リンドウの育て方

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リンドウの基礎データ
リンドウ
科名リンドウ科
属名リンドウ属
学名Gentiana scabra
別名エヤミグサ・疫病草
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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リンドウとは?

リンドウ(竜胆)はリンドウ科リンドウ属の多年草。夏の終わりから秋に開花するが秋の七草ではないです。竜胆という中国名は漢方薬として利用され、非常に苦く、苦い漢方である「熊の胆」に匹敵することから、「竜の胆」と呼ばれたから。

日光が当たると花を開かせ、曇りや雨の日には花が閉じてしまいます。リンドウは日光を好む植物で、日光が不足すると花が咲かなくなりますので、しっかりと日を当ててあげてください。

咲き終わって茶色く変色したら、花を摘みます。放置しておくと種を作ろうとして次のつぼみが出来にくくなります。冬は地上部が枯れますが、地下では根が生きています。

水やり

リンドウは乾燥が苦手。水切れは禁物。水が切れると根が傷み、最悪の場合枯れてしまいます。土が乾いていたら水をしっかりとやります。水をやるときは株元に水をやり、葉っぱや花に水をかけないようにします。水がかかると傷みます。

乾燥に弱いので夏は涼しいところで管理してください。冬は地上部が枯れますので、地上数センチくらいまで切り戻して、たまにタップリと水をやってください。春になると新芽が出ます。

乾燥に弱いのですが、かといって水をやり過ぎても根が傷みます。まったく面倒な話ですね。リンドウに限らず水やりのコツです。水はやるときはタップリとあげて、水やりの合間は水をやらない。常時濡れていると根腐れします。大事なのはメリハリです。どうしてメリハリが必要かは以下の水やりの項目をチェックしてみてください。

肥料

リンドウは肥料喰いで肥料が切れると葉っぱが黄色くなります。NPKの揃った緩効性化成肥料を元肥として混ぜ込み、その上に追肥として新芽の出る春(4月〜6月)に新芽の栄養として緩効性化成肥料を施肥し、花が咲き始める9月〜10月に今度は花のための肥料として同じように緩効性化成肥料をやります。

化成肥料
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植え付け・植えかえ

時期

リンドウは有機物や微量要素をよく吸い上げて消費しますので、毎年植え替えをしないと葉っぱが黄色くなってしまいます。毎年、新芽が出る3月〜5月に植え替えをし、株分けもして株も増やします。

用土

用土水はけのよく、酸性の土が向いていますが、酸性である必要はありません。市販の花と野菜の土で植えつけるかこれに鹿沼土を2割ほど混ぜます。もしくは山野草の土を使います。
もしくは鹿沼土7ピートモス(酸度未調整のもの)3を混ぜて植え付けします。普通は市販の土で植えつけます。
リンドウ用土のまとめ
●一般的な培養土をそのまま使う。
●山野草の土をそのまま使う。
●一般的な培養土に鹿沼土を2割混ぜて使う。
●鹿沼土7ピートモス3に肥料を混ぜて使う。
赤玉土6鹿沼土4+腐葉土を少々と肥料を混ぜて使う。

山野草用土
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植え替え手順

鉢から抜いて、変色した傷んだ根を切り、土を三分の一ほど崩して植え替えをします。新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cm入れます。軽石は土の流出を防ぎ、水はけをよくするためのものです。用土の配合によっては不要です。軽石の上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後に水か、根を土に活着しやすくさせる「リキダス」などをやるといいです。
鉢は以前より大きなものでもいいですし、同じ大きさでもいいです。
リキダス
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種子から育てる?

花を摘まずにいると黄色くなり、中に種子ができています。これから新たなリンドウ株を育てることも可能。
種子から育てると開花するまで数年かかるため、一般的には種まきではなく株分けで増やします。また、種まきだと親株の性質を受け継ぐとは限らず、園芸品種だと余計に親の性質を受け継がないことが多いです。

管理場所・日当たり

日当たりで管理して下さい。戸外の日当たりです。室内だといくら日が当たっても日照不足になります。

夏の管理場所

リンドウは山野草で山の中の涼しい環境で育つ植物で、暖地中間地の真夏の直射日光と乾燥に弱く、夏は半日陰(木漏れ日)に移動させるか、寒冷紗などで遮光してください。
●リンドウを育てるのは暖地より夏の涼しい寒冷地の方が向いています。

冬の管理場所

冬の寒さには一定の耐性がありますが、霜に当てないようにします。軒下で管理するか、何かの植物の下など直接霜が当たらない場所で管理すれば越冬は可能です。庭植えで育てる場合で、土が凍結する地域は腐葉土でマルチングするなどして凍結を防ぎます。
ホームセンターなどに流通しているリンドウは冬は地上部が枯れるものが多いですが、リンドウの中には冬も葉っぱが残るタイプもあります。葉っぱが残るタイプはできるならば戸外で日光に当てます。

花ガラ摘み

リンドウに限らず、花が終わると植物は種子を作ろうとします。すると株が消耗し、次の花が咲きづらくなります。なので、花が終わったら、花は摘んでしまいましょう。種子を取る場合は残しておきます。

病害虫

アブラムシ・ネコブセンチュウの他に芋虫系・バッタナメクジなどが食害します。
アブラムシ
リンドウにはよく発生する。小さな虫で、汁を吸う。新芽によくたかるため、新芽が奇形になって歪に伸びる。こうなると綺麗じゃないので、発見次第テデトールか薬剤で駆除する。前もってオルトランを散布しておくといいです。

ネコブセンチュウ
マリーゴールドがネコブセンチュウ忌避効果があるんですが、リンドウに被害を与えるセンチュウに効果があるかどうかは不明。

特徴・由来・伝承

リンドウ:特徴・由来・伝承
花の時期は秋。秋のイメージがありますが、切花としては夏が最も需要・出荷共に多くなります。リンドウは昔は人の生活圏付近で自生していた。自生地は水辺の近く…主に水田やため池の近くでした。これは田んぼやため池周辺を農家の人が草刈をしていたからと言われています。背の低いリンドウが生育するには、背の高い植物が生えていては難しいため、定期的な草刈が行われる場所だからこそ自生できたというわけです。つまり人の手が入った場所でないと育ちませんので、最近はなかなか見かけなくなりました。
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リンドウのカテゴリ・タグ
庭植え 多年草 乾燥に弱い マルチング 日光不足
リンドウ科
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