ハオルチアの育て方

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ハオルチアの基礎データ

ハオルチア
科名
ススキノキ科
属名
ハオルチア属
学名
Haworthia
水やり
乾かし気味に
場所
室内
難易度
中級者向け
ハオルチアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ハオルチアの特徴

ハオルチアは南アフリカに自生するツルボラン科(もしくはユリ科)ハオルチア属の春秋生育型の多肉植物。硬い葉っぱ系と、葉っぱの柔らかい系統があり、軟葉系の中の葉っぱが透明の「窓」になっているものが最近は人気です。

ハオルチアは頑健ですが、直射日光に弱く、また生育時期以外の雨と霜にも弱いです。ですから、基本的に年間を通して明るい室内で管理します。春から秋にかけては戸外でも構いませんが、霜が降りる前に…最低気温が10度以下になる頃には取り込むのを忘れないようにしましょう。

風通しが悪かったり、水が多かったりするとハオルチアは腐ってきます。よく下葉から腐ってきます。そのままにしていると大抵そのまま全体が腐ってしまいます。必ず腐敗した部分を切り取り、変色している部分はしっかりと掻きとってください。
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水やり

水やりは約一週間に一回とか、10日に一回とか。土が濡れているようであれば水やりは絶対にせず、かなり乾燥気味に管理しましょう。水が不足して多少シワがよっても、すぐには枯れませんし、復活しますが、水が多いとすぐ腐って即死しますので、まずは葉っぱにシワがよってから水をやるくらいから、丁度いい頻度を探っていきましょう。

しかし、葉が凹むほどなのは明らかに「水不足」です。水やりの頻度を見直し、基準を変えていきましょう。特に成長時期(3月〜5月・9月〜10月)は水不足にもなりやすいので、このときは水やりの頻度を高めてください。
●どのくらいの頻度か?は時期と、土の配合にもよるのでなんとも言えない。ハオルチアの様子を見ながら加減できるようにならないとダメ。
●ハオルチアでも、根の太いタイプの品種は完全に根が乾燥するとマズイとも。それでも根腐れが起きる可能性の方が高いので、とにかく乾燥気味からはじめましょう。
●乾燥に強いというのは、水が無くても生きていけるってわけではありません。だからといって水をやりすぎると枯れてしまいます。個人的にはハオルチアは「いままで全然植物を育てたことの無い人が挑戦する」には向いていません。春から秋はそうでもないですが、冬の水やりの加減が意外と難しいのです。
●ハオルチアの中には湿度の高い環境を好むものがいて、この種類は加湿器をかけ50%にして管理すると非常に調子がいいです。

水やりは鉢底から水が出るくらいに…

水をやるときはしっかりと鉢底から染み出す位にやります。水やりには水分の補給だけでなく、植物と土壌内の最近の老廃物を洗い流す意味もありますので、水をやるときはしっかりとやり、やらないときは水をやらないようにします。頻繁に少量の水をやるのが一番よくありません。

水が葉っぱの上に残り、そのまま腐ってしまうということもあります。土へ水をやるようにしましょう。

夏の水やり

夏場の高温期になると、高温すぎてハオルチアの成長が止まり、休眠します。しかしそれまで同じように水をやってしまい腐ってきます。気温が30度になったら、水やりの頻度を少なくして、基本的には断水します。

水やりを控えると株全体がちょっとキュっと縮まります。
多肉植物だから夏こそ生育する!と思いがちですが、多肉植物・サボテン類の中には高温時期に休眠するタイプは珍しくないです(ハオルチアが特別じゃない)。休眠する夏と冬に水をやると、根腐れを起こすのでとにかく断水。

冬の水やり

気温が下がって気温が10度以下になると生育が止まり、5度で休眠するので水やりを徐々にストップします。気温が10度を超えたら、また水やりを徐々に再開します。

室温が昼間に15度以上を維持できるなら、春や秋と同じように水やりをして、冬も生育させることもできます。昨今は一般家庭の断熱材が優れていて、真冬でもそこそこ暖かく、「休眠」すると思っていたら成長していて、なのに断水するといつのまにか枯れていた…ってことが多いです。

