ホタルブクロの育て方

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ホタルブクロの基礎データ

ホタルブクロ
科名
キキョウ科
属名
ホタルブクロ属
学名
Campanula punctata
別名
提灯花、突貫花
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
ホタルブクロの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ホタルブクロ(蛍袋)とは?

ホタルブクロはキキョウ科多年草。夏に釣鐘状の独特な花を咲かせる山野草。ヨコへヨコへと広がっていきます。わりと大きく育ちます。

花には種が出来、地下茎も株を増やすので、翌年も増えやすく育てやすい植物です。環境が合えば手間もかからず毎年咲いてくれます。地上部が大きく、かつ急激に育つために鉢の保水力ではつりあわないようになり、水が下がりやすいので庭植え推奨だが、環境が合うとこぼれダネで増えるその種が細かく、庭の石の隙間から発根するとなかなか抜きづらい。
草丈30cm-80cm
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育て方のまとめ

●ホテルブクロはキキョウ科の宿根多年草。
●乾燥気味に管理する。庭植えなら水やりはほぼ不要。
●夏の高温と直射日光が苦手。
●こぼれダネで増える。
●庭植えであれば年間を通して半日陰(=木陰)の場所で管理する。
●鉢植えであれば夏は半日陰、春と秋は日当たりへと移動させる。
肥料はあった方がよく茂り開花する。
●2月3月に植え替え・植え付けをする。この時期であれば株分けもできる。

仲間

ヤマホタルブクロ(同属同種の変種)
カンパニュラフウリンソウ
カンパヌラ・タケシマナ(Campanula takesimana)
カンパヌラ・ビューティフルトラスト(Campanula takesimana ‘Beautiful Trust’)…白糸ホタルブクロとも。
カンパヌラ・サラストロ(Campanula ‘Sarastro’)
カンパヌラ・ケントベル(Campanula takesimana ‘Kent Belle’)…青花ホタルブクロもしくは紫ホタルブクロで流通している。

水やり

庭植えの水やり

ホタルブクロは水はけのよい土を好み、比較的乾燥した場所で育ちます。庭植えした場合は、植え付け直後二週間はしっかりと水をやりますが、あとは雨が降らずひどく乾燥するようであれば水をやる程度で基本的に放置で大丈夫です。

鉢植えの水やり

鉢植えのホタルブクロの場合は、3月~10月の生育する時期は毎日水をやります。鉢植えにすると地上部に対して鉢が小さくなりがちで、水切れが起きやすい。特に夏は水切れしないように気をつける。

冬の間は土が乾燥してから数日経って水をやります。ホタルブクロは冬は地上部が枯れていますし、成長していませんので、水はあまり必要ありませんので、乾燥気味に管理します。といっても鉢植えの場合は冬でもたまに水をやらないといけません。
●冬は水をやり忘れがちだけど、やってないと春までに枯死します。

肥料

4月から5月の成長時期に緩効性肥料をやるか、薄い液体肥料を二週間に一回程度やります。秋(9月10月)にも同様に肥料をやります。肥料はなくても枯れないのですが、花・葉・株をしっかりとさせたいなら肥料はやってください。
●リンが多めの肥料をやる。リンは開花のための肥料なので不足すると花が減る。リンが多い肥料ってのは8-8-8などの通常の液体肥料や化成肥料のことです。

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植え付け・植えかえ

時期

植え付け・植え替えに適しているのは芽を出す前の2月〜3月。鉢植えならば、この頃に毎年か2年に一回、植え替えをします。この時期であれば株分けも可能です。庭植えもこの時期に植え付けするのが適しているし、地下茎を掘り出して別の場所に植えるなどする。

ただ、苗は地上部が開花している5月から7月あたりに流通している。この時期はできれば植えずにそのまま花を楽しんで翌年の2月3月に植え替え・植え付けをする。我慢できないなら、根の土を一切落とさず、根をほぐさずに植え替え・植え付けをする。
●根をいじると株にダメージがあるのでいじらないで植え付ければダメージなしで植え付けられるが、根が馴染むまでは水切れしないように水をしっかりとやること(植え付けして二週間ほど)。
●2月3月以外では根をいじらないようにする(当然株分けも不可)。いじると株が衰弱する。特に地上部があるときにいじると良くない。

用土

水はけのよい土が好ましく、鉢植えの赤玉土鹿沼土腐葉土2を混ぜたものか、市販されている「花と野菜の土」に鹿沼土を2割ほど混ぜたもので植え付けをします。庭植えにする場合は、庭土に腐葉土を2割か3割ほど追加したものを用土とします。粘土質な場合は川砂やパーライトなどを混ぜ込んで水捌けをよくしてから植えます。
●一般的な花と野菜の土でもいいが、多少水持ちが良すぎるので水やりを調節してやる。
●配合例…赤玉土小粒7芙蓉度2牛糞1など

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庭植えの手順は?

