●植える内容にもよるけれど、「菜園」「薬草園」的な雰囲気になり、いわゆる花壇に比べ、色彩や華々しさの点ではどうしても
地味(そのストイックな雰囲気が大人っぽくてクールでカッコイイというとらえ方もあるのでそこは好み)。特に、放置が続くと「草ぼうぼうのみすぼらしい野草園」にしか見えないことも。ヨーロッパ風の装飾で工夫したり、定期的に摘み取って消費したりお手入れで剪定・植え替えなどできるのであれば、ハーブガーデンのガーデンらしさを保てるはず。基本的にハーブへの興味・知識がないとハーブガーデンは楽しくないので、大人向け・愛好家向けのお庭。
●香りがするはずなのに香りが弱いと感じる場合、葉っぱをこすったり茎を切ったりすると香りがわかりやすくなることがある(他、風で揺すられたり水がかかったりetc.)。
●収穫後に、その品質や手間や難しさなどを考えて「これなら出来合いの市販品を買ったほうが楽で立派なのでは……」と思うことがあるのは、家庭菜園と同じ。新鮮さにおいて市販品より有利なのも家庭菜園と同じ。ただ、野菜ならスーパーか八百屋さんで簡単に上質なお野菜が手頃な価格で買えるけど、ハーブの場合違う。
市販品を販売しているお店がそもそも限られている上にお高かったりするので、自分で使う予定があるなら自分で育てる価値はおおいにあるかもしれない。
●ハーブガーデンはただそこにあるだけでなんとなく薬草っぽい香りが満ちていることが結構ある(植えているものやそのときの風にもよるけれど、複数の薬草が混合された独特の香りが漂っている)。人によってはこれが好き、人によってはこれが苦手。正直に言うと
人によっては「何の臭いか特定できないけど、何となく嫌な臭いのする庭だな」と感じる。必ずしも香りが好きな人ばかりではない。ピンポイントでミントの香りが嫌いという人も、
カモミールの香りが嫌いという人もいる。「バジルの香りをかぐと食欲がわいてしまって(ダイエット中で我慢しているのに)辛い」という人もいる。好きとも嫌いとも何とも思わない人もいる。