ムスクマロウの育て方…種まきから始めるより苗を植える方が無難
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アオイ科 …
最終更新画像投稿ムスクマロウの基礎データ
- 科名
- アオイ科
- 属名
- ゼニアオイ属
- 学名
- Malva moschata
- 別名
- 麝香葵
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
ムスクマロウの特徴は?
ムスクマロウ(ジャコウアオイ)はヨーロッパ南部に自生するアオイ科ゼニアオイ属の宿根草。秋か春に苗を植え、それが生育して初夏から秋に掛けて薄いピンクの花が咲き、その後、霜が降りるまでに枯れてしまいます。枯れたのは地上部だけで春にはまた芽を出します。夏の暑さに弱く、暖地・中間地では夏に枯れてしまいます。
ちなみに北海道・東北では帰化して自生しています。
高さが20センチから70センチと大きくなく、花が薄紅で繊細。ゼニアオイ・コモンマロウ・マーシュマロウなどの仲間、広い意味ではタチアオイも仲間になります。コモンマロウはかなり大きく育ちますので、それに比べるとムスクマロウはかなりカワイイ感じでです。
葉っぱはサラダに。花はサラダやお茶(生のままでフレッシュティー)に。古代から利用されてきたハーブで野菜としても利用されてきました。植え付け・植えかえ・種蒔き
時期・頻度
寒冷地では春(4月)に種まきから始めるといいです。寒冷地は涼しいので夏を越せ、越冬して翌年の春に開花します。
中間地・暖地では種まきよりは苗を秋に植えて、春に開花して、夏の暑さで枯れると割り切った方がいいです。中間地・暖地で種まきするのであれば、春→苗で夏越し→秋〜冬で成長→春開花→夏に枯れるという計画で栽培するといいです。
植え替えが苦手で、株の寿命が短いことを考えると、鉢植えの植え替えは根詰まりしていないなら、しないでいいです。用土
鉢植えにする場合は、市販されている培養土で植え付けをします。
ムスクマロウは酸性土壌を嫌うので、庭植えの場合は苦土石灰で中和してから植えましょう。種まき
発芽温度は15度〜20度。9月か3月〜4月にビニールポットに用土を入れ、ここに種を蒔いて、種が隠れるくらいに5mmほど土をかぶせて、乾燥しないように水やりして管理します。
発芽したら、元気なもの1本に間引きます。そのまま育てて、葉っぱが数枚になったら、根を傷つけないように土を崩さないで庭植えにしたり鉢植えにしたりします。
中間地では春に種まきし、苗で越冬し、翌年の春〜夏に開花させます。寒冷地では秋まき・春まきどちらでもいいです。
庭植え
深さ30cm〜40cmの穴を掘り、苦土石灰を混ぜて中和させます。中和反応は1週間〜10日かかるので、待って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。
穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。苗の土は崩さず、根をいじらないで植え付けてください。複数株を植える場合は株同士は40cm〜50cm空けて植えてください。鉢植え
直根性で大株になるので、鉢植えにするなら深い鉢で大きなものを用意します。最低でも10号鉢にします。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
直根性で植え替えが苦手であり、株の寿命が4年前後と短めなので、鉢植えにした場合は植えっぱなしで、枯れたら新株を植えるといいです。根詰まりして植え替える場合は、土を落とさないでひと回り大きな鉢に植え替えをします。管理場所・日当たり
日当たりのよい風通しの良い場所で管理します。過湿に弱く風通しが悪いと株が蒸れたり病気になったりしやすくなります。
夏の暑さに弱いので、中間地・暖地では夏越しは難しいです。
耐寒性があります。冬は地上部が枯れて越冬。春には芽を出します。北海道で自生しているということは、寒さには一切問題ないです。水やり
土が乾いたら水をやります。土が濡れているときは水をやらないようにします。水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。ですが、水切れもおきやすいです。葉っぱの状態をよくみて水をやってください。肥料
肥料が多いと花が咲かなくなったり、株が弱くなったりします。生育期に薄い液肥を二週間に一回程度やるか、3月に緩効性肥料を根本に置く程度にします。肥料が無くても枯れることはありません。
特徴・由来・伝承
和名がジャコウアオイ。麝香=ムスクです。アオイ科の植物でハーブ。ヨーロッパ原産の宿根草です。ハーブティーで飲めます。北海道でも持ち込まれたものが帰化して生えています。
ハーブティーはムスクマロウだけで作るのでなくて、他のハーブと合わせてオリジナルブレンドを作るのが通例です。庭で取れたハーブで我が家のハーブティーを作りませんか?
ハーブティーの入れ方やハーブをまとめたページがあるので参考にしてください。
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