必ず新しい土で植えましょう(初心者向け)

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ガーデニング初心者が勘違いしがちなこと

必ず新しい土で植えましょう(初心者向け):ガーデニング初心者が勘違いしがちなこと
プランターに植える場合でも、庭に植える場合でも大事なことは「新しい土で植え付けをする」ということです。
もしも私が花屋さんでなく、普通のサラリーマンの男だったら、「土に新しいとか古いとかあるわけないでしょ!」と考えるハズです。「山にいろんな植物が生えているじゃないか!毎年新しい土に植物が生えてるわけじゃないでしょ~」その通りなんですけどね。

実際花屋さんをやるまで、そうだと思っていました。一回プランターに土を入れたら、そこに毎年苗を埋め込めばいいじゃないか、と。それで何が悪いんだ??と。

ところがこれは大きな間違い。
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古い土に起こっていること

植物を植えて、育てているだけで土の中でいろんな状態変化が起こっています。まずは細菌が繁殖します。他に虫が住みはじめます。また土の中の栄養素に偏りが生まれています。土が劣化しています。腐葉土などの有機物が減少します。そして、酸性度(pH)にも変化があります。
これによって
●成長不良
●病害虫が発生しやすい
根腐れがおきやすい

などの問題が発生しやすくなります。

最近では「土のリサイクル剤」というモノもありますし、土を再生する方法に関してもネットで検索すれば行き当たりますが、それらの方法でも上に挙げた古い土の問題点のうちのいくつかは解消されますが、完全に元通りというわけではありませんので、できれば新しい土で植えつけることが望ましいです。
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新しい土を買うと古い土は廃棄することになります。処分の方法に関しては以下のリンクを参考に。

雑記

●細菌の繁殖によって根腐れが起こりやすくなります。これはゼオライトなどの根腐れ防止剤などでも解消できます。
●植物に有害に虫に関しては土を新聞紙などに広げて天日干しをしたり、殺虫剤で駆除することもできますが、虫の種類にもより、完璧とも言い切れず、再利用はあまりお勧めできません。
●土の栄養の偏りと腐葉土などの有機物の減少は土のリサイクル剤を入れることでかなり解消できます。
●土が劣化するというのは、赤玉土などが時間の経過によって、崩れて水はけが悪くなるというものです。特に外国由来の植物で蒸れに弱いタイプは水はけが悪くなると枯れやすいです。これは土を「振るい」に掛けてクズを除去することで対処可能です。
●日本の土は一般的には弱酸性で放置しておくと弱酸性になっていきます。酸性土壌を嫌う植物や、逆に強酸性土壌でないと生きていけない植物(例:フランネルフラワーやブルベリー)などは、成長不良になったり枯死したりします。これは石灰を混ぜて中和させたり、pH調整剤を使ったりすることで、解決も可能です。
●庭の土も鉢植えの鉢も「土」としては同じだが、環境が違う。庭では水をやっても長期間止まらず、逆に表面に水が切れても土中の深くには残っている。肥料をやっても雨で流れていく一方で、落葉が分解されるなどして有機物が供給されることもある。根はどこまでも伸ばせます。
●庭植えの場合、鉢とは違って庭土が繋がっているため、肥料・菌のバランスは崩れにくいが、何かの菌・ウィルスがやってくることもあるので、一長一短。

新しい土で植え替えるという主張の意味

必ず新しい土で植えましょう(初心者向け):新しい土で植え替えるという主張の意味
古い土をリサイクルする、ということをネットで検索した人ならば、こう思ったはずです。
「んなことできるか!」
まず土から不純物を取り除き、それを「振るい」に掛けて軽石(ゴロ石)を分離、分離した後の土をもう一度細かい目の「振るい」に掛けて土のクズと使える土を分離。新聞紙などに土を広げて太陽に当てて消毒、その土に新しい土と腐葉土を混ぜる。
これを毎年しなくちゃいけない、なんて考え始めると、軽い気持ちでガーデニングを始められません。こういうのは、何年もやって土の処分に困った人が手を付ける作業と割り切ったほうが気が楽です。

でも、別の問題も発生します。それは土の処分方法です。処分方法に関しては、以下のリンクを参考にしてください。

野菜づくりは土づくりから

必ず新しい土で植えましょう(初心者向け):野菜づくりは土づくりから
野菜の基本は土。
農家さんは、野菜を単にそこいらへんに植えているのではなく、どんな作物を作るかによって、水はけ・肥料の量を調整しなくてはいけません。そのために、土地の土をこねくりかえし、いろんなものを混ぜます。

とにかく土が大事です。
それはガーデニングでも同じです。

というわけで植え付けは必ず新しい土で!
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