ホテイ草(ホテイアオイ)の育て方…寒さ以外で枯れることはほぼない
目次
ホテイソウ(ホテイアオイ)とは?水やり肥料管理場所・日当たり植え付け病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ホテイ草
- 科名
- ミズアオイ科
- 属名
- ホテイアオイ属
- 学名
- Eichhornia crassipes
- 別名
- ウォーターヒヤシンス、ホテイアオイ
- 水やり
- 水不要
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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ホテイソウ(ホテイアオイ)とは?
ホテイソウ(ホテイアオイ)は南アメリカ原産の
ミズアオイ科ホテイアオイ属の水面に浮かぶタイプの水草。艶やかで丸い葉っぱと薄紫の花が美しい。斑入りタイプの「
斑入りホテイアオイ」もある。
ハッキリ言ってしまえば、水に浮かべれば、これといって何かをする必要はありません。「青い悪魔」と呼ばれるほどに爆発的に繁殖します。
ホテイソウ(ホテイアオイ)をメダカの
睡蓮鉢などに浮かべるのが、一般的になっているので春になるとホテイアオイを求める人が増えます。ところが、ホテイアオイは寒さに弱く、4月でも関東であれば、寒の戻りで全滅ということはよくあり(霜が降りなくても枯れる)、結局5月にもう一度購入しなくてはいけなくなるということが多いです。5月まで我慢しましょう。
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水やり
水に浮かべる水草です。池や睡蓮鉢や水槽に浮かべます。
水は弱アルカリ性〜中性〜
酸性のなんでも良く、軟水〜弱硬水でいいです。水道水でいいです。水が多少傷んでも別に問題ないです。あんまりに汚いなら水を取り替えましょう。水さえ切れなければいいです。
土栽培の水やり
土栽培にした場合は、春〜秋は土が絶えず濡れている状態を維持します。夏は乾燥で枯れるので、土植えの鉢を睡蓮鉢に入れて腰水にして、乾燥を防ぎます…って、これなら睡蓮鉢に浮かせて水草で管理した方がいいですよ。
肥料
水分に
肥料成分が入っていると爆発的に成長しますし、花も咲きやすくなります。液体肥料を少量入れてやるといいです。ただ、増えても困るのでなくてもいいですし、無くても爆発的に増えます。
管理場所・日当たり
日当たりがよいところでないと、徐々に弱って枯れてしまいます。強い直射日光でも枯れません。
越冬
冬は枯れる
一年草扱いですが、越冬もできなくもないです。冬を越させる場合は、バケツなどに入れて、霜の当たらない・凍らない場所で管理します。この場合でも日当たりで管理して下さい。一般的には霜が降りたら全滅でおしまいです。毎年買い替えます。高いものじゃないですし。
実は土に植えると冬を越します。水に浮かべていると寒さに弱いですが、鉢植えにすると耐寒性があがります。鉢植えにした場合は水は控えて乾燥気味に管理します。そのまま土栽培で育てていると、非常に大株になります。まぁ普通は面倒ですからやりませんが。
冬の水槽はどうしたら??
メダカを入れる水槽にホテイソウを入れることが多いです。ところが冬に枯れてしまいます。では、冬はどうするか??ポンプを入れてもいいけども、やっぱり水草がいい…
というわけで冬もオススメの水草を書いておきます。参考にしてください。(専門家じゃないのであくまで参考に)
アナカリス(水が凍ってもOK)
オオカナダモ
マツモ(北海道NG)
カボンバ
ウィローモス(△凍ったら枯れる)
植え付け
時期
ホテイソウ(ホテイアオイ)は春に
ホームセンターに流通していますので、これを睡蓮鉢に浮かべます。ホテイソウ(ホテイアオイ)は霜に当たると枯れるのですが、まだまだ霜が降りる可能性のある4月上旬〜中旬からすでに流通していて、これを買うと枯れることがあるので、できれば5月以降に買いましょう。
植え付け自体は生育時期の5月〜9月であればいつでも可能です。鉢植えの場合は毎年植え替えをし、株分けをしましょう。
用土
一般的には水槽に浮かべる水草ですが、土植えにもできます。土植えにする場合は水もちの良い土に植え付けましょう。睡蓮鉢に沈めるのであれば、荒木田土を利用します。沈めずに越冬させるなら一般的な
培養土に植え付けます。
鉢植え
鉢底の水が抜ける穴に鉢底ネットを入れ、土が流れ出ないようにする鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れ、その上に
用土を入れ、株を入れて植え付けます。
植え替えの場合は土を落として、同じ大きさかひとまわり大きな鉢に植え替えます。
培養土に植えて、軒下で管理すると越冬もできなくもないです。普通はそこまでしませんが、できなくもないよ、ということで書いておきます。春になったら1個100円で売ってるんで、それを買いましょう。
株分け
水に浮かべている場合、何にもしなくても勝手に株が分かれて増えていきます。
鉢植えの場合は植え替えのときに適当に分けて別々に植えましょう。
病気・害虫
ほとんど病
害虫は発生しません。たまに
アブラムシが発生することがあるらしいですが、見たことないです。
特徴・由来・伝承
青い悪魔と呼ばれる理由
ホテイソウ(ホテイアオイ)は寒さに弱いのですが、一株でも残れば、その株が春以降爆発的に増え、特に日当たりのいい肥沃な池などでは、漁が出来なくなるほどに多い尽くすために「青い悪魔」と呼ばれることもあります。
1980年アフリカのビクトリア湖にホテイアオイが流れ着き、たった7年でビクトリア湖(6万8千キロ平米)の8割をホテイアオイが覆い尽くしました。ホテイアオイが繁殖すると、船が通れなくなり、漁業が立ち行かなくなり、湖近隣の貧困化が進みました。また、繁殖すると水の流れがよどみ、蚊が大量発生し、マラリアが流行しました。
ビクトリア湖の生態系破壊というと大型肉食魚ナイルパーチが有名ですが、ナイルパーチがなんだかんだといっても漁業と加工産業を生んだことを思うとホテイアオイは害しかないわけで、「青い悪魔」は伊達じゃないですね。
世界中で帰化し、春から夏に掛けて増えて漁業を邪魔するだけでなく、湖面を覆いつくすために、在来の水草に日光が届かず枯死させたり、冬になると寒さで枯れたホテイソウ(ホテイアオイ)が腐って悪臭を放ち、環境を悪化させるという話も。また、ホテイソウ(ホテイアオイ)は他の動植物の成長を阻害する物質を出しているといわれています(アレロパシー)。
日本も温暖化が進み、一部ではホテイアオイが冬越ししているところがあります。将来大きな環境問題になるかもしれませんので、安易に捨てないようにしましょう。
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