胡蝶蘭の花芽形成・開花させる方法と条件
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胡蝶蘭の花芽形成・開花させる方法と条件花芽形成・開花の条件一年に一回の開花が基本温室がある場合温室がない場合関連記事スポンサーリンク
胡蝶蘭の花芽形成・開花させる方法と条件
胡蝶蘭の開花のための条件をまとめたページです。
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花芽形成・開花の条件
胡蝶蘭は夜間の温度が、18度の日が一ヶ月ほど続くことで
花芽を付けます。秋と春にこの条件を満たすのですが、ほとんどの胡蝶蘭は秋(9月〜11月)に最低気温18度の環境で20日から40日ほど置かれると花芽をつけます。花芽は目視できるもので、株の根元に黒い
花茎が見えるようになります。
一般的な大型の胡蝶蘭で40日。
ミディファレノは20日。
ミニ胡蝶蘭は18度の条件はなく、株が充実すれば花芽をつけます。
上記の条件は原種が持っていた性質を引き継いだ結果です。現在流通している胡蝶蘭の株は交配を何度も繰り返しているため、そこまで厳密な条件じゃないです。
花芽が見えれば18度にする必要はありません。ただ、気温が低いと花芽ができるだけでは開花しません。
最低でも15度以上の環境で日光を浴びて、花茎がニョキニョキと伸び始めて、順調に行けば花芽ができてから二ヶ月か三ヶ月後に開花します。
で、普通に室内で管理していると最低気温が18度になるのが大体9月〜10月か4月〜5月になります。一般的には9月〜10月に18度を経験して花芽ができるのですが、温室がない普通の家庭では花芽ができても11月12月1月2月に15度以上の環境を維持できないので、この期間は花茎が成長せず、よって開花はありません。それで室温が15度以上になり、成長できる環境が整う3月4月5月あたりで、その花茎が伸びて開花します。
一年に一回の開花が基本
先ほど花芽形成は9月10月と5月と書いたのですが、去年の9月10月にできた花芽が4月5月に開花するわけですから、(温室がない場合は)5月の花芽形成は、まぁ、あんまり意味がないのですね。この時は前の開花で株が弱っていますから、開花はないのが普通です。だから一般的には9月10月に花芽形成して春に咲いて、次に開花するのは翌年の春というのを繰り返します。開花は結局、一年に一回になります。
9月10月の花芽が順調に2月に開花すれば、5月の花芽が7月8月に開花するので、一年に二回、開花することになる。温室があれば簡単。だが温室・床暖房高気密高断熱がない一般家庭では難しいです。
●5月に咲いた花がしぼんだ後、茎を切ると、「二番花」の花茎が伸びて咲くことがありますが、株が充実していない場合は開花しない。開花ってすごい胡蝶蘭を消耗させるのでしょうがないですね。
●冬に寒さに当たってダメージがあると開花はない。それどころか枯れる直前ということも。やっぱり大事なのは冬の防寒。
温室がある場合
温室の場合は、10月11月の花芽が2月前後に開花します。冬の間も18度以上を維持するので株は開花で消費した栄養を取り返し、4月〜5月の18度に当たって、また花芽ができて花茎が伸びてきます。その花芽の開花は6月〜7月です。管理は大変だし、温室を維持するのも大変ですが得られるものも大きいです。
●意図的に18度の環境を作らないといけません。
●温度計で毎日、チェックするようにしましょう。
●胡蝶蘭は夜、温度が下がった時に二酸化炭素を吸収します。温度が下がったことが合図なので1日のうちで寒い夜と、暖かい昼が必要です。一日中、決まった温度にすると細胞分裂が鈍くなり、生育が鈍くなります。
●花芽ができて以降は最低気温20度から24度。最高気温27度の状況を作ることで花茎が早く生育します。ってのが理想ですが、そこまでできなくてもいいです。
温室がない場合
温室がない場合に大事なのは冬をどう越すか?です。
温室がない場合、寒いのと乾燥とで胡蝶蘭にとって非常に厳しい環境になります。寒さは徹底して防寒するしかありません。最近は断熱材の優秀な家が増えてきていて、冬でも10度以下にならず、15度〜18度以上を維持できる家も増えています。そういう家ならば、暖房の効いた部屋で、暖房に当てないようにすれば、温度は問題ないです。
冬に7度前後まで下がる家の場合は以下のページを参考にして越冬しましょう。寒さに当たるとダメージがあり、気温が回復しても、活動が鈍かったり、弱って花芽があっても開花せずにしぼんでしまうこともよくあります。
乾燥は霧吹きで水をやったり、湿度を上げることで対処します。
湿度が低いとせっかくできた花芽がしおれて枯れてしまいます。特に暖房が効いた部屋で湿度が低い(50%以下)なら、しっかりと霧吹きをしましょう。できれば加湿器をかけて霧吹きをするといいです。
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