スイレンの育て方

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スイレンの基礎データ
スイレン
科名スイレン科
属名スイレン属
学名Nymphaea
別名睡蓮・ロータス
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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スイレン(睡蓮)とは?

スイレンは世界中の熱帯・亜熱帯・温帯に分布するスイレン科スイレン属の水生植物。

睡蓮には大きく分けて何種かあります。ひとつはヒメスイレンと呼ばれるものです。ヒメスイレンは日本自生のヒツジグサと呼ばれるものを改良したもので、寒さにも強く、育てやすいスイレンです。
ヒメスイレン
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次は「温帯睡蓮」とか「耐寒性睡蓮」と呼ばれるものです。寒さに一定の耐性があるので、育てるのは難しくありません。
温帯睡蓮
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最後は「熱帯睡蓮」です。熱帯出身なので、寒さに弱く15度を切ったあたりで休眠し、5度以下の日が続くと枯死するために、冬は室内に取り込む必要があります。
熱帯睡蓮
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花言葉

清純な心、信仰、清浄、信頼

生育サイクル

春に芽を出し、開花。寒くなると葉が無くなり、休眠状態に入ります。熱帯種は休眠の時は肥料があると腐りやすいので、お盆以降は肥料を断ちます。

水やり

スイレンは水を張った中につけるので、水やりそのものは必要ありません。水が減ってきたら足してやってください。ただし、スイレンは水にどっぷりとつかっているものの、あまり深いと、日光が届かなくなり、株が弱ってしまいます。深すぎる場合はレンガなどを底に敷いて、高くしてあげましょう。

水はきれいに。汚い水は日光不足を招く。夏場は水が腐りやすく、日光不足になることもあります。ボウフラ対策にメダカを放つといいです。ちなみにメダカは4度から40度。メダカは水が凍らなければ大丈夫。水温が40度以上になることは普通無い。
メダカ
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冷たい水は駄目。綺麗な湧き水を引いて「睡蓮の池」を作った人がいるが、枯れたそうです。常に冷えた水が流れ込むのは駄目。

肥料

春の植え替え時に緩効性肥料を入れる。開花後、一ヶ月おきくらいに化成肥料を追肥する。

熱帯種はお盆を過ぎたら肥料はやらない。休眠期に肥料をやると株が弱ってしまう。お盆以降も葉っぱ・花芽が出てくるが、心を鬼にして肥料はやらない。

肥料が根にあたると、根が傷む。出来るだけ根に当たらないようにする――が、元気な株は鉢から根が飛び出して根に当たらないように肥料をやるのは難しい。あんまり気にしないでもいい。当たらないほうがいいが、当たったから枯れるほどでもない。
睡蓮肥料
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

スイレンは25度で発芽しますので、発芽する前の4月〜5月に植え付け作業をします。この時に株分けも行います。根詰まりすると開花が鈍くなるので鉢植えは2年に一回植え替えをしましょう。

用土

睡蓮の土には粘着性の土を入れます。ホームセンターやネットショップに「水生植物の土」「スイレンの土」というものがありますのでそちらを購入するといいでしょう。どうしても手に入らない場合は小粒赤玉土腐葉土を3割くらい混ぜて使う。
スイレン土
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スイレン:鉢
イラストのように、スイレンは普通の鉢植えにして、それを睡蓮鉢に沈めるのが便利です。もちろん、睡蓮鉢に直接植えてもいいです。ただ、植え替えなどの管理をするときに面倒です。見た目が悪いなと思ったら、沈めた鉢の周りに石を入れるといいです。ちなみに睡蓮鉢と沈める鉢の色が似たようなら気にならないです。

植える鉢は穴ありでも無しでも大差ない。

熱帯種は12cm(4号)から15cm(5号)、姫睡蓮は直径15cm(5号)から18cm(6号)、普通温帯種は21cm(7号)から30cm(10号)、地下茎の伸びる品種は30cm以上のプランターやコンテナが良い。小型ハスを育てるときは直径30cmの鉢に植える。

睡蓮鉢

睡蓮は水を貯めることができる容器ならどんな容器でも栽培できる。ただしある程度の大きさは必要。ベストは直径40センチ以上、高さ25cm以上のもの。30cmの鉢を沈められる睡蓮鉢は重い。池があるなら池がいいです。
睡蓮鉢
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地下茎の伸びる品種はプランターに植えつけ、さらに大きな栓付きの…水が貯められるプランター沈めて栽培できます。

鉢植え

スイレン:鉢植え
鉢底に穴がある場合は、鉢底ネットを敷いて穴を塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を2cm入れ、用土を入れて、睡蓮を植えます。穴がないなら、鉢底石(軽石)はなしに、用土だけで植え付けます。

この鉢を睡蓮鉢の中に沈めます。

2年か3年に一回、取り出して、株分けをします。根茎を適当に割って、別々に植えつけます。無理に割らずに、軽い力で分けられるくらいなら、分けましょう。
睡蓮のポット鉢は臭い。普通です。

タグプレートをつけよう

何を植えたか、分かるようにタグをつけるようにします。睡蓮鉢につけるのがいいでしょう。タグをつけていないと、何を植えたのかサッパリ分かりません。花が咲いてやっと分かるという状態になりますよ。
園芸ラベル
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ボウフラ避けに金魚やメダカを?