冬の水やりは難しいので以下のページを一度目を通しておくといいですよ。

植え付け・植えかえ

時期と頻度

二年に一回程度、春か秋に植え替えをします。

根詰まりすると根腐りがおきやすくなり、成長できなくなって下葉から枯れてきます。古い根が土の中で腐ってしまうためです。葉っぱの一部が極端に小さくなり、不格好になっていたら根詰まりです。植え替えをしましょう。

根詰まりすることで逆に土がカチカチになり、水もちが悪くなって、水切れして葉っぱの先から枯れ込むことがあります。原因は同じなのに、症状が違うのは困りますが、これは多肉に限らず、鉢植え植物ではよくあること。

状況から考えて判断しましょう。三年植え替えてないならほぼ確定。

これらはとにかく植え替えをしないと解決しないです。

ハオルチアは多肉系の中では根を下の方まで張るので、普通の植物の鉢と同じような深さのものでもいいです。無理に浅い鉢にしないでいいです。素材は蒸発して蒸れを防ぐ素焼き鉢が健康にいいですが、プラ鉢も作業が楽なので、数が多いならプラ鉢も選択肢に入れましょう。

用土

植え替えする場合は、多肉植物の土(もしくはサボテンの土)で行います。昔サボテンや多肉植物が植わっていた土などを再利用しないでください。必ず新しい土を使いましょう。
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多肉の配合はネットで探ればいろいろとある。色々あるということは、そこまで厳密じゃないってことです。変に工夫しないで、まずは市販の多肉用土を使いましょう。

鉢植え

ハオルチア:鉢植え
鉢から抜き、土を落とします。腐っている根は切り取っておきます。株元から根を三センチほど残して切ってしまいます。切り口が乾くまで日陰で2、3日か一週間か乾かします(切り口を乾かさないで植えるとそこから腐る)。

乾いてから、株分けするときは、ここで子株を手でちぎって別の鉢に植えます。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3cmほど入れ、その上に多肉植物の土を敷いて、根を広げて植えます。ハオルチアの根本が若干埋まるくらいに植えます。あまり深く植えると根腐れしやすくなります。水やりをせず、そのまま1週間〜2週間は日陰で管理しておき、それから通常の管理場所に戻して水やりを再開させます。
寄せ植えもOK。
●寄せ植えの方が管理が楽。寄せたのを崩すのも難しくない。
●新しい葉っぱが出るのは「根を伸ばした」時です。根を切ることで新しい根が出て、新しい葉っぱが出てきます。

増やし方

根元から生える小さな芽を取って土に挿していると株を増やせます。挿してから発根するまでは水やりはしないでください。もしくは植え替えの際に株分けします。

管理場所・日当たり

生育温度は15度から30度。0度以下…つまり霜にあたると枯れてしまいます。夏に30度以上になると生育が止まって休眠し、冬に10度以下になると生育が止まって休眠します。

年間を通して室内の明るいところが適しています。できるだけ移動しない方がいいです。購入直後や場所を移動させた後は、環境に慣れるまで時間がかかり生理現象として環境に慣れようとして葉っぱが枯れることがあります。

冷暖房の風は乾燥しているので直撃を避ける

冷暖房の効いた部屋で管理する場合は、冷暖房の風が直撃しないようにしてください。冷暖房の風は非常に乾燥していて、直撃するとサボテンでも枯れます。

直射日光は苦手、必ず遮光を

年間を通して室内の明るいところが適しています。直射日光は苦手なので、カーテン越しの光にします。戸外で管理するなら、寒冷紗で遮光します。ハオルチアは長時間しっかりとやわらかな光に当てていれば、割と花を咲かせます。観葉植物が適した場所なら育つ。観葉植物の鉢のそばで管理してもいい。