深さ20cmから30cmほど掘り返して、庭土に腐葉土を2割か3割ほど足して、緩効性肥料(化成肥料)を少量(説明書きの半分くらい)足してよく混ぜて用土とします。

半分の用土を穴に戻して、株を入れて、隙間に用土を入れていって最後に水をやって完成です。ホタルブクロは乾燥を好むので、水はけが悪い土ならば高植えにするか、土にパーライトや軽石小粒や川砂を混ぜて水はけを良くしてから植えます。
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鉢植えの手順

現在植わっている鉢と同じ大きさか、ひとまわり大きな鉢(1号か2号大きな鉢)を用意して植え替えをします。2月3月であれば多少土を落として植え替えたり、株分けも可能なので、土を3分の1ほど落として植え替えます。

用意した鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いでその上に鉢底石(軽石)を3cmほど入れて、その上に用土を少し入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後に水をやって完成です。
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ホタルブクロの株を増やす方法

株分け

2月3月の地上部がない時期に、掘り出して子球を取って別々に植え付けると株を増やせられます。

種蒔について

初夏に開花して夏の終わりから秋にかけて種子ができます。

熟す前に切り取り、乾燥させると種子が取れます。放置していると弾けて飛んでいってしまいます。種子が小さいので弾けるともう見つけられません。

この種子から株を作ることも可能です。種子を取っておいて、封筒やお茶パックなどに入れて冷暗所に保管しておきます(光・水分・酸素で劣化する)。2月3月に赤玉土単用の苗床に種子を撒いて、軽く土を被せます。乾燥しないように水をやって日陰で管理していると発芽します。
本葉が数枚出てきたらポット植えにします。
●苗床を用意しなくても、適当に庭にまいていると芽が出てくる。
●種蒔する前に、種子を湿らせた川砂に混ぜて冷蔵庫に一ヶ月以上入れておくと発芽しやすくなります。
●種子が小さいので種子が流れ出ないようにそっとするか、細かい目のジョウロで水をやるか、腰水にする。
●株分けで増やすのが普通。

管理場所・日当たり

日当たりを好みます。日当たりが良くないと花つきが悪くなり、徒長(=ひょろ長くなる)します。うまく育ちません。自生場所も日当たりが多いです。ただし、ホタルブクロは真夏の直射日光・暑さに弱いので、庭植えする場合は最初から半日陰・木陰などに植え付けします。鉢植えの場合は、春~初夏は日当たりで管理して、真夏は半日陰に移動させ、秋にはまた日当たりに移動させます。冬は…まぁ、寒さに強いんでどこでもいいです(日光に当てる必要はない)。
●鉢植えの場合は夏に室内に移動させるのもあり。

病害虫

ヨウトウムシ
夜に活動するガの幼虫のこと。葉っぱや新芽が食べられているけど、昼間は犯人が見つからず、フンだけが見つかるならヨトウムシが容疑者です。昼間は土の中に住んでいます。夕方以降に電灯を持って見張って捕まえてしまいます。
●葉っぱの裏に卵を生むので、見つけたら取り除き、遺棄する。

特徴・由来・伝承

よく園芸店で見かけるカンパニュラ・ベルフラワーと同じ属の植物。ただし、ホタルブクロは日本に自生している植物で、カンパニュラは地中海原産の植物。カンパニュラが夏の暑さに枯れてしまう実質的一年草扱いであるのに対して、ホタルブクロも夏の暑さに弱いものの、地上部が枯れても翌年の春には芽を出す多年草。

全体にこまかい毛が生えています。背丈が80センチと大きく育つので、ある程度大きくなったら、摘芯して背丈を抑制するのがおすすめ。

ちょうちんのような釣鐘のような形の大きな花を咲かせる。花は下向きに咲きます。
名前の由来は「子供が昔、蛍を入れて遊んだ」とか「提灯(チョウチン)の古い名『火垂る袋』から」とか諸説あります。また花の形がホタルの背中に似ているという話も。
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