庭の害虫リスト
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被害の甚大な害虫の一覧
アブラムシ
アブラムシが発生したら薬殺・補殺で対応します。捕まえたアブラムシはメダカの餌にどうぞ。野菜の場合はシャワーの水の勢いで吹き飛ばすという方法もあります。キラキラしたものがあると近づかないため、シルバーマルチをすると予防できる。キラキラ光るアブラムシ避けテープもあります。
薬剤耐性がつきやすいので
オルトラン・モスピラン・アルバリンでローテーションするといいです。
コナジラミ
コナジラミは室内でも乾燥すると発生しやすい。
葉水をやることでかなり発生を抑えられます。鉢をゆすると白い虫が飛ぶならコレ。コナジラミは耐性がつきやすいので複数の薬剤を使って駆除しましょう。
カイガラムシ
カイガラムシは蝋に覆われた虫で、内部で植物の汁を吸って弱らせます。どんな植物でも発生すると考えてください。幼虫は薬が効きますが、成虫になると薬が効かない。成虫は歯ブラシでこそぎ落とす。動くものもいるので落とした後に潰しておくと確実。
ハダニ
ハダニはクモの仲間。葉っぱの裏に潜んで汁を吸う。植物に細い糸が撒きついていたらハダニです。乾燥すると発生するので、葉っぱの裏に水をかけることでほぼ予防できます。なんて簡単に書くけど、かなり厳しい。薬剤を散布して、防除・駆除をするのがいいです。水をかけても死ぬわけではなく、予防になるだけです。
エカキムシ(ハモグリバエ)
エカキムシ(
ハモグリバエ)は葉っぱに針金で引っ掻いたような模様がつける害虫。指でプチっと潰すか、浸透系の薬で対応します。
ウニョウニョとねじれた白っぽい筋状の跡は、幼虫が葉っぱの内部を食害しながら掘り進みトンネル状に空洞になったものです。トンネルの先端部に幼虫がいるので、その部分の葉っぱの表皮を少しはがして幼虫をむき出しにした後潰せば捕殺できます。
ヨトウムシ
ヨトウムシは夜に活動する芋虫の総称で、特定の虫のことではありません。夜に土の中から出てきて葉っぱを食べ、糞だけを残して、土中に帰る。夜に補殺するか、薬を撒きます。
ネキリムシ
ネキリムシは苗の根本付近の茎をバッサリ切って切り倒してしまいます。日中は土の中に潜み夜に活動します。掘って探し出して補殺するか、誘引して駆除する薬剤で退治します。
アザミウマ(スリップス)
アザミウマ(
スリップス)はとても小さい虫で、これにかじられた跡は粉状にしか見えないことも。お花の葉っぱに粉状の白っぽい又は黄色っぽい跡が広がっていたり、
ナスの実に茶色いギザギザの傷跡をつけたり、ネギに白いかすり状の跡を残したりするのはアザミウマです。お花の場合、
花ガラを摘むのはアザミウマの予防のためにもなります。
ごくごく小さな、黒っぽい虫です。ゴマ粒より細い黒い小さい虫が動いていたらこれです。防除は難しいですがとりあえず花ガラはこまめに摘みましょう。
コガネムシ
コガネムシもまた多くの植物につく害虫です。捕殺か薬剤で対応します。成虫の時点で葉っぱを食べ、幼虫は根を食べる。成虫は夜に活動するが、街灯・ライトアップなどが当たっているとそこに飛んできて食害する。
●カナブンとハナムグリの幼虫は背面歩行する。カナブンとハナムグリのどちらも分解者で益虫。
ナメクジ
葉っぱがラメラメと光っていたら、見当たらなくても
ナメクジはいると思いましょう。インクや糊が好きなので値段のシールをよく食べます。鉢の裏など日陰に居ることが多いです。銅イオンが苦手で、銅針金を鉢に巻くと近寄らないとされるが、面倒なのでボルドー液(殺菌剤で硫酸銅と
消石灰の混合液)を撒いておくといいです。
冬に鉢底などに隠れている丸々太ったナメクジを殺しておくと来年の春の子ナメクジが減るので時間がかるならやっときましょう。
アオムシ・毛虫・芋虫
アブラナ科・
セリ科の植物や、野菜類や
バラなどを植えると青虫・芋虫が発生します。その他の植物も蛾の幼虫(毛虫・芋虫)が食害します。薬殺と補殺で対応します。BT剤が人間に影響がなく効果があります。テングイラガのようにトゲのあるものを捕殺する場合は直接手で触らずに割りばしでつまむと安心です。
