アサガオの基礎データ
科名 | ヒルガオ科 |
属名 | イポメア属 |
学名 | Ipomoea nil |
別名 | 朝顔 |
耐寒 | 5度 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
種蒔 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
剪定 |
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アサガオ(朝顔)とは?
アサガオ(朝顔)はヒルガオ科のツル植物。初心者向けの育てやすいガーデニング材。グリーンカーテンにも利用されますが、葉っぱが小さく影が小さいので、できればヘチマやゴーヤと混ぜつつ利用するといいです。ここで扱っているのは一年草の小学校で植えているあのアサガオです。西洋朝顔(一年草)や宿根朝顔(例:オーシャンブルーなど)ではありません。西洋朝顔・宿根朝顔はそれぞれのページを参考にしてください。他のグリーンカーテンに適した植物は以下のページを参考にしてください。
由来・伝承
朝顔は当初、奈良時代に薬用として日本に渡来しました。下剤です。朝顔の種を三粒ほど飲み込むと下痢が止まりません。奈良時代に渡来したという説と平安時代とする説があります。平安時代に渡来した説では万葉集で登場する「アサガオ」はキキョウかムクゲだったのではないかと言われている。
江戸時代では朝顔は観賞用に売買され、一般庶民も栽培するようになりました。その中で変化朝顔という変わった咲き方をする朝顔も人気だった。変化朝顔は花だけでなく葉っぱまで形状が「変化」しているらしい。
水やり
アサガオは水を好みますので土が乾いていたら、鉢底から染みだす位にたっぷりとやってください。6月までは水やりが多いと根腐れすることがあるので、土が濡れている間は水はやらないようにします。夏になると気温が上がり、水の蒸発が激しくなり、朝と夕方の二回、水をやらないと乾燥して水切れを起こします。ですが、真夏の11時から3時に水をやると、あげた水が熱くなり、根をいためる原因になりますので、忘れて昼ごろになったら、夕方まで待って水をやってください。
肥料
アサガオ(朝顔)は開花が多く、肥料を喰います。肥料が切れると花も途切れてしまいます。そこで一週間に一回程度の頻度で液体肥料をやってください。緩効性化成肥料ならば一ヶ月に一回程度。肥料はリンを多く含むものが好ましい。リン(P)は開花を促す成分です。窒素(N)が多いと葉っぱが茂るばかりで花が咲きづらいです。下葉の葉っぱが黄色くなる場合は、マグネシウム不足。苦土石灰(苦土はマグネシウムのこと)をまいて水をやりましょう。
植え付け・種まき
少量栽培なら種より苗
アサガオ(朝顔)と言えば種から育てるものと、思いがちです。大量に育てるなら種もいいですが、翌年に持ち越すと発芽率が大幅に低下しますし、数鉢程度までなら苗を植えましょう。苗の場合は通常の植え付けと同じようにします。時期
種まき・植え付けは4月〜6月にします。苗はこの頃に流通します。朝顔は霜に当たると一発で枯れます。関東では4月でも霜が降りる可能性がまだあります。用土
市販の花と野菜の土(培養土)で植え付けをします。自作する場合は赤玉土6腐葉土4を混ぜたものに緩効性肥料を足したものを使います。とにかく新しい土で植えましょう。もしくは土のリサイクル材で再生してから利用します。昨年何かを植えた土には病原菌や虫が住んでいます。また土中の栄養も偏っていて生育不良を起こしやすいです。必ずホームセンターなどで購入した新しい培養土で植え付けをしてください。
種まき
アサガオの種を撒く場合は前もって、ヤスリで傷をつけてから水に一日ほど浸けてふやかせておきます。すると水を吸って膨らみます。こうしないと発芽率が悪くなります。土に人差し指の第一関節ほどの穴(深さ1cmほど)をあけて種を入れて、土をかぶせて水をやります。気温があれば数日のうちに発芽します。
鉢に植える
鉢は直径30センチ前後の丸い鉢を用意します。横長のプランターに三つ植えると確実に根詰まりして真夏には水切れを起こします。まず、鉢底の穴を鉢底網で塞ぎます。これは完全に塞ぐのではなく土が漏れないようにするだけで、水をやったときにこの穴から水が出るようにします。鉢底網の上に鉢底石(軽石)を二センチか三センチ敷き、その上に培養土を入れて苗を植えます。直径30センチの鉢に植えるのは苗を一個です。もしくは指で穴を作ってそこに種子を2粒入れて土をかぶせます。最後に水をやったら完成。
アサガオは何かにつかまって成長するツル性の植物です。よく見かける行燈仕立ての支柱か、グリーンカーテンにするならネットを張って誘引しましょう。
庭植えの手順
庭土を深さ30cmを掘り返して、その土に腐葉土か堆肥を3割を入れ、化成肥料を規定量入れて混ぜて用土とします。土を半分戻して、苗を20cm〜30cm間隔で置いて、隙間に土を入れていき、しっかりと水をやって完成です。もしくは苗ではなく種子の直播でもいいです。指で穴を空けてそこに種子を2粒か3粒入れて土をかぶせて水をやります。
庭植えしていると、こぼれダネで来年も芽を出すことがあります。
管理場所・日当たり
日当たりで管理します。日光が少ないとアサガオ(朝顔)の花つきや生育が鈍くなります。半日陰では生育が鈍くなり、花も少なくなります。日光が当たっていて肥料と水が十分あれば、花が途切れることなく咲きます。日当たりが良いところに置いている鉢は水切れしやすくなります。アサガオ(朝顔)はグリーンカーテンに利用するような植物です。日当たりに負けるのは本末転倒。最初からできるだけ大きな鉢に植えつけるか庭植えにして、水切れ対策しましょう。
アサガオは摘芯するかしないかで大違い
摘芯というのは、つるの先の芽を切ってしまうことで、脇芽を出すようにすることです。枯れてもいないツルの先を切ってしまうのは、心苦しいかもしれませんが、これを生育期間の間(5月から8月)に何度かすることで、見違えるほどに株が大きくなり、花がたくさん咲きます。アサガオの葉っぱが8枚~10枚になったときに、芽の先を摘芯すると、脇芽が出て生い茂ります。
病気・害虫
アブラムシアブラムシが発生するので、前もってオルトランを撒いておくと良いです。
コガネムシ
コガネムシの幼虫が根を食べることがあります。コガネムシの幼虫は鉢の中に1匹か2匹いるだけで株が枯れるくらいに食欲旺盛です。水をやってもやっても水切れするようなら疑い、鉢から株を取り出してみて様子を見ましょう。対応した薬剤を使って駆除しましょう。
最後に…
アサガオというと秋には枯れる一年草というイメージがありますが、毎年芽を出す宿根アサガオというものがあります。お店ではオーシャンブルーだとかラッキーブルーという名前で流通します。これらは根で冬を越して春にはまた芽を出し、花を咲かせます。詳細はオーシャンブルーのページで確認してください。ラッキーブルーやその他宿根朝顔の育て方もオーシャンブルーと同じです。一年草の西洋朝顔というのもあります。ヘブンリーブルーなどはそちらの系統です。冬前に枯れてしまうという点では同じですが、開花の時期や時間帯などに大いに差があります。
アサガオ(朝顔)に飽きたら同じ時期に開花する植物を候補にあげてみてはどうでしょうか?以下のページにまとめてあるので参考にしてください。
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