セロームの栽培・育て方…管理場所は?水やりは?葉水は必要?

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セロームの基礎データ

セローム
科名
サトイモ科
属名
フィロデンドロン属
学名
Philodendron selloum
別名
ヒトデカズラ
水やり
水を好む
場所
室内
難易度
中級者向け
セロームの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

セロームとは?

セローム:セロームとは?

セローム:セロームとは?
セロームは南ブラジルに自生するサトイモ科フィロデンドロン属の観葉植物。一年中風通しのいい明るい室内で管理します。葉っぱが大きく、その上、四方に伸びていきますので邪魔になるかもしれません。

樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれいて、皮膚につくとカブれることがありますので、作業際は手袋をしましょう。ペットが口にしないように、離して管理しましょう。
参考:ペットに危険な観葉植物たち
樹高自生地では2m
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気根がニョキニョキと

空気中の湿度が高いと気根が出てきます。これは根が変異したもので、放置しておくとドンドンと伸びてきますので、適当なところで切ってしまいましょう。

葉の先から水が…

水をやると葉っぱの先から水がしたたり落ちます。これは水を吸い上げる力が強いからで健康的に生育してる証拠です。したたり落ちるのが普通です。諦めてください。

水やり

土が乾いていたら鉢底から水がでるくらいに水をしっかりとやってください。受け皿の水は捨てましょう。

セロームは水を好む観葉植物ですが、土が濡れているうちは水をやらないで下さい。根腐れします。土がカラカラになっても、そうそう枯れません。それより土が濡れていて根腐れする方が怖い。

観葉植物は全般的に水をやり過ぎて枯らせることが多いです。観葉植物はしょっちゅう目に付くためについ、水をやってしまうんでしょう。
水をやる前に土を触るようにしてください。濡れているなら水はやらないようにします。一番いけないのは、毎日ちょっとずつ水をやることです。
セロームの土を見てください。モノによっては粘土質の土に植えてあります。粘土質の土は水もちが良すぎで、土の様子をよくみてやらないと根腐れを起こしやすいです。

冬は気温が下がって、15度以下あたりからセロームの生育が鈍りますので、乾燥気味に管理します。土の表面が乾いていても内部には水が残っているので、土が乾いてから数日たって水をやってください。よくわからない場合は、土壌水分計で計測してから判断するといいです。
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葉水で給水を

セロームは空気中の湿度が高いとよく成長します。霧吹きで葉っぱに水を掛けてあげてください。特に新芽には葉水をすると良いです。ちなみに新芽のことを「オクラ」と呼んでる人が多いです。

葉っぱに霧吹きをすることでハダニを予防できます。ハダニは葉っぱの裏に潜んでいるので葉っぱの裏に霧吹きで水をかけてください。

たまにホコリを拭いて取り除く

葉っぱに埃(ホコリ)が溜まると見た目も悪いですし、光合成が阻害されます。それにホコリが溜まるということは乾燥しているということ、乾燥しているとハダニが発生します。

そこでたまには濡れたタオルやティッシュで葉っぱを吹いてください。これは葉水を兼ねています。戸外で管理しているならば上から水を掛けてやって、ホコリを洗い流しつつ葉っぱに水を補給してあげましょう。

肥料

肥料をやると成長しますので生育期(5月〜10月)に肥料をやります。1ヶ月に一回、化成肥料を少量やるか、2週に一回液体肥料をやってください。
肥料は弱ってる植物を元気にするものではないですから、葉っぱが元気が無いからとあげないようにしてください。風邪ひきさんにステーキを食べさすようなもの。葉っぱがダランと弱ったら、日影で養生が基本。

植え付け・植えかえ

時期

植え替え時期は5月か6月が理想的とされていますが、冬以外ならばそれほど気にしないでください。セロームは根がよく生育し、生育期間の間に二度三度と植え替えるケースもあります。

セロームは根の張りが早い。放置していると根と土がガチガチに固まって、鉢を割らないと出せなくなる。肥料をやると成長するが、嬉しくなって肥料やって大きくすると、どうにもならなくなるので注意。

