腐葉土

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目次

  1. 腐葉土とは
  2. 日本で流通している腐葉土の材料は外国産
  3. 腐葉土は肥料とは違います
  4. 腐葉土と堆肥との違い
  5. 腐葉土の作り方
  6. 雑記
  7. SNSボタン・関連記事

腐葉土とは

腐葉土とは
文章の修正腐葉土は植物の葉っぱが腐ったもの。微生物やミミズといった土中の生物によって分解され、その分泌物によって団粒構造ができた「土」です。植物を植え付ける土には大抵入っていて「赤玉土6腐葉土4」の割合で混ぜて使用すれば大体は大丈夫。
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腐葉土は腐ったものではあるのですが、臭ってみるとイヤな匂いはしません。堆肥でもそうですが、完全に腐ったものは異様な匂いはしません。100円ショップやホームセンターの格安の腐葉土や培養土に変な匂いがあるのは、処理が不完全なためです。

腐葉土を見ると落ち葉の原型がそのままになっているものもあります。腐葉土というのは意図的に不完全に腐食させているからです。ちゃんとしたブランドの腐葉土は腐食させた後に、乾燥・殺菌しています。安い腐葉土はこの乾燥・殺菌という手順が不完全なのか、はたまた他の何かが入っているのか、問題が発生しやすい。とにかく買わない方がいいです。

サカタ・タキイ・プロトリーフ・花ごころなどが有名なブランドだ。家庭菜園で作るなら、このブランドの腐葉土を使うといいが、気にしないなら、収穫しないなら、安い腐葉土でも育つのは育つ。
●腐葉土は臭くはないですが、室内に置いておくと匂う。室内用観葉植物用土に腐葉土を入れると匂いが気になるので、調整済みピートモスで代用する。
●圧縮腐葉土は場所を取らずに便利。なかなか消費されないけど、腐葉土なんて園芸する限りは利用するからいずれはなくなる。
●腐葉土の材料に食品残渣や牛糞ではなく「葉」だけで作った腐葉土の方が高品質とされる。
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日本で流通している腐葉土の材料は外国産

文章の修正日本の緑が豊かといっても、日本の森林のほとんどが針葉樹を多く含んでいるので、腐葉土には適していません。松やスギといった針葉樹は油分を含んでいて腐食しにくいからです。そこで腐葉土の材料である広葉樹の落ち葉は中国などから輸入します。
短期間で人工的に作っています
これを米ヌカなどで、二ヶ月ほどで人工的に腐食させます。本来の腐葉土は体積した落ち葉が二年ほどの期間をかけて腐食・分解したものです。
●販売している人工の腐葉土には防虫・防カビ剤が入っています。もしもカブトムシの幼虫を育てる場合は、園芸店で販売している腐葉土ではなくて、山から取って来るか、昆虫飼育用の腐葉土を使いましょう。
●腐葉土は葉っぱがある方が「高品質」なのか、微塵だけになってるのが「高品質」なのかという議論があるが、この議論にはあんまり意味がない。微塵がすぎると泥状になって根腐れの原因になることがあるので、微塵だけなのは困るが、ミジンを取り除いたから高品質ということでもない。葉っぱ(落ち葉を)を材料としていて、熟していればいい。完熟というのは特に基準はない。

腐葉土は肥料とは違います

文章の修正植物が生育するのに必要な成分…有機物は確かにあるのですが、これでは不十分な植物がほとんどです。腐葉土は文字通り「土」。良質の土に必要な性質である「水持ち」と「水はけ」と「通気性」の条件を満たす「団粒構造」を持つ「土」です。

腐葉土と堆肥との違い

文章の修正腐葉土は落ち葉を腐らせて土になったもの。堆肥は有機物を発酵させたもの全般のことを指し、バーク堆肥・牛糞堆肥・馬糞堆肥・豚糞堆肥などがあります。有機物を発酵させた…という意味では腐葉土も堆肥かもしれないですが、腐葉土は「土」であり、発酵は未成熟で落ち葉の形状も残り、これらが水はけをよくしつつ、団粒構造になった土が保水もします。
堆肥の内部には微生物が大量に済み、これを土に混ぜ込むことで有機物と微生物を補充して「土壌改良」するのが堆肥です。
●堆肥は必ず「完熟」を買いましょう。完熟と書いてなければ、未熟だと考えましょう。

腐葉土の作り方

文章の修正腐葉土は落ち葉を発酵させたものです。発酵には二種類あり、一つは好気発酵、もう一つが嫌気発酵。空気が多いと好気発酵になり、嫌な匂いはしないが、空気が少ないと嫌気発酵になり、腐臭がする。どちらにしても時間をかけて発酵すれば腐葉土になるが、嫌な匂いをせず発酵を促進する方法が米糠であり撹拌であり、その他のコツ。

