●同じ家(同じ庭)の中で多少位置を変えても、ダメな場合はダメです。よくあるのが「日当たりのよい場所に植えてください」と書いてある植物を、「自分の庭の中で日当たりのよい場所を見繕って植える」という誤解です。どこが変なのと思われるかもしれませんが、前者は「この植物にとって十分な日当たりを確保すればOK」というある意味で絶対量を基準として言っており、後者は「自分の庭の中で一番いい場所を選べば良いだろう」という相対的な基準と思い込みで考えています。
一番いい場所であっても十分な場所とは限りません。そして日当たりの場合、「我が家の庭の一番日当たりがいい場所でも、実はこの植物には不十分だったのか」と判明したところで、日当たりの改善はなかなか困難なこともあります。それよりか、自分の家の環境に合った植物を選ぶほうが楽です。
●有名な庭園や他家の成功例と比較しよく観察して真似たり、うまくいっているお庭の管理者の方からお話を聞いたりすると、原因が判明・解消できる場合もないわけではないです。例えば同じような土の配合を真似して、同じような土の乾き具合にするとか。自分の裁量で簡単に改善できることなら試しやすいですが、土木工事や大規模設備が必要な改善だとちょっと無理かも。
●隣近所でうまくいっている植物は比較的うまくいきやすいですが、隣近所と自分の家の庭が全く同じ条件かというとそうでもありません。壁が少しあるだけで風通しが変わったり、わずかな傾斜で
水はけが変わったり。管理の仕方も本当は結構違っているかもしれません。自分の家で何度もやってダメなものはダメ。
●前回と同じお店から買っていてダメ続きなら、買う店を変えてみるのも一つの手。同じ品種でもお店によって随分株の状態は違います。いくつかお店を回って多少高価でも一番よさそうな苗を選んだり、あるいは他の店でも同じ花を予備として買ってみて、それでも全滅だったら自分の家では無理だと諦める。