チャドクガ
チャドクガは
ツバキ・
サザンカ・チャノキといった
ツバキ科の植物を専門に食害する毒蛾の幼虫。葉っぱの裏に群生しています。チャドクガの毛に毒があり、卵にも毒があり、刺さると痛みが長期間続くので早めに専用の泡で包んで毛が飛ばないようにする薬剤で駆除しましょう。
バッタ
バッタはメスだけでも卵を産みますので、一匹二匹程度なら…とそのままにしているとドンドン増えます。見つけ次第補殺しますが、好んで食べる植物を別の場所移動させることで被害を減らせます。薬剤を散布して駆除します。
テッポウムシ
テッポウムシは
カミキリムシの幼虫で、樹木の幹に卵を生みつけられ、孵化して、内部を食べる。オガ
クズのような糞が出るので、被害は分かる。被害にあったら、穴に薬剤を入れて、穴に水が入らないように
癒合剤などで塞ぐ。
ダンゴムシ
ダンゴムシは枯れたものを食べるが、枯れたものがないと生の植物を食べるため、環境によっては害虫。薬を撒くと翌日にダンゴムシの死体が庭に転がります。これを箸でつまんで回収して捨てないと別の虫が来たり
病気が発生します。
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駆除しなくてもいい虫
蟻(アリ)
アリは植物に直接の悪影響はありませんが、見た目が悪い。
また、鉢の中に巣を作られると鉢の中の土が持ち出されてスカスカになってしまいます。
なお、花の蜜や甘い果実があるようなところにアリが来るのは自然なことです。ですが、硬い茎や緑の葉しかない部分にアリが行き来していたら大抵、アブラムシやカイガラムシなど他の害虫がいるサインです。
●
ノウゼンカズラにはアリがたかる。家の近くにノウゼンカズラを植えると家屋にアリが入ってくる。
コバエ
コバエは水をやりすぎたり、
油粕などの有機物が腐って発生することもあります。完熟していない
肥料を使うと発生しやすいので、安い肥料を買わないようにするとかなり防げます。
腐葉土・油粕・
堆肥ではなく、
ピートモスと化成肥料にすることでも予防できます。また、肥料が腐ったり水のやりすぎが原因ですので、管理を変更しないとまた発生します。
しかし、コバエが出た時点でかなりの確率で
根腐れが始まっています。またコバエ撲滅のためには鉢を中性洗剤を入れた水をはったバケツにドボンとつけるくらいのもので、非常に面倒。コバエが出た時点で愛着もさめていることが多く、そのまま廃棄になりやすい。
ハキリバチ
ハキリバチは葉っぱを丸く切って持ち帰り、巣の材料にする。ただ、大量に被害を与えるわけではないので、多少であれば目を瞑りましょう。花の受粉に貢献してくれます。アブラムシ同様にキラキラと光るものを嫌う性質がある。
総論
ガーデニングをするのに虫と出会わないわけが無い。植物を育てる以上は覚悟が必要です。パニックにならないように前もって知っておくと気が楽です。
室内で管理していても、虫は発生します。進入経路はわかりません。もしかすると元々植物の中に居たのかもしれませんし、別の鉢植えから移動したのかもしれません。窓から入ってきたということもあります。でも予防は可能です。
予防の基本は毎日観察
予防の基本は毎日観察して、虫や病気は見つけ次第捕殺、病気部分は切除します。病気の葉っぱはその場に捨てるのではなく、別の場所で捨てるか焼却処分します。これで大抵の病気は予防できます。
室内での管理は水やり+霧吹きで葉水
鉢の土部分への水やりはほどほどにしておいて、葉っぱへ霧吹きで水をやりましょう。これでさまざまな問題に対処しやすくなります。詳細は水やりのページを参考にしてください。
最後に…天敵について
害虫たちを食べてくれる虫たちがいます。これらの
天敵を知っておけば、追い出さずにそのまま害虫駆除に一役買ってくれるでしょう。是非、以下のページを一読しておいてください。きっと役に立ちますよ。
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