プルモナリアの育て方

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プルモナリアの基礎データ

プルモナリア
科名
ムラサキ科
属名
プルモナリア属
学名
Pulmonaria
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
初心者向け
プルモナリアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

プルモナリアとは?

プルモナリアはムラサキ科プルモナリア属の宿根多年草。冬は落葉して根で越し、春に雪を割って花を咲かせます。その後夏から秋は葉っぱを楽しむカラーリーフと考えて下さい。冬になると落葉しますますが根は生きていますので、また春になると新芽を吹き、花が咲きます。丈夫。

花は青だけでなく紫、白、ピンクと多色あり、品種によっては咲きはじめと終わりで色合いが違い、一つの株の中に二種類の花色が見られるものもあります。また花が終わっても葉っぱが美しいのがプルモナリアの魅力です。
草丈10cmから40cm

品種・仲間

プルモナリア・ブルーエンサイン(Plumonaria ‘Blue Ensign’)
プルモナリア・ルイスパルマー(Plumonaria ‘Lewis Palmer’)
プルマナリア・マジェステ(Plumonaria ‘Majeste’)
プルマナリア・オパール(Plumonaria ‘Opal’)
プルマナリア・スルベラード(Plumonaria saccharata ‘Silverado’)
プルマナリア・ロンギフォリア・セベネンシス(Plumonaria longifolia subsp.cevennensis)
プルマナリア・コットンクール(Plumonaria ‘Cotton Cool’)
プルマナリア・ノーザンライツ(Plumonaria ‘Northern Lights’)
プルマナリア・ダイアナクレア(Plumonaria ‘Diana Clare’)
プルマナリア・デビッドワード(Plumonaria rubra ‘David Ward’)
プルマナリア・トレビフォンテン(Plumonaria ‘Trevi Fountain’)

水やり

鉢植えの場合、土が乾き始めたら水をやるようにする。乾燥に弱く、水が切れないようにしてください。水が切れると葉っぱが傷み、枯れ込んできます。プルモナリアはちょっとジメジメした状態を好みます。冬は地上部がなくなり、活動していないので水やりは控えめにします。土が乾いてからやる程度にします。

庭植えした場合、いつもジメジメしている場所ならこれといって水はやらなくても大丈夫です。庭植えの場合で、乾燥気味の場所に植えてしまった場合は、株元にバークや腐葉土マルチングして蒸発を防ぎます。

肥料

芽を出し出す2月から開花する5月まで緩効性化成肥料を月に一回やるか、液体肥料を二週に一回やります。また、涼しくなった秋(10月11月)に同様に肥料をやります。

プルモナリアは暑さ・乾燥に弱いので夏に肥料をやらないようにし、肥料成分が夏に残らないようにします。夏は弱りがちなので、この弱った時期に肥料をやるとトドメを刺しかねません。

植え付け・植えかえ

植え付け・植え替え時期

植え付け・植え替えは春(3月から5月)か秋(10月11月)に行いますが、真夏以外ならば少々リスクはありますが植え替えても大丈夫です。鉢植えの場合は2年か3年に一回植え替えをします。庭植えも5年に一回掘り出して株分けするといいです。

用土

市販の花と野菜の土(培養土)で植え付けをします。もしくは山野草向けの用土でもいいです。庭に植える場合は、土に腐葉土を庭土に対して2割と緩効性肥料を少量混ぜ込みます。
●用土の配合例…赤玉土2鹿沼土3軽石2腐葉土3
●用土の配合例…赤玉土7腐葉土3

鉢の植え替え

同じ大きさの鉢か、ひとまわり大きな鉢を用意します(1号か2号大きな鉢)。株の土を3分の1ほど落として植え替えをします。鉢底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cmから3cmほど入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後に水をやって完成です。

植え替えの時に株分けも可能。
株が横へと広がるので鉢植えより庭植え向きの植物。

庭植えの植え付け

深さ30cmほど掘って、掘り出した土に腐葉土や堆肥を2割ほど追加し、緩効性化成肥料を足してよく混ぜて用土とします。用土を半分戻して株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成。株同士は30cmほど空けます。

管理場所・日当たり

春から秋

プルモナリアは夏の暑さと乾燥を嫌うために、半日陰や明るい日陰で育てる植物です。半日陰で育てていれば、これといった何もしないでも夏越しは可能です。日当たりでないと花がつかない!ということもなく、半日陰でも十分花が咲きます。木陰や建物の影になるような場所が適しています。

日当たりでも風通しがよく、涼しいのであれば生育します。ただ暑さと直射日光で葉っぱが傷みやすく、おすすめしません。日当たりの方が花つき自体はよくなりますが、葉っぱが汚くなる件を考慮するとやっぱり半日陰がいいですね。

越冬

耐寒温度マイナス15度。寒さにはかなり強い。冬は地上部が枯死する宿根草で春にはまた芽吹く。戸外で管理していて霜にも凍結にも枯れません。非常に頑健です。

病害虫

ナメクジ
ジメジメした場所で管理するためにナメクジが発生しやすい。ナメクジは捕殺するか、ビールトラップを仕掛けるか、薬剤で殺します。誘引駆除剤が優秀なので春以降に散布して駆除するといいです。

ウドンコ病
ウドンコ病は葉っぱなどに白い粉が吹く病気。原因はカビ菌で、そこいらへんに常在しています。ウドンコ病の胞子は水に弱いので、水やりをしっかりとしていると発生は抑えられます。

剪定

プルモナリアは冬に落葉します。冬に入って地上部がなくなったら地上部をキレイに切ってしまいます。放置していると、春に新芽が出た時に、枯れ葉と新芽が混在して汚くなるので剪定した方がいいです。

特徴・由来・伝承

半日陰を好む植物で、シェードガーデンでよく利用されます。春に花が咲きますが、それだけでなく葉っぱに模様があり、それにも鑑賞価値があります。高温に弱いとはいえ、半日陰で育つ頑健で便利なガーデニング材です。鮮やかな青は目を引く。
ヨーロッパからバルカン地方あたりに自生する植物です。

最後に…

プルモナリアは花も綺麗で、斑入り種はカラーリーフとしても便利で、草丈が低く、半日陰栽培が適していると、いろいろとメリットの多い植物の割にメジャーじゃないです。他のカラーリーフやシェードガーデン(日陰の庭)に適した植物をまとめていますので、よかったら参考にしてください。
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