エキナセアの育て方…枯れる原因は?鉢植えの植え方は?

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エキナセアの基礎データ

エキナセア
科名
キク科
属名
ムラサキバレンギク属
学名
Echinacea purpurea
別名
エキナケア・ムラサキバレンギク・紫馬簾菊
水やり
たまにやる程度
場所
外の半日蔭
難易度
初心者向け
エキナセアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

エキナセアとは?

エキナセアはキク科宿根草和名はムラサキバレンギク。学名はエキナセア・パープレア(Echinacea purpurea)。非常に頑健で、水のやり過ぎさえ気をつければ、失敗の無い初心者向きの植物です。花が傷んだら小まめに花を摘んでやると、次の花が咲きやすくなり、次々と開花します。

種があまり流通していませんが、一旦苗を植えると品種によっては種は収穫できます。種が出来た花を刈り取った後に風通しよいところで乾燥させると種が落ちます。

冬は地上部が枯れますが春には芽吹く宿根草。それだけでなくこぼれダネでも増えます。花を摘まずに放置していると種子が出来て、それが翌年も芽を出して花が咲きます。

北アフリカインディアンが病気予防のために多用していたとされるハーブです。ウィルスに対する耐性を高める効果があるとされ、健康食品にちょくちょく含まれています。家庭菜園で育てて口にする場合は「ハーブ用エキナセア」の苗を取り寄せて植えましょう。一般に流通しているのは観賞用で口にはできないものです。

枯れる原因は?

エキナセアが枯れる原因ってほとんどないんですが、一番は水のやりすぎによる根腐れ。日光不足や肥料過剰によって、株が弱り、水を吸い上げる力が落ちて、土に水が残りやすくなると、さらに根腐れしやすくなります。

日光不足や肥料過剰で株が弱ると病害虫にもかかりやすくなり、さらに根腐れしやすくなります。

ところで、エキナセアは寒さに当たると葉っぱが枯れるのですが、春になると芽吹きます。だからこれは枯れていないですね。地上部はないですが、水やりは継続しておきましょう。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

植え付け・植え替えは春に行います。苗を買って植え付け、それが夏に開花して冬を越したら、また春に植え替えをします。これを繰り返します。

エキナセアは根が張るので、鉢植えの場合は毎年植え替えをした方がいいです。

用土

エキナセアは水はけの良い土に植えると、簡単に育ちます。赤玉土7に腐葉土3の割合で作ったものが好ましく、一般的に販売されている土では少し水はけが悪いです。市販の培養土に川砂かパーライト鹿沼土を1割混ぜて水はけをよくするとよいです。

鉢植え

6号〜8号鉢に1苗を植えます。65センチの一般的な横長プランターには3株。鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、鉢底石(軽石)を3cmほど入れます。用土を入れ、苗を入れて、隙間に用土を入れていって、最後に水をやって完成です。

植え替えのときは土を三分の一ほど落として同じ大きさの鉢に植えることもできますし、ひとまわり大きな鉢に植えてもいいです。

地植え

植え付ける2週間前に深さ20cmほど掘り返して苦土石灰を混ぜて中和させておきます。植え付けの1週間前に元の土に対して2割か3割の腐葉土か堆肥を混ぜて用土とします。化成肥料はなくてもいいです。

ここに苗を植えていきます。植えるときは株を20センチ以上は離してください。風通しが悪くなり、蒸れてしまいます。最後に水をやって完成です。

宿根でこぼれダネでも増えるため、邪魔なほどなら引っこ抜く気持ちを持っておきましょう。庭植えが不安なら鉢植えにしておきましょう。

種まき

一般的には苗の方が結局は楽だし安上がりになりますが、庭いっぱいにたくさん育てたい!なら種子栽培が安上がりです。春(3月から5月)もしくは秋(9月10月)に種子を撒きます。春に蒔いた場合は翌年の夏に開花…と種まきから開花まで時間がかかります。秋に蒔いた場合は翌年の秋か、翌々年の春に開花します。

赤玉土小粒単用を種まきトレイやポット入れ、ここに種を蒔き、乾かないように水をやっていると発芽します。発芽まで2週間ほど。本葉が生えてきたらトレイからポットに植え替え。本葉が5枚以上になったら庭に植える。植えるのは春か秋。春は霜が降りなくなってから。秋は霜が降りる前に。

管理場所・日当たり

日の当たる場所に植えてください。エキナセアは日光が当たらないと、花が咲きません。最低でも半日陰以上の日当りにして下さい。

冬は地上部が枯れますが、春には芽吹きます。寒さに強く、地面が凍らない限りは戸外で越冬可能です。寒冷地で地面が凍るほどに寒いのであれば、根元に腐葉土を敷いて防寒する必要があります。

水やり

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、根付くまではシッカリと水をやりますが、一旦根付いたら、自然ん降る雨だけでほぼ大丈夫で、日照りで極端に乾燥しない限りは、水をやる必要はありません。

鉢植えの水やり

エキナセアはどちらかというと乾燥気味に管理する植物。鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。土が濡れている場合は、水はやらないでください。

乾燥に強く、逆に過湿を嫌います。水をやり過ぎたり、水はけの悪い土に植えていると、水がたまって腐り根腐れの原因になります。エキナセアを枯らすのはほぼ「水のやりすぎ」です。気をつけましょう。

肥料

肥料はほとんど必要ありません。肥料を沢山与えると、株が弱くなり花が少なくなります。やる場合は春の生育期に液肥を週に一回程度やってください。
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花ガラ摘み

花が終わったら詰んでください。花に種子を作ろうとして栄養を回して、株が弱り、次の花が咲きづらくなります。種子を採取するならそのままにしておきましょう。

ただし、採取した種子は親株の性質を受け継ぐとは限らず個体差が大きいため、庭にまいてもいまいちになるので、不安なら株分けにするか、品種が定まったものを購入して種まきしましょう。

病害虫

灰色カビ病
灰色かび病は低温高湿度の環境で発生するカビの一種。梅雨時期に長雨に晒されると、蒸れて灰色カビ病になりやすいです。灰色かび病になったら、病気部分を切除します。薬剤はほぼ必要ありません。風通しをよくしていれば発生しません。

白絹病
土壌に潜む菌で、植物の管を塞いで枯らしてしまいます。水はけが悪いと発生するので、土の水はけをよくしておくと発生しません。

ウドンコ病
逆に夏などは乾燥してウドンコ病が発生します。病気部分を切除して、薬剤を撒きます。ウドンコ病は薬剤があります。以下のページを参考にしてください。

フキノメイガ
茎の中にイモムシが潜んで食害することがあります。調子が悪いなら地面近くの茎をチェックしてみましょう。

特徴・由来・伝承

中央の丸い部分が筒状花で、一般的に言う花びらに見える部分が舌状花という器官です。筒状花にはそれぞれオシベとメシベがありますが、舌状花は事実上の飾り。

欧米ではハーブティーとして飲まれ、炎症や傷の治療薬として北アメリカのインディアンに利用されていました。エキナセアには免疫力を高める効果があるとされていて、現在エキナセアを含んだサプリメントが多く出ています。特に風邪やインフルエンザに罹った場合の回復効果があるといわれています。
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