乾燥させないように水をやってください。庭植えならば降雨にまかせます。鉢植えだとたまに水をやってください。

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、乾燥に強い植物で植え付け直後の一週間ほどはしっかりと水をやりますが、その後は夏や日照りが続いて乾燥しすぎない限りは降雨だけで十分です。庭植えが手間がかからず楽です。

肥料

生育する時期に薄い液肥か、緩効性肥料を少量やります。チェリーセージはハーブで肥料はあまり必要じゃありません。肥料が無くても枯れません。生育が鈍いなと思うときに多少やるくらいでも大丈夫。
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

春に植え付け・植え替えをします。春が理想。秋でもいいが植え替えのダメージを取り返せる春がベストです。鉢植えの場合は2年か3年に一回は根詰まり防止のために植え替えをしましょう。

用土

水はけのよい土を好みます。市販されているハーブ用の土か市販されている花と野菜の土でも大丈夫です。自作する場合は赤玉土小粒7腐葉土3を混ぜたものを使います。

庭植えする場合は、庭の土に苦土石灰を混ぜて中和させ、腐葉土2割か3割ほどを混ぜ込んでから植えます。水はけが悪い場合はさらに川砂や軽石を混ぜ込んで植えます。

鉢の植え替え手順は?

鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れて、高さを調整しが鉢のフチから2cm下の高さになるように株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落として、同じ大きさの鉢に植え替えるか、ひと回り…1号か2号大きな鉢に植え替えます。根の負担を減らすため、地上部の枝も高さの半分ほどに切り詰めます。

古い土を3分の1落とす理由は?

古い土は劣化していて、問題を引き起こしやすいので少し落とします。全部を落とすとダメージが大きくて、取り戻すのに時間がかかるので3分の1だけにしておきましょう。

庭植えの植え付け手順

庭植えの場合は、深さ30cmの穴を掘り、その掘り出した土に苦土石灰をまいて中和させておく。中和には1週間〜10日かかるので、反応があらかた終わってから、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割〜3割混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をしっかりとやって完成です。

庭植えにすると植え付けて2年目以降に株が大きくなり、花が増えます。

株間

大きく育ちますし、ヒョロヒョロと伸びる樹形なので、植える時は前後左右に余裕(直径30センチから40センチ)を持って植え付けをします。品種によってはもっと大きく取る必要があるものもしれません。

挿し木

5月から7月の暖かい時期に10cmから15cmに切った新芽を土に挿していると発根して株がいくらでも増えます。

新芽を切り、切り口を水につけて水揚げをします。コップに水を張ってそこにチェリーセージの挿し木をつけます。水揚げは葉っぱのさきまで水を行き渡らせる作業で、発根する確率があがります。しなくても発根しますが、「確率」があがりますのでやった方がいいです。

切り口に発根剤を塗って、赤玉土小粒単用の苗床に挿します。水切れしないようにして日陰で管理していると10日ほどで発根します。発根したら鉢や庭に植えます。

何本の挿木を作る?

全てが発根するわけじゃないので、複数の挿し木を用意してすること。余裕を持って10本作れば大丈夫です。

なぜ赤玉土単用を使うの?

用土は植え付けの時に使った培養土やハーブ用土でもいいです。赤玉土単用を使うのは「雑菌がない」から、成功率が上がるため。そもそも庭の土にいきなり挿しても、発根率は悪くないです。

管理場所・日当たり

日光を好みます。日当たりでないと花が少なくなり、香りも少なくなります。半日陰でも育つが花が少なくなるので避けた方がいい。夏の直射日光にも負けない。

室内では管理しないで

室内では少々日当たりがよくても、日光不足して枯れてしまいます。必ず戸外で管理します。ベランダでいいです。室内って日当たりでもそんなに日照量が多くないんです。

越冬

チェリーセージは冬の寒さには若干弱くて、一発では枯れなくても、霜に何度も当たっていると地上部の葉っぱが落ちて枯れ込むが、土が凍結でもしない限りは根は生きていて春にはまた芽吹く。土が凍結したり霜柱が立つ地域は、株元に腐葉土やワラでマルチングをして凍結予防をする(した方がいい)。関東であれば戸外で問題なく越冬。東北は土の凍結予防としてマルチングをしましょう。

剪定

時期

チェリーセージ:時期
時期は真夏を除いた春から秋。生育期間ならいつでも。夏の暑さで弱って開花が止まったり、花色が抜けたりするので、夏前に全体を刈り込んでおくと良いです。

軽い剪定

伸びてくると下草が枯れたり、バンバン伸びて恰好が悪くなりますので、適当に切り戻しをします。切り戻しをすることで、脇芽が出て、結果大きな株になります。

ちょっとしたコツですが、チェリーセージは花が下から上に咲いて行って、下から枯れこんでいきます。この下の花が枯れて上の花だけになってきたら、早めに剪定した方が、次の花が咲きやすいです。株が小さいうちは一本一本丁寧に剪定できるんですが、株が大きくなると面倒。結局、花が一段落したところで全体をバッサリと刈ることになります。

強い剪定

2年目以降は株全体が木質化していって、大きくなり、また酷く乱れます。何年かに一回は思い切ってバッサリと剪定して整えておきましょう。基本的に強く剪定しても…地際で切っても枯れないが、たまに強く剪定した後に枯れるので、地際ではなくて株の高さの半分くらいの剪定に留めましょう。

花ガラ摘み

花がしぼんだものを「花がら」といいます。これを摘むと次の花が咲きやすいです。が、まぁ、多少ほったらかしにしたからといって枯れるようなものじゃないですし、やってもやらなくてもいいです。

病害虫

バッタ
アブラムシには強いですが、バッタには葉を食べられます。バッタは一匹いるだけでどんどん増えて葉っぱを食べますので、早めに捕殺駆除しましょう。基本的に病害虫はほとんど発生しないです。

特徴・由来・伝承

シソ科のハーブで、葉っぱからサクランボに似た甘い香りがします。何より育てやすい手間の掛からない初心者向きの宿根のガーデニング植物です。

チェリーセージは通称で「サルビア・グレッギー」「サルビア・ミクロフィラ」「サルビア・ヤメンシス」などのいくつかの種類の総称として呼ばれています。

他のサルビア・セージについては を参考にしてください。
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