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イタリアンパセリの育て方

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イタリアンパセリ
目次
イタリアンパセリとは?
水やり
肥料
管理場所・日当たり
種蒔き
用土
植え付け
収穫
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
イタリアンパセリの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
イタリアンパセリ
科名
セリ科
学名
Petroselinum neapolitanum
耐寒
0度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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イタリアンパセリとは?

イタリアンパセリはセリ科の二年草とされるハーブ。一般的に流通しているモコモコのパセリは正確にはモスカールドパセリと呼ばれるものです。このページのイタリアンパセリの方が欧州ではよく流通しています。

イタリアンパセリの方が大きく育ちます。セリのような花も咲きますが、花が咲くと葉が硬くなりますので、花が咲く前につぼみを摘んでしまいます。花が咲くと種も収穫できます。環境によっては、こぼれダネで出てきます。

二年草です。春や秋に植え付けをすると、冬を越して翌年の初夏に花を咲かせ、実をつけて枯れるのが通常ですが、花を咲かせないでいると翌年に持ち越すこともできます。

育て方のまとめ

●秋か春にタネを蒔いて春から秋にかけて収穫するが、春蒔きは難しい。
●面倒なので普通は苗を買って植える。
●直根なので移植はできない。
水やりは多めにすると葉・茎が柔らかくなって美味しい。
●日当たりを好むが、半日陰で育てると葉・茎が柔らかくなって美味しい。
肥料が切れると葉っぱが黄色になる。
●キアゲハの幼虫が丸坊主にする。

参考栽培はパセリと同じです。
一年草のハーブ
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水やり

土が乾いていたら水をしっかりとやります。イタリアンパセリは乾燥すると茎が硬くなりますので、水が切れないように気をつけてください。春から秋はずっとちょっと湿ってるくらいがいいです。

夏は水切れに気をつけていても、乾燥しやすくなります。プランターに植えているのであれば、より涼しい場所へと移動させてください。または、根元に腐葉土やワラなどをしいて根元からの水の蒸発を防いで乾燥しないようにします。
夏に乾燥すると下葉から黄色く変色してきます。
●葉っぱの裏にも水をかけてやることでハダニ予防になります。

肥料

春から秋に掛けて二週に一回くらい薄い液肥を与えてください。肥料が切れると葉っぱが黄色くなってきます。冬は生育が悪いので、肥料は与えないでください。
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管理場所・日当たり

春から秋にかけては
半日陰で管理します。日向でも育ちますが、強い日光に当てていると葉っぱや茎が硬くなって、あんまり美味しくないので収穫を考えて、半日陰や明るい日陰で管理するのがいいです。

冬は
耐寒温度は0度。冬の寒さにはそこそこ強く、暖地では戸外で越冬可能です。中間地では強い寒波が来ると危険で、越冬したりしなかったり。乾燥した寒風が吹きぬける場所は避け、土が凍るほどに寒い地域では室内に取り込んでください。もしくは防寒をしましょう。
●冬は基本的には室内で管理するか、冬に枯れる一年草扱い

種蒔き

秋(9月〜10月)に種まきをして4月〜11月に収穫するか、春(3月)に種まきして6月〜11月に収穫します。一般的には春に苗を買って植え付けます。
春蒔きだと発芽して苗が幼いうちに害虫被害にあいやすいので栽培は難しいとされます。ただし、種まきから収穫までは非常に短くてすみます。
秋蒔きの場合は収穫が長くなりますが、種まきしてから春までは表面上、あんまり変化がなくてヤキモキします。でも、春蒔きよりは栽培は簡単です。

ポットに花と野菜の培養土を入れ、土の上に何個か種子をまいて、その上に土を5mmほど被せます。深く土を被せると発芽しにくいですので、薄く土を被せましょう。水をしっかりとやり、乾燥しないように管理していると発芽します。発芽温度は15度〜20度。発芽までは10日〜20日ほどです。

発芽したら間引いて、10日に一回、液体肥料をやります。本葉が2枚になったら一本立ちに間引きます。本葉が4枚以上になったら鉢や地植えしましょう。
●畑に直接、種子をまいてもいいですが、雑草に負けて埋もれてしまう。苗を作って植えた方が無難です。

用土

鉢植えであれば、一般的な培養土か、自作するのであれば赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。酸性の土を嫌うので中性のものにしましょう。培養土は最初から中性に調整してあります。

連作障害を起こしますので、同じプランターで植える場合は、土は変えてください。地植えの場合も過去に1年か2年セリ科植物を植えていない場所に植え付けてください。
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植え付け

イタリアンパセリは直根性で移植を嫌うので、一旦植えたら動かさないでいいような場所に植えるか、プランター・鉢で管理します。プランター鉢で植える場合は、できるだけ深いものを用意します。種からでも育てられますが、苗植えが便利です。

鉢植えの場合は鉢底の穴を網で塞いで、軽石を2cmほど入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。

地植えの場合は植え付けの2週間前に深さ30cmほど掘り返して、苦土石灰を混ぜておきます。植え付けの1週間前に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割か3割ほど追加して、化成肥料も1平方mあたり80gほど足してよく耕しておきます。そこに株間20cm〜30cmほど空けて植えます。
●イタリア料理を作る人なら消費は多いが、普通は1株か2株で十分です。
●天ぷらにすると美味しい。
●大量に収穫できたら、ドライパセリにしてください。

収穫

パセリの収穫は葉が10枚以上になってからにしましょう。外側の葉っぱから一枚ずつ「手で」剥がしていきます。しばらくすると葉っぱが生えて、また収穫できます。ハサミで切ると残った茎が病気になることがあります。
トウが立つ
春になるとトウ(=花茎)が立つが、トウを切るとまだしばらく収穫ができる。でも、暖かくなるとトウが乱立して「もう、どうでもいいや」ってなる。そこまでは収穫して、手に負えなくなったら別の植物を植えるのでもいいです。

病害虫

イタリアンパセリは病害虫はあまり発生しないんですが、なかでもキアゲハの幼虫の芋虫は発生するとあっという間に丸坊主になりかねない勢いで食べます。見つけ次第取り除きます。できれば卵を産まれたら即取り除きたい。
キアゲハの幼虫
セリ科植物を専門に食べる虫。なかなかえぐい色合いの芋虫で、数匹で株全体がほぼほぼ丸坊主になる。苗のうちに卵を生みつけられると地上部はほぼ無くなる。地上部がなくなっても根が生きていれば復活します。見つけ次第駆除しましょう。

アブラムシ
汁を吸う虫。アブラムシが発生するとアリがたかる。株が弱ってきますので、駆除しましょう。数が少ないなら、テデトール。多いなら薬剤で駆除します。室内で管理しても発生します。

ハダニ
小さなダニで、葉っぱの裏から汁を吸うため、葉っぱがかすれる。乾燥すると発生しやすいので、水やりの時に葉っぱの裏まで水をかけると予防できます。

スリップスアザミウマ
葉っぱの汁を吸う虫。モスプラン顆粒水溶剤などで駆除する。

ネキリムシ
土中から根を切る。対応の薬剤があるので前もって散布しておくといいです。

特徴・由来・伝承

よく料理に添えられている「パセリ」よりも葉っぱが平たく、味も比べるとまろやかで使いやすいハーブです。ヨーロッパではイタリアンパセリの方が主流です。ソースの材料やドレッシングに使います。
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