胡蝶蘭を鉢に植え替える

そこで、ここでは胡蝶蘭を鉢植えに植え替える場合の注意点や手順をまとめています。
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植え替えの頻度と目的
頻度と時期
胡蝶蘭は一年に一回か二年に一回か植え替えをします。植え替えは最低気温が15度か18度以上になってから…5月から8月に行います。5月〜8月のうちでも、その後の生育時期にダメージを取り戻せるので、5月〜6月が植え替えに最も適した時期です。
秋には植え替えをしない。秋に植え替えをすると枯れるかも。
植え替えの目的は?

胡蝶蘭は成長すると、上へ上へと伸びてしまい、バランスが悪くなります。バランスが悪いと鉢がひっくり返ります。これを防ぐために、最低でも2年に一回は植え替えをします。植え替えは春から秋の間ならいいですが、5月が一番適しています。
植え替えの目的の一つが腐った水苔を取り除くことです。冬は水分が蒸発せず、水苔が腐って真っ黒くなります。これを放置していると根を傷めますから少なくとも2年に一回は植え替えをします。
●鉢から根が何本も飛び出していたら植え替えを。
●植え替えは気温が上昇する5月下旬以降。胡蝶蘭は最低気温15度以上で生育するので、それ以上の気温になったら植え替えしても、すぐにダメージを取り返せる。
●植え替えは胡蝶蘭にとってストレスです。秋以降に植え替えをすると、そのストレスから来るダメージを取り返すどころか、冬の寒さで致命的なダメージになって枯れることもあります。植え替えは5月から8月。株の成長を考えると5月と6月です。
●植え替えは気温が上昇する5月下旬以降。胡蝶蘭は最低気温15度以上で生育するので、それ以上の気温になったら植え替えしても、すぐにダメージを取り返せる。
●植え替えは胡蝶蘭にとってストレスです。秋以降に植え替えをすると、そのストレスから来るダメージを取り返すどころか、冬の寒さで致命的なダメージになって枯れることもあります。植え替えは5月から8月。株の成長を考えると5月と6月です。
用意するもの
植え替えの際に必要なものです。ハサミ
根や水苔を切るためのハサミです。できるだけ切れ味のよいものがいいですが、ガスバーナーで炙ると傷みやすいので、100均のものを使い捨てるのでもいいです。消毒薬
胡蝶蘭はウィルス病に感染し、感染すると治療はできないため、廃棄するしかありません。ウィルス病の感染を避けるために、ハサミを消毒するためのバーナーか、消毒薬を用意します。ピンセット
腐った水苔を取り除くのに使います。ウィルス病感染予防のためにも使用する前に、ハサミ同様に消毒しましょう。ミズゴケ
ホームセンターで売ってます。新しい水苔を使いましょう。一般的な土で植えないでください。軽石
鉢が株に対して大きい場合、固定するために水苔が多くなります。水苔が多いと、冬になかなか水が蒸発し切らず、根腐れの原因になります。そこで水苔の量を調整する目的もあって軽石を鉢の底に敷きます。軽石は不要であれば入れなくていいです。ちょっと大きめの鉢しか手に入らない場合は鉢底に敷きましょう。ギフトの胡蝶蘭の鉢の中には「発泡スチロール」が入っていますよね。あれは水はけと軽く仕上げるためです。軽石はその代わりです。発泡スチロールを流用してもいいです。
鉢底ネット
鉢底ネットを鉢の底の穴を塞いで、軽石が流れ出るのを防ぎます。軽石を入れないのであれば、不要です。網はホームセンターで売っています。これを適当な大きさに切って使用します。何に植える?
胡蝶蘭を植えるものには、通常の鉢、流木やヘゴなどの着生するもの、ネットで根とコケを包む方法があります。素焼きの鉢やプラ鉢
できるなら鉢でも素焼き鉢などの「通気性のいいもの」を選びます。釉薬の塗っているものやプラスチックの鉢でも生育しますが、若干蒸れやすいので気をつけてください。鉢は株より若干大きい程度。一般的な株ならば、1株で3.5号鉢から4号鉢くらいです。素焼きの鉢は通気性が良いが、重いし割れる。
店舗で売ってる大きな胡蝶蘭の鉢は、内部にポットに入った胡蝶蘭の苗が複数入っています。この胡蝶蘭の鉢は観葉植物を植えるなどに利用して、胡蝶蘭の苗を栽培するための鉢は別途購入しましょう。
店舗で売ってる大きな胡蝶蘭の鉢は、内部にポットに入った胡蝶蘭の苗が複数入っています。この胡蝶蘭の鉢は観葉植物を植えるなどに利用して、胡蝶蘭の苗を栽培するための鉢は別途購入しましょう。
流木

画像はユーザーさんに投稿してもらいました。
ヘゴやウッドチップの鉢
ヘゴの木やウッドチップで出来た通気性の良い鉢が一番胡蝶蘭の自生地での生活に似ています。これらの器を胡蝶蘭の根が絡みついて貫通します。培養土などは必要ありません。網で株元を巻く
鉢がない場合、例えばサッシの網やストッキングで水苔で巻いた株元を覆います。これは苔と根をまとめる目的と保湿しすぎて根腐れしないのが目的。これを満たせば別のものでも大丈夫です。むしろ鉢より通気性がよくて栽培しやすいです。植え替え手順
ミズゴケを水につける

ハサミを消毒する
まずはハサミをガスバーナー軽く炙るか、消毒液に数分浸して消毒します。これは胡蝶蘭に雑菌が入るのを防ぐためです。特にウィルス病に感染すると治療が不可なので必ず消毒します。鉢から取り出して、苔を取り除く

胡蝶蘭の根を巻いていた古い水苔をすべて取り除いて廃棄します。黒い水苔は腐っていて、これを取り除くことが植え替えの目的の一つなので、丁寧に取り除きます。小さな水苔はピンセットで取り除きます。どうにも取れない場合は、諦めてそのまま植え替えをします。
●黒ずんだ根は傷んでいて機能していないので切り落とします。
●腐った葉っぱは切除する。
●シワシワになった根は根元から落とします。
●以前の花茎を根元からすべて切り落としましょう。
●腐った葉っぱは切除する。
●シワシワになった根は根元から落とします。
●以前の花茎を根元からすべて切り落としましょう。
長すぎる根を整理する
鉢に入りきらなそうな根は切りそろえます。18度以上の環境で湿度があれば、切り口の近くから発根して伸びます。取り戻せますので、切ってしまいましょう。新しい水苔で根を包む

●植え替えた後の二週間は日陰で管理する。
●植え替えた後は、葉っぱに水をやっていると発根しやすい。
●使用後にもハサミ・ナイフは消毒すること。
●植え替えた後は、葉っぱに水をやっていると発根しやすい。
●使用後にもハサミ・ナイフは消毒すること。
流木やヘゴに着生させる場合
流木やヘゴに着生させる場合は、根をミズゴケで包んだ後に針金でくくり付けます。針金が固定できない場合は、釘を打って、そこに引っ掛けて固定します。根が伸びて、流木やヘゴに絡みついて固定されたら、ミズゴケは無くなってもかまいませんし、針金も外してかまいません。植え替え後
植え替えた後は二週間ほどは日陰で管理して、水を根にやらず、毎日、霧吹きで葉っぱの表と裏に水をやると、発根しやすいです。2週間後は、通常の管理に戻します。
通常の管理については

胡蝶蘭(コチョウラン)の育て方
ラン科コチョウラン属Phalaenopsis