ラセンイグサの育て方
目次
ラセンイグサとは?水やり肥料植え付け・植え替え管理場所・日当たり病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
x最終更新- 植物名
- ラセンイグサ
- 科名
- イグサ科
- 学名
- Juncus
- 別名
- 螺旋藺草
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ラセンイグサとは?
ラセンイグサ(螺旋藺草)は
イグサ科の
多年草。畳に使うのは「イグサ」でこちらはうねうねとしているので「螺旋」「イグサ」です。単に「螺旋藺(ラセンイ)」と表記することもあります。観賞用植物です。耐寒温度は0℃で、寒さにも一定の抵抗力があり、霜に当てないようにすれば戸外での越冬が可能です。
ラセンイグサは花が咲き終わってから夏に葉っぱが枯れてしまいますが、根が生きているので9月か10月には地下茎から新しい茎を伸ばしてくれます。
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水やり
湿地で育つ植物です。
常に土が濡れている状態を好みます。浅い鉢に水を張り、そこにラセンイグサを植えた鉢を沈めても構いません。といっても、ラセンイグサを植えた鉢を完全に水中に付けるのではなくて、半分くらい水に浸かっているよう状態です。葉っぱまで水につかると枯れてしまいます。水辺に育つ植物であって、水中で育つ植物ではありません。
夏は
睡蓮鉢などに入れても、いつのまにか溜めた水がなくなることがありますので、気をつけます。ですが、長い間、水をそのままにしていると蚊が湧くので、水は定期的に取り替えましょう。
冬も水につけておいていいです。
肥料
肥料は必要ありませんが、生育する春と秋に肥料があると葉っぱがよく生育し、色艶が綺麗になります。夏と冬は肥料をやらないでください。液体肥料なら一ヶ月に一回か、2週間に一回やります。
植え付け・植え替え
植え替え時期
開花後は8月までに地上部が枯れ込んで、秋に新芽が出てきます。この地上部が枯れ込んでいる8月〜9月に植え替えをします。このときに株分けも可能です。
用土
粘着質の土が向いています。市販の花と野菜の土ではなくて、ケト土で植え付けをします。市販の
培養土で育てるなら水切れしないように気をつけましょう。
鉢植え
古い鉢から株を取り出し、ひとまわり大きな鉢に入れ替え、隙間に
用土を入れていきます。そのまま睡蓮鉢に鉢を入れて管理します。
管理場所・日当たり
ラセンイグサは日光を好みますが、耐陰性(日陰でも育つ性質)もありますので、
半日陰(一日に限られた時間だけしか日が当たらない場所)でも、充分育ちます。
ラセンイグサは本来、田んぼのような場所で生育する植物なので、水切れしないように気をつけないといけません。睡蓮鉢に植え、それを水に沈めてしまっても構いませんが、あまり深く沈めてしまうと枯れてしまいますので、ラセンイグサの土の表面と水面の差が6センチ前後程度に収まるように…(睡蓮鉢の底に砂利を置くなどして)…調整してください。
冬の管理場所
耐寒温度は0度で、霜に当たると傷んでしまいます。植え付ける場所・管理する場所は霜が当たらない軒下などで管理します。
病害虫
アブラムシ
葉っぱの汁を吸う虫。株を健康に保つことである程度予防できます。発生したら薬剤を散布して駆除します。
ハダニ
乾燥すると発生するので、葉っぱに水をかけることで予防できます。水を好むラセンイグサではあまり発生しませんが、あんまりに手間がかからないので葉っぱに水をかけることがなく、発生することはあります。
特徴・由来・伝承
ラセンイグサは畳の原料である「イグサ」と同じ種類の植物で、葉っぱが退化してほぼ線になっている茎が、らせん状にうねうねと遊んでいる姿が魅力的な植物です。昔から園芸用として愛されているので、
寄せ植えなどにも使われます。本来水辺に育つ植物なので、庭の池の土手などに植えられることが多いです。
ビオトープ(生態系を再現したような環境づくり)をする場合にラセンイグサをよく見受けられます。
花も咲きますが、一般的に花には観賞価値がありません。
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