エカキムシ(絵描き虫)の生態と防除と薬剤のまとめ

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目次

  1. エカキムシ(ハモグリバエ・ハモグリガ)
  2. エカキムシの種類
  3. 防除
  4. 薬剤
  5. SNSボタン・関連記事

エカキムシ(ハモグリバエ・ハモグリガ)

エカキムシ(ハモグリバエ・ハモグリガ)
文章の修正エカキムシはハモグリバエ科の幼虫、もしくはハモグリガの幼虫のこと。ハモグリバエ・ハモグリガが葉に卵を生みつけ、卵から孵った幼虫が葉の中を食べ進むと、その跡が絵を描いたように見えるため「エカキムシ」と呼ばれる。

成長した幼虫は葉っぱの外でサナギになって成虫になって飛んでいき、別の葉っぱに卵を生みつける。園芸では幼虫の時点での被害にしか目がいかないので、ハエでもガでもどうでもいいので「エカキムシ」と呼ばれることが多い(気がする)。

ハモグリガ
ハモグリガはリンゴ・モモ・ミカンサツマイモの収穫を低下させるやっかいな害虫ですが、一般家庭ではお見かけしないので知られていない。一般家庭ではトマトナスや園芸植物を食害するハモグリバエをよく見かける。よって、一般家庭のガーデニングでは「エカキムシ=ハモグリバエ」となりがち。

ハモグリバエ
ハモグリバエは1990年代から日本で見られるようになった害虫。正確に言うと、それ以前から日本にはハモグリバエが存在していたが、外国からより繁殖力の強い系統がこの頃に渡来し、被害をよく見かけるようになった。

被害が増えると、葉っぱの葉緑素が激減して成長が阻害され、枯れることもある。ハモグリバエの幼虫には天敵のハモグリミドリヒメコバチがいて、葉っぱの上から幼虫に卵を生みつけて寄生して殺してしまう。このハモグリミドリヒメコバチは日本に元々から自生する寄生蜂の一種で、生物農薬として現在利用もされていますが、使わなくても、どこからかやってきてエカキムシを駆除してくれる。そのためにエハモグリバエで壊滅的なダメージを負うことはあまりないです……と、安心していると壊滅することになる。

気温が高い時期ほど卵→幼虫→成虫のサイクルが早くなるため、被害は加速する。ビニールハウスなどの一定の温度を保っている施設では年間を通して発生する。こういった施設ではエカキムシに寄生された苗を持ち込まないようにしなくちゃいけない。
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エカキムシの種類

ハモグリバエ

文章の修正トマトハモグリバエ
2010年代あたりから見られるようになった害虫。中南米原産。見た目はマメハモグリバエとよく似ているが、そんなことはガーデナーにとってどうでもいい。浸透性の薬剤で前もって防除する。幼虫が成長すると葉っぱの裏でオレンジ色のサナギになるので、できればコレをテデトールフミツブース。マメハモグリバエを駆除できる薬剤であれば効果があります。

マメハモグリバエ
北アメリカ原産の害虫。1990年代から日本でも被害が広がった。夏では幼虫の時期が4日で終わり、非常にサイクルが早い。非常に多くの植物で食害がある。イネ科バラ科ヒルガオ科では被害が見られない。家庭菜園でよく栽培されるナス・トマトを食害するが、花・果実には被害がなく、日本では天敵が自生しているため、発生は抑えられがちなので、放置する人も多いです。

ナモグリバエ
サヤエンドウ・サヤインゲン・レタス・コマツナといった菜野菜でよく見られるエカキムシ。4月〜11月に発生する。

ネギハモグリバエ
ネギ属を食害するハモグリバエ。春と秋によく発生し、夏と冬は発生が鈍い。

ハモグリガ

文章の修正ミカンハモグリガ
ミカンを専門に害するハモグリガの一種。6月〜8月に数回発生し、トンネルの跡の線の中心に黒い糞の跡が残る。若い葉っぱに寄生し食害する。果実にも寄生するので、果実の見た目が著しく損なわれ、収穫に影響がある。かいよう病を併発させるため、防除が必要。

モモハモグリガ
モモノエカキムシとも呼ばれる。4月〜10月に複数回発生する。発生すると落葉が増えるため、別の病気と誤解しがち。幼虫は成長すると葉っぱの裏(もしくは枝の下)に白い糸を張って繭を作ってサナギになり、成虫になってまた卵を産む。早めに対処して駆除しましょう。

ギンモンハモグリガ(リンゴハモグリガ)
リンゴの新葉を食べる。4月〜9月に複数回発生する。葉っぱを食べ進み、成長すると葉っぱの裏に糸を張ってサナギになる。

ヒルガオハモグリガ
サツマイモやヒルガオ科の植物を食害する。特に南九州のサツマイモ栽培に被害がある。エカキムシというよりは、面で食べる。食害した部分が赤茶色に透けてしまう。4月〜10月に被害があるが中でも8月によく被害がある。この期間に10回発生するため、薬剤は頻繁に散布する必要がある。

防除

文章の修正防除しないという選択
ハモグリガは果実・収穫物に被害があるため、防除しないわけにはいかないんですが、ハモグリバエの場合は天敵の寄生蜂が日本に自生していること、葉っぱは食害しても収穫物には影響がないことを考えると、必死に防除するほどのことでもないです。ただ、気楽に構えていると何年かに一回、全滅ってことがあるんですよね。

薬剤の散布
薬剤を使うのが一番手っ取り早い。野菜・ハーブなど口にするものであって、薬剤の説明書きの通りに収穫の規定日数前までの散布であれば問題ないです。ベストガード・オルトランといった浸透性は植物に浸透して食害した虫を駆除しますので、前もって利用しているといいです。逆に言うと浸透するタイプじゃないと発生後のエカキムシは駆除できない。

ネットで覆う
0.8mmの防虫ネットであればかなり防除でき、0.4mm以下になるとほぼ被害はなくなる。ただし、0.4mm以下になるとネット内部の温度が高くなるので一般的には0.8mmで覆う。覆った上で薬剤を利用するとよりよい。
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土壌殺菌
ハモグリバエはサナギの状態で越冬する。サナギは土にまぎれているため、土を掘り返して消毒すると春以降の発生を抑えられる。

除草
外の雑草に潜んでいて、そこからやってくるので雑草を取り除いておくとかなり予防できる。

薬剤

文章の修正ベストガード粒剤
ハモグリバエ以外にも多くの害虫に効果のある薬剤で、植物に浸透して駆除する。
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オルトラン粒剤
前もって株下にまいていると浸透して効果がある。基本的な薬剤で、定植時に使うならば野菜類にも使えるし、野菜でないなら使いやすい定番の薬剤。
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アクタラ顆粒水溶剤
浸透性の農薬で、アブラムシに高い効果がある。他にコナジラミカメムシなど。ハモグリバエ・ハモグリガにも効果がある。
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アファーム乳剤
害虫を駆除し、葉っぱにも浸透して内部の害虫も駆除する。
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