スイレンを日当たりで管理し、肥料をやると水が濁って汚くなり、藻が発生し、ボウフラも湧きます。ボウフラ対策のために金魚・メダカを入れるのもありですが、日当たりだと水が熱せされて、魚たちもキツイ。魚を入れるのもいいですが、水が汚れたら、水を換える方が現実的です。

管理場所・日当たり

日光を好み、日光が当たるほどに成長が早くなり、花つきが良くなります。日光が当たらない睡蓮鉢は観葉植物に過ぎません。それでも綺麗ですけど。

冬は葉っぱが枯れてきます。枯れた葉は茎から切り取って取り除きます。そのままにしていると、水中で腐って病気の元になります。この時期は葉がないので、日光に当てなくてもいいです。

温帯種は関東では戸外で冬越し出来るが、100%出来るとは限らない。寒さに当たって春に芽が出ないなぁと思ったら枯れてることはある。水が凍結し、株が凍結すると枯れますので、霜が降りない軒下・寒風が当たらない場所で管理します。寒さに当てないと春に発芽しないので、冬は室内には取り込まないか、ギリギリまで戸外で管理しましょう。

熱帯睡蓮など冬は寒さ(気温が15度以下・水温5度)で枯れることがあるので、真冬(12月から4月)は室内に入れる。が、少なくとも12月中旬までは戸外でしっかりと寒さに当てる。熱帯種は乾燥して保管できますが、普通はそのまま、水に入れたまま管理します。
冬越しが出来ない場合は、「もう熱帯睡蓮は一年草」と割り切る心の広さも必要。

葉をまびく

春から夏に掛けての葉っぱの勢いはすごい。葉が多いと、そちらに栄養が回って、開花しづらくなりますし、球根に日光が当たった方が花が咲きやすいので、葉っぱはある程度間引いた方が開花しやすいです。しなくても開花するのであれば、問題ないんですが、開花しづらいなら、間引いてみましょう。

黄色い葉や枯れた葉は取る。株に日光が当たらないため。沈んでいる葉っぱも取る。水が汚れるから。水が汚れると日光が株に当たらず、開花が鈍くなります。

まだ緑色が残っている葉っぱの茎を水中で切ると、そこから水が入って球根が腐る、という話もあるが、あんまり気にしないで間引く。

花ガラ摘み

花がしぼんだものを「花ガラ」といいます。花がしぼんだら、摘んでしまいましょう。花はしぼむと、下に向き、内部に水が溜まっているので、よくわからないのであれば、つまんでみましょう。放置していると株が種を作ろうとして、株が弱ります。

花が咲いたら種子が取れる。種子を撒くと株が増やせる。ただし、親の性質を受け継がないので、違う色の花が咲くなどするので種子から育てるのは一般的ではない。でも、種子から育てる人もいますし、それはそれで楽しいらしいです。

花が咲かない理由と対処

葉っぱが多すぎると開花しないことがあります。球根に日が当たっていないと花芽が出ない、というか出にくいですし、葉っぱが多いと栄養がそちらに回って花が咲きづらいとうこともあります。肥料を減らして、葉っぱを間引きます。

球根に日光が当たると開花しやすいので、水が汚いと開花しづらいので、水を綺麗にしましょう。

熱帯睡蓮の場合は気温が高くなるまで葉っぱも出ないことがある。7月になっても葉が出ないということもある。品種にもよる。

熱帯種は浮葉が増えたころに根の引き込みにより成長点が用土に埋まってしまう事がある。そうなると花が咲かなくなるのでそうなったときは芽が土の上に出るように球根を指で引っ張り上げて持ち上げてやる。

病気・害虫

アブラムシが発生することがあります。発生したら水で吹き飛ばしましょう。

特徴・由来・伝承

地下茎から茎を伸ばして葉っぱや花を浮かべます。熱帯スイレンの原産地はエジプトとされ、古代エジプトの壁画や彫刻には睡蓮に関する表記があります(「聖なるハス」という表記があるが、スイレンとハスは別物であり、ハスはエジプトに無いため、このハスはスイレンを指す)。

ハスとスイレンは、よく似ていますが、別種の植物です。ハスの根はレンコン(蓮根)ですが、スイレンの根は蓮根ではありません。また、ハスは水面から1m以上伸ばして花を咲かせ、開花後、穴だらけの実をつけます。

睡蓮は水面に浮かぶようにか、少し立ち上がって咲く程度で、開花後は水の中に沈みます。

日本では睡蓮を鑑賞するための鉢を「睡蓮鉢」と呼びます。
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