テキストの修正を提案できます。「てにをは」や漢字の修正といった細かいところでもいいですし、批判・指摘・クレーム・感想・要望も記述して貰えば変更・修正、参考にいたします。画像を送信したい時はコチラからどうぞ。花屋は儲からないからこそ、維持できた(2012年頃の生花・花屋業界の状況・展望)[儲からない花屋 ] 花屋さんは華やかに見えますが、儲からない業界でした。これまで書いたように、多種少量を供給する業界の仕組みのために、利益には限界がありました。それでも多くの人が関わることで、活気があり、かつてはJFTD(花キューピット)の会合では毎年全国から花屋さんが集まっていたほどです。 でもそれも、社会全体が不景気になり財布の紐を締めると共に活気を失いました。そもそも「儲からないことが零細店が割拠できる理由」なのです。 [花屋は八百屋ではない ] 花屋さんは、八百屋や雑貨店とは違い、入荷した花をかなり手を加えて加工する必要がある仕事をしています。単に並べているだけではありません。これは八百屋さんを馬鹿にしているのではなくて、仕事の質が違うという意味です。 [花屋さんの手間 ] 花屋さんの仕事はどちらかというと、チェーン店ではない飲食業に近いものです。レストランや小料理屋といった風です。入荷したものを水切りし、葉っぱをむしり、トゲを取り、そこから花束にしたり、フラワーアレンジにしたり、束にしたり、生け花用に組んだり――……管理と加工に手間が掛かります。この手間が大事であり鬼門なのです。 飲食店と決定的に違うのは、「需要が少ない」ということです。食べ物と比べるのは無理がありますが、やはり求められる度合いが違います。その割に利益率が低いです。 [利益率が低い??!! ] 私が利益率が低い、と書くと反論する人がいるでしょう。単純に粗利益でいうと、生花業界は他業界から見ると、相当に粗利益率が高いのです。 しかし、それは花に対して加工している「手間」を軽んじているからだと言い切れます。 この手間――つまり人件費が花屋の利益を圧迫している一方で、花屋が多種の花を供給するために必要な経費だったのです。手間こそが生花業界を縛りつつも長年維持してきた大事な要素でした。 つまり儲からないことが零細店を支えていたわけです。 [作業の単純化へ ] 季節感の知識が薄くなり、多種である必要が無くなり、外国から安く均一な商品が入荷するようになると、この手間の意味も無くなって行きます。それならば、作業を単純化することで、大量加工に対応すれば大きな売り上げを得ることが出来ます。単純化するわけですから、今までのように「手間」には利益を求めづらいですが、それでもビジネスを大きくすれば吸収できます。おおよそこのように表示されます。特殊な文字について●[一重カッコ] → 一重カッコ●[[二重カッコ]] → 二重カッコ●[-マイナスカッコ-] → マイナスカッコ●記事名に★をつけるとリンクが貼られる。「★シクラメン」と書くとシクラメンの記事にリンクが貼られる。ただしシクラメンの記事がある場合だけ。