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オリーブの品種について

家のシンボルツリーにするのであれば、さほど気にしないでもいいですが、収穫を視野に入れるならば、オリーブは自家不和合のため、2品種以上を植えないと結実はしにくいですので、必ず2品種を植えるようにしてください。同じ品種を2株ではなく、2品種です。
ホームセンターの品種タグは当てにならないので、2品種はネットショップでまとめて買うのをおすすめします。
ネバディロブロンコ
よく流通している一般的な品種でオリーブの代表的品種。シンボルツリーの苗としてもよく流通しています。スペイン原産のオイル用品種。果肉が柔らかすぎて食用には適さないとされます。生育が早く、剪定しても仕立てやすい。樹形は直立。早生種。自家不和合性が強く、一本では結実しにくい。オリーブアナアキゾウムシの被害が多い。
花粉が非常に多く、他のオリーブ品種を結実させやすいので、開花・収穫を目指すならば、このネバディロブロッコと別種(ミッションかマンザニロ)の組み合わせがよいです。ルッカを植えると、ルッカは結実するのに、ネバディロブロンコはなぜか実がつきません。相性ってあるんですね。
ミッション
アメリカのカリフォルニア州で発見されたスペイン計品種。直立性で細身に仕上がりやすい。晩成で食用・オイル療法に使える。ただし、炭そ病に弱い。自家不和合性が弱めで、一本でも結実しやすいが、もちろん他の品種を一緒に植えた方がよいです。大量に実をつけた翌年は結実が鈍くなることがあります。受粉にはネバディロブランコかルッカが適しています。マンザニロとは開花時期がずれるのか、受粉しづらい。
マンザニロ
オイル用・食用として栽培される品種で、実付きがよくて、実が大きい。ただし炭そ病にかかりやすい。樹形は小型で小さくまとまりやすいが、横に枝が乱れて伸び、個性的になりがち。早生種。マンザニロとはスペイン語の「小さなリンゴ」から来ています。ミッションとは相性が悪く、ルッカ・ネバディブロンコとは受粉しやすい。
ルッカ
アメリカから渡来した原産地不明の品種。成長が早く、大木になりやすく、実が小さいのが特徴の品種。実をつけるまでは時間がかかり、剪定したり、何かあると実をつけなくなるが、栽培自体は簡単で性質は強い。自家不和合性は弱く、一本でも結実しやすい。枝が横に広がり、ドッシリとした樹形になります。シンボルツリーとしては良いと思われます。炭そ病には強い。
レッチーノ
実は小さめのオイル用品種。オイルは高級品。生育が早く、剪定に強く、大木になりやすく、剪定をしなかったら、こんもりと丸く枝を伸ばします。病害虫には強い。アルベキーナ
実は小さく、樹形も小さくまとまり、ブッシュのようにコンモリと茂る品種。樹形は小さいのですが、結実は多い。シプレッシーノ
シチリア島原産のオリーブ品種。葉色が美しいので、観賞用・シンボルツリー用としてよく流通しています。エルグレコ
ギリシャ産で、銀葉系の品種。若いうちから開花して結実しやすい。雑記
●品種 コレッジョラ・ピッチョリーネ・コラチナ・バルネア・アスコラーノ・ワラサ・ワンセブン●実が大きい品種 アザパ・アスコラーノ・カラマタ
●おすすめの組み合わせ ミッション&ネバディロブランコ フラントイオ&レッチーノ でも土壌・地域でハッキリしないので、気にしないほうが良い。適当に買って栽培がうまく行くと自然と何種も買ってしまう。
●花期が合わない品種がある 例)エルグレコとミッション
●ディズニーランドに植えているのはマリーアイ
●店頭のオリーブの品種名は宛てにならない。間違っていても怒らない。そんなに大差ないので。
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