用土

用土は観葉植物の土を利用します。もしくは観葉植物の土に軽石小粒や赤玉土鹿沼土を少量足して水捌けをよくするといいです。

鉢植え

古い鉢から株を取り出し、変色した根を切って取り除き、根がガチガチに絡まっているなら、ほぐして植えるといいです。

鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cmほど入れ、その上に用土を入れ、苗を入れて、隙間に用土を詰めていきます。鉢を揺らすと隙間ができるので、その隙間に新に用土を入れていきます。最後に水をやって完成です。
植え替えのとき、根はあまり切ると、徐々に弱って枯れてしまう。根がガッチリ絡まってる場合はしょうがないけど、出来るだけ根は切らない方が無難。

株を増やす方法

セロームが順調に育つと、幹の下から、ちょっと葉っぱの形が違う「新芽」っぽいのが出てきます。これが脇芽です。これを摘んで土に植えると株を増やせます。

セロームは株がバンバン増えるし、根張りがよく植え替え頻度が多くて、株が増えると面倒が増えるだけ。普通は株を増やしません。脇芽は見栄えも悪いので、摘んで捨てるのが通常です。

脇芽は元気がいいときに出ますが、幹の本体に問題があるときも出てきます。そのときは摘まないほうがいいです。

脇芽は寒さに弱いです。挿し芽したときは寒さにあたらないように気をつけます。

管理場所・日当たり

室内の日が当たる場所で管理します。直射日光があたると葉焼けを起こしますのでその場合は、カーテンで遮光するか、もう少し日が当たらない場所に移動させてやります。特に夏は日光が強すぎますので気をつけてください。

セロームは茎が長くて、そもそも場所を取る植物なんですが、日光不足になると徒長して更に長く伸びて邪魔になります。もう少し日当たりの良い場所(戸外や室内でも日光の当たる場所など)に移動させてください。
環境が変わると葉っぱがポロポロと落ちることがありますが、その後、環境にあった葉っぱが生えてきます。ちょくちょく場所を変えると弱ってしまうので、長い目で管理しましょう。

冷暖房の風に注意

冷暖房の風は非常に乾燥しています。冷暖房の直風も避けましょう(直に当たらなければいい)。

春から秋は戸外でも

春や秋は戸外の半日陰か日陰、夏は直射日光に当たると葉焼けしますので、遮光するか日陰で管理してもかまいません。

戸外で管理する場合は、雨が当たると梅雨や秋の長雨で根腐れを起こすかもしれないで軒下の雨の当たらない場所で管理してください。

霜に当たれば一発で枯れますので、霜が降りる前に…最低気温が10度になったら、室内に取り込みます。5度以上を保てれば難なく越冬します。冬もできるだけ日当たりで管理します。冬は遮光しないで良いです。

剪定

セロームは強い植物で、株が健康ならば多少強く剪定しても枯れません。葉が邪魔なら落としてしまいましょう。

病気・害虫

ハダニ
ハダニが発生しますので、夏も冬も葉っぱに霧吹きで水を掛けてあげてください(葉水)。水を掛けるときは葉っぱの裏にも掛けてください。ハダニは乾燥を好み、水を嫌います。

葉水は夏は頻繁にしてください。冬はセロームが成長しない時期なので、水やりを控えますが、葉水はちょくちょくやってください。
セロームはハダニが付きやすいです。

アブラムシ
新芽にたかって汁を吸って、新芽を変形させてしまいます。発生したら水で吹き飛ばすか、薬剤で駆除します。前もってオルトランを使っておくと発生は抑えられます。

カイガラムシ
白い蝋に覆われた虫で、内部で汁を吸っています。少量であれば、歯ブラシで擦って削ぎ落とし、除きます。

特徴・由来・伝承

セロームは手のひらを広げたような大きな葉が、長い茎の先に広がります。葉っぱの色は濃く、艶があります。比較的強い植物で育てやすいことで、新築のギフトとしても非常に人気があります。

葉が伸びた後に葉っぱが折れて取れたら、その後が目玉のような跡を残します。その姿がちょっと気持ち悪いと思うかもしれませんが、これが魅力と考えられています。
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