パールアカシアの育て方…地植えは根付きにくく失敗しやすい

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パールアカシアの基礎データ

パールアカシア
科名
マメ科
属名
ネムノキ属
学名
Acacia podalyriifolia
別名
クイーンズランドシルバーワトル
耐寒
マイナス3度〜0度
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
パールアカシアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

パールアカシアとは?

パールアカシアはオーストラリア原産マメ科ネムノキ属の常緑樹。育て方はミモザアカシアも参考にしてください。他のアカシアよりちょっと寒さに弱い。小さな毛が生えているために葉っぱが白くて綺麗で人気品種だが意外と流通していない。3月前後に黄色いポンポン状の花が咲く。葉っぱと花の両方が見もの。

小さくまとまるので庭植えでもいいですが鉢植えでも問題ないです。栽培は難しくないですが、アレルギー(花粉症)の原因となるので、栽培する前にアレルギー検査をしておくといいです。

こんもりと大きなブッシュ状に繁茂します。日本では成長しても3メートルくらいです。剪定すれば1.5メートル程度に抑えることも簡単に出来ます。
樹高3m(剪定すると1.5mに)
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特徴・由来・伝承

葉っぱがユーカリのように丸葉で、小さな白い毛が生えていて銀に見えることから英名でクイーンズランドシルバーワトルと呼ばれる人気品種です。人気があるのですが、あまり流通していないのでネット見かけても売り切れていることが多いです。オーストラリアの国花です。

アカシアと言う感じの黄色い花が咲き、甘い香りがします。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

植え付け・植え替えは春か秋に行います。鉢植えは数年に一回、植え替えをします。根詰まりしているようであれば、植え替えをしましょう。多少の根詰まりなら別に問題ないですが、落葉することもあるので、その前に植え替えたいです。

用土

水はけのよい土に植え付けます。市販の培養土赤玉土2割ほどを混ぜて水はけをよくして植えるとよいです。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。

鉢植え

古い鉢から株を取り出し、古い土を落とさず、ひと回り大きな鉢に植え替えます。そもそも移植が苦手で鉢の植え替えでも失敗することがありますので、とにかく土を落とさないで植え替えをしましょう。

植え替えの際に地上部を半分ほど切り戻して、根の負担を減らすといいです。パールアカシアは植え替えがストレスなので、できれば最初に大きめの鉢(8号〜10号など)に植えて、植え替えの頻度を減らすといいです。

鉢底の穴を鉢底網(鉢底ネット)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に鉢底から水が出るくらいにしっかりと水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

庭植え(地植え)

庭植え(地植え)もできなくもないが、根付きにくいので、鉢植え栽培が無難。土を落とさないで、丁寧に植えて、植え付け後に支柱を立てて、グラつかないようにし、水極めをしてもまぁまぁの確率で失敗します。

庭植えの場合は、深さ30cmと直径30cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜて、用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。できれば、水極めをしましょう。水極めとは土で周囲に土手をつくり、そこに水を貯めて、水が吸収されたら土手をならすという手順のこと。根づきやすくするためのテクなんですが、それでも根付かないことがあります。

パールアカシアの植え付けは「掛け」だと思ってください。

支柱

鉢植えでも地植えでも、強風でポッキリと折れてしまうので、支柱を必ず立ててください。もしくは何かにくくりつけましょう。また、大きくなりすぎないように剪定して大きさを抑えてください。

管理場所・日当たり

日当たりのいい場所で管理します。日光が不足すると花が減るので日当たりで管理しましょう。

越冬

耐寒温度がマイナス3度〜0度なので、関東南部以西なら戸外で越冬可能です。

霜に当たると葉っぱが黄色くなりますが、それで枯れることはありません。葉が傷むのが嫌ならば、霜除けとして寒冷紗などを利用すると良いでしょう。ただ、面倒くさいため普段は行わないものです。このような対策が必要な地域では、庭植えは避けるべきです。

