アセロラの育て方

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アセロラの基礎データ
アセロラ
科名キントラノオ科
属名ヒイラギトラノオ属
学名Malpighia glabra
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度上級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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アセロラとは?

アセロラは南アメリカ北部〜中央アメリカに自生するキントラノオ科ヒイラギトラノオ属の常緑低木の果樹です。大きく成長しても3m。耐寒温度は5度と室内で管理するには優秀ですので、観葉植物として流通しています。春に植え付け、5月から11月に開花と結実。冬は暖地は戸外、霜が降りる地域は室内に取り込んで管理。

沖縄では栽培してアセロラを収穫をしています。他の地域――霜が降りる地域では冬は室内に取り込んで育てるので鉢植えにしなくてはいけないために大きく育たない。といっても春~秋にかけてしっかりと日に当ててやればベランダガーデニングであっても花が咲き、実がなります。もちろん収穫量は僅かです。赤い花と実は鑑賞するだけでも価値アリ。実は赤くなったらすぐに食べて下さい。
樹高3m
アセロラ 苗
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水やり

土が乾いていたら鉢底から水が出てくるくらいに、しっかりと水をやります。アセロラは熱帯の植物で空気中の湿度が高い状態を好みます。年間を通して葉っぱに水をかけてやってください。室内で管理している場合は霧吹きで、戸外で管理している場合は、ジョウロやシャワーで上からバシャーっと掛けてあげてください。

土が濡れているのに水をやっていると根が傷んでしまいますが、アセロラは乾燥も嫌います。特に生育時期の春〜秋は乾燥しやすいので注意してください。夏は水切れしない様に朝と夕方の2回水をやってください。

冬の水やり

冬は生育が止まっていますし、気温も低いので、土中の水がなかなかなくなりません。土が乾いてから数日経って水をやります。室内で暖房がかかっていると空気が乾燥して、土の表面が乾燥していても、土中には残っていることがありますので、土壌水分計で計測してから水やりの判断をするといいです。

土への水やりは控えて、霧吹きで葉っぱに水をかけてあげてください。

肥料

5月、7月、9月に緩効性固形肥料を少量やるといいです。もしくは5月〜9月に2週に一回薄い液体肥料をやります。肥料をやると大きく育ちますが、観葉植物として栽培しているなら、あんまり大きくなっても困るので控えめにしておきます。

液体肥料
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化成肥料
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植え付け・植えかえ

時期

春(4月〜6月)に植え付け・植え替えをします。植え替えるときは、できるだけ根に付いた土を落とさずに一回り大きな鉢に植え替えをしてください。

用土

弱酸性水はけのよい土を好みます。日本の庭の土はそのまましていると弱酸性になりますので、気にしないでかまいません。市販されている花と野菜の土(培養土)は中性に調節してありますが、中性でもかまいませんのでこれら培養土で植え付けをします。もしくは観葉植物の土で植えてください。
観葉植物の土
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庭植え

庭土を深さ40cm〜50cmを掘り返し、土に腐葉土堆肥を2割〜3割足して、化成肥料を少量入れて、混ぜて用土とします。穴に用土を半分戻して、株を入れて、隙間に用土を戻して、最後にしっかりと水をやります。

鉢植え

8号〜10号の鉢に1苗を植えます。
鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3cm入れ、用土を入れて、株を入れて、隙間に用土をつめていって、最後にしっかりと水をやります。

植え替えをする場合は、古い鉢から株を取り出し、土を落とさないで根をいじらないで、現在より1号か2号大きな鉢に植え替えます。どうしても、同じ大きさの鉢に植え替えるのであれば、土を3分の1ほど落として、根を整理して、枝を半分落として根の負担を減らして、植え替えます。

管理するには鉢の大きさは10号が限界です。これ以上になると移動するのにも植え替えにも苦労します。できれば庭植えにしてしまいましょう。

挿木で増やす

4月〜9月に挿木して増やせます。枝を7cmに切って、下葉を取って、赤玉土小粒かバーミキュライトを入れた挿し床に挿します。あとは乾燥し切らない様に水をやり、明るい日陰で管理していると1ヶ月前後で発根します。発根剤を塗ると成功率が高くなるんですが、それでも成功率は高くないです。
発根剤
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管理場所・日当たり

アセロラは高温多湿を好みます。年間を通して日当たりで管理します。日当たりが悪いと徒長してしまいますし、開花も鈍くなります。真夏の直射日光にも負けません。真夏の直射日光(紫外線)を浴びると実を守ろうとして栄養を蓄えようとします。

越冬

耐寒温度は5度。暖地で霜が降りない地域であれば戸外で越冬も可能ですが、霜が降りる地域ならば、鉢植えにして室内で越冬させてください。室内の日当たりで管理しましょう。室内の冷暖房の風は乾燥しているので、直撃しないところで管理してください。直撃を避け、空気が乾燥しているなら霧吹きで葉っぱに水をかけてください。

環境の変化から落葉することがあります。でも春になれば新芽が出ますので、そのままで管理して下さい。

花を咲かせるコツ

剪定はいつでも
アセロラはその都度新芽を形成して花を咲かせます。通常の花木のように花芽をつけるのが一年前や半年前で、花芽形成意向に剪定すると花が咲かなくなるということはなく、5月に咲く花は一ヶ月前くらいに花芽形成されています。よって、5月から11月までの間は剪定を控え、開花時期ではないのであればいつでも剪定をしてください。枝が邪魔なら開花時期であっても切りましょう。

いじめないと花が
アセロラはちょっといじめてやらないと花がつきません。根詰まりしているときや、強い剪定をして葉が少なくなったときなどに、花が付きやすくなります。

強めの剪定で花芽を
アセロラはいじめられて花を咲かせますので、強めの剪定をすることで花芽が付きやすくなります。株との兼ね合いを見て剪定の強さを調節します。いじめられて花が咲きますが、それでもいじめすぎると枯れます。ほどほどに。鉢植えで管理しているならば、枝先を裁くくらいにしておきましょう。

環状剥皮と根切り
アセロラは調子の良いときは花芽をつけません。そこで意図的に危機を感じさせて花芽をつけさせます。アセロラの根本の皮を一枚ペロンと剥いで、根の栄養をあまり木にまわさないようにします。これで花芽がつきやすくなります。これが環状剥皮です。
他にアセロラの根を少し切り落としてしまうことで栄養不全を起こして花芽をつけさせます。アセロラの幹の根本から株に合わせて円を描くようにスコップを挿して、根を切ります。これが根切りです。

無理に花を咲かせない
鉢で植えていれば、いずれ根が詰まってきて花が咲きますし、庭植えしていれば大きくなり、強い剪定をしても耐えられるようになりますから、収穫は出来ます。
それよりもまずは観葉植物としてしっかり育てられるようになりましょう。

病気・害虫

アブラムシカイガラムシが発生します。枝が密生すると発生しやすいので、剪定して枝をさばいて、風を通してあげるとある程度は予防できます。

特徴・由来・伝承

西インド諸島・アメリカで玄された常緑樹。真っ赤な実を食べる。プエルトリコではアセロラは重宝されていて国外に持ち出すには手続きが必要。

果実にはレモンの15倍から30倍近いビタミンCが含まれていて、疲労回復効果が高い。果実は非常に果汁が多く、収穫後数時間で発酵しはじめて、二日後には変色するので流通に適していない。そのためにスーパーに並ぶということがない。
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アセロラのカテゴリ・タグ
観葉植物 常緑低木 果実 アメリカ
キントラノオ科
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