遮光しないといけない、といっても日光が不足すると徒長(=ヒョロ長くなること)する。徒長してるなーと思ったら、遮光を弱めるなど対応する。例えば暖地で冬でも日光がある地域は冬でも遮光が必要だけど、冬は雪が多い地域では遮光してると徒長します。

様子を見て調節しましょう。
●直射日光が強いと葉が赤くなります。これはハオルチアが自身を守るために紫外線を防御しているため。これを「紅葉」だと喜ぶ人もいますが、さらに日光が強いと葉焼けを起こします。そして乾燥すると水切れを起こして、葉っぱが凹み、そこまで乾燥するとさらに葉焼けを起こしやすくなり、枯れることもあります。
●窓があるタイプはそもそも日光を取り込むために透明な窓があるわけで、遮光するくらいが丁度いい、と考えてください。
●できれば日光は真上から当てたい。斜めだとそちらに向かって伸びるため。できるだけでいいです。

日光が足りないと徒長する

日光が不足すると徒長する。

徒長していない健康的なハオルチアは葉と葉の間がキュっと詰まっていて、透明感が強いです。どうにも日光が不足する場合は「植物育成照明」という手も。
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夏越し

夏は戸外の風通しの良い日陰か、室内で遮光した日光を当て、水やりは控えます。もしくは断水しましょう。水やりが多いと腐ったり調子を崩します。

冬の管理は?

冬は基本的には、室内の柔らかな日光が当たる場所で管理します。暖房には当てないようにし、窓の近くは夜中に氷点下になることがあるので、そんな夜は窓から離してあげましょう。

ハオルチアは雨季に成長します。雨季は涼しく・雨が多い時期にあたる。日本では自生地の雨季は秋〜冬〜春がその温度帯になり、この時期にハオルチアは成長する。ただ、真冬はあまりの寒さに成長しない…ことになっている。変な言い方をするのは、室温がそこそこあると成長するので、なんとも言えないからです。上の冬の水やりの項目でも書いたのですが、意外と室温があって成長していることがあり、水をやるとちゃんと成長するので、この辺りは各自の環境によって違うので、各自で判断して欲しいです。

ハオルチアはこの雨季の時期に昼夜の温度差があると成長するので、夜中に5度〜8度まで下がり、昼は20度前後まで上がる状態だとよく生育する。なのでハオルチアを冬に成長させたいならば、夜は暖房を切って、キッチリと寒暖差を感じさせるといい。もしくは戸外に小型温室を作って、そういう環境を作るといいです。といっても、0度になれば枯れるので、室内管理が基本なのは変わりません。

病気・害虫

ハオルチアはウィルスに感染すると、成長不良になったり、艶が悪くなります。ぱっと見にはあまり変化が無いように見えますが、なんか買ったときと色合いが違うなぁ、と思ったらウィルスかもしれません。

ウィルスはハサミなどから感染します。感染すれば治療は不可能で、捨てるしかありません。ウィルスは実に簡単に感染しますので、手入れをするときにハサミを火で軽くあぶって消毒してください。

花茎が伸びると、葉がシワシワに

花茎が伸びて、花を咲かせることがあるんですが、長い花茎を伸ばし、開花するのはかなり株にとって負担で、そのせいで葉っぱの色が悪くなり、シワがよってしまうことがあります。必ず弱るのではないですが、弱ることがあります。

なので花を咲かせる必要がないなら、花茎が伸びてきたら摘んでしまいます。

花茎を5cmほど残して、切っておくと、しばらくしてカラカラになり、カラカラになってから引っ張れば、切り残しなく取れるのでいいですよ。

特徴・由来・伝承

ユリ科の多肉植物。南アフリカ原産。他の多肉に比べると比較的に蒸れにくい、気もしますが、根を深く植えたり、暑い場所で管理したり、水が多いと根がドロドロに腐ることも。
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