マイナス3度以下になると地上部が枯れます。春になっても復活することはありませんので、寒冷な地域では庭に植えることは避けましょう。

マイナス3度以下の地域では、鉢植えにして室内に取り込みます。室内の日当たりが重要ですが、冬場は暖房によって乾燥しますので、水が切れないように気をつける必要があります。特に、暖房の風が直接当たると、乾燥によってパールアカシアなどの強い植物もカリカリになり、そのまま枯れる可能性がありますので、風が直接当たらないように配慮してください。

水やり

鉢植えの水やり

土が乾いていたら水をやります。水をやりすぎると根腐れするので乾燥気味にするといいです。でも、生育する春から秋は水切れもするので、気をつけましょう。

土に触ってみて、濡れているうちは水をやらないようにし、受け皿の水は捨てる。葉っぱが水切れでよれてきてから水をやってもいい。水をやるときは鉢底の穴から水が出てくるくらいにしっかりとやる。これは土中の汚いものやガスを洗い流す意味がある。

鉢植えの冬の水やり

冬は寒さで活動が止まっているので水やりは控えめに。冬は土が乾いてから数日たってから水をやるくらい。でも、水やりはすること。水やりを完全に忘れるとそのままカリカリになって枯れます。

庭植えの水やり

庭植えの場合、一度根づいてしまうと、基本的には降雨だけでも大丈夫です。夏は乾燥しますので、土の状態をよく見て水をやってください。水が不足すると葉っぱのフチからカリカリになってきます。

植え付けて二週間程度、根付くまではしっかりと水をあげてください。

肥料

パールアカシアはマメ科で、空気中の窒素を取り込む性質があり、肥料をあまり必要としていません。開花が終わった6月あたりに緩効性肥料(化成肥料)を根元に少量やる程度にします。生育が悪くないなら、その肥料もなくてもいいくらいです。

剪定

春に花が咲いた後、夏までに翌年の花芽が出来ますので、花が終わったら出来るだけ早く剪定をします(7月上旬までにする)。夏以降に剪定すると翌年の花芽まで落としてしまいます。

パールアカシアは庭植えで放置してると3m以上に育つので毎年剪定して小さく…1.5m以下にまとめるようにします。あと、伸ばしていると強風(台風)で枝が折れるので、そういう目的でも剪定はしたほうがいい。

剪定すると脇芽が出て、枝が出て、葉っぱも花も増える。剪定(=摘芯)はしましょう。
鉢植えだと大きくならない。

アレルギー注意

アカシアはアレルギー体質の人が居ますので、植える前にアカシアの抗体検査をした方がいいです。また、樹高が高くなると、高い位置から花粉を飛ばし、広範囲に花粉が広がり、近所の人にアレルゲンを撒き散らすことになるので、剪定で樹高を低く保った方がよいです。植えても、近所からクレームが来たら切り倒す・廃棄する覚悟はあった方がいいと思います。

病気・害虫

ハダニ
風通しの悪い環境や乾燥した条件下で発生しやすいハダニは、パールアカシアに被害を与えることがあります。剪定を行い、枝を整理して風通しを良くしましょう。ハダニの発生が抑えられます。葉っぱには水をかけることで、湿度を保ちやすくなります。湿度が高い状態はハダニの繁殖を防ぐのに効果的です。

さらに、対応の薬剤を利用してハダニを駆除することも有効です。土にオルトランを混ぜておくことも、ハダニの発生を抑える手段の一つです。
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カイガラムシ
幹に張り付いて動かず、植物の汁を吸うカイガラムシは、特に薬剤が効きにくい害虫です。歯ブラシを使用して慎重にカイガラムシを削ぎ落としましょう。数が多い場合や手作業では対処しきれない場合は、薬剤を使用することが適切です。

放置すると排泄物にカビが生え、スス病が発生する可能性があります。
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