腐葉土を作るには、発酵する菌が必要です。この菌が活動するのに必要なものが、米糠・水・空気です。それとは別に、菌を追加するといいです。菌はどこにでもいるので、わざわざ追加しなくても発酵は可能ですが、醤油・酒といった発酵食品が「菌」の種類によって作られる製品の品質を左右されるように、「良い菌」が「たくさん」あると「良い腐葉土」ができやすいです。できれば、山の土を少量追加したり、すでに完成した腐葉土や堆肥を入れるとよいです。
●微生物がない場合は、納豆を1パック入れてやる。ただ、納豆が腐ると臭い。
●カナブン・カブトムシ・ダンゴムシなども葉っぱを分解する。コガネムシも多少は分解するが、生の根も食べるので、後々のことを考えて撹拌したときに幼虫は取り除くって人は多いです。コガネムシの幼虫は普通に足で歩き、カナブンは背中で歩くので、歩かせると一目瞭然。カナブン・コガネムシ・ダンゴムシは腐葉土を作っていると勝手に卵を産みに来る。なので腐葉土にするというよりは、落ち葉に集まってくるだけで分解のメインは「菌」。
●ベランダ栽培の人でどこかで手に入れた落ち葉などで腐葉土を作ろうとする人がいるが、買った方がいい。腐葉土、というよりは培養土を。ベランダで落ち葉を作った場合、撹拌が面倒になって悪臭がしたり、虫が発生して、家の中に入ったり、隣に迷惑をかけることになる。

①落ち葉を集める

文章の修正自治会などの集団清掃をすると大量の落ち葉が出る。これを持ち帰って腐葉土の材料にするのもあり。側溝の土は腐葉土&腐植土で非常に高品質な土になっている。公的な場所…公園や街路樹の伐採・清掃で出た葉枝は産業廃棄物として処理に多額の費用が必要となるので、交渉すると枝葉を無料でもらえる。これをコンポスターで腐葉土・堆肥にすることも可能。近隣の道路の落ち葉掃除をして、それを腐葉土にすると近所にも感謝されて一石二鳥!かも。
●神社に拾いに行く人もいるが、同様に違法行為です。神社はこれまで手をつけられておらず、そこそこに手入れもしてあるので良質らしい。「神社の腐葉土」って神威もあって植物がよく育ちそう。袋詰めして売ったら売れそう。
●他人の敷地の雑木林から腐葉土を持ってくるのは「違法」ではある。そんなことを言っていると、山菜取りも違法。これらは罰則なしの違法行為で、現在のところ黙認しているだけ。持ち主の意向でどうなるかはなんとも。国有地はともかく、私有地はやめておきましょう。
イチョウの葉にはアレロパシー成分が含まれている可能性がある。
●腐葉土はクヌギ・ガマの葉がよいとされる。
●油分が多い植物は腐食しにくいので腐葉土に適さない。針葉樹やイチョウ、アスナラ、クスノキタブノキなど。ただ、分解に時間がかかるだけで腐葉土にならないわけじゃないです。
●柿・桜の葉は抗酸化・抗菌作用があるから腐葉土に適さない…とされるが、時間をかけて分解してしまえば腐葉土になる。別の他の葉っぱに比べて腐葉土になりにくいというほどでもない。

②材料を入れる

文章の修正そうして落ち葉を集めてこれを材料にして腐葉土を作ります。

漬物をつける20L〜40Lの入れ物などを用意して、ここに「落ち葉」「米糠」「水」「鶏糞」を入れて、蓋をします。蓋がない場合は何かを被せて、雨が当たらないようにします。水は全体が湿る程度。入れ物に入れなくても庭の隅に山積みにしたり、穴を掘って材料を入れてもいいです。庭の場合は保温と乾燥・雨予防のためにシートをかける。鶏糞を入れるのは鶏糞を発酵させて「ついでに」肥料成分とするため。入れる必要はないです。

これを定期的に撹拌して空気に触れさせることで腐葉土にしていきます。
●米糠は自動精米所に無料で持ち帰れる地域もある。家庭精米機なら精米するたびに米糠が出るので、これを使う。
●米糠は発酵を促進するもので材料ではないので、たくさんやったからって量が増えるわけじゃない。米糠が多いとイノシシが来ることがある。
●米糠のかわりに麦茶の茶殻でもいいです。
●腐葉土を作るなら、落ち葉に分解者となる「菌」と「虫(カブトムシの幼虫やミミズなど)」が必要ならので、できれば一緒に現地から連れてくる。

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③腐葉土ができるまで

文章の修正少し湿らせて、空気を送るために撹拌する。

水が多すぎるたり撹拌が足りないと嫌気性発酵になる。水が適度にあり撹拌が十分だと好気発酵になり、発酵によって温度が上がり、湯気も出てくる。撹拌は週に1回か2回。熱を出すと余計に発酵が促進し、温度が高まると水分が蒸発し、高温で虫が死ぬ。蒸発で水が不足すると発酵が進まないので、様子を見て「ちょっとベトっと」している湿度を保つように、水を追加します。これを繰り返します。

発酵が緩やかだと温度が十分に高まらない。そのままでも時間がかかるが腐葉土にはなるので、気にしないでもいい…が、水・米糠を追加したり、撹拌をすることで発酵を促してもいいです。
文章の修正落ち葉の分解の主役は菌。よい腐葉土は白い菌糸が絡んでいて、画像のように白い綿毛のような菌糸が見られる。カビ臭くはない。カビが生えて以降も定期的に撹拌する。よい菌がたくさんあると落ち葉が2ヶ月で売ってるような腐葉土になる(もっと短い期間でできることもある)。自然では1年〜3年。
コーヒーには発芽抑制成分があり、雑草が生えにくくなるが数ヶ月で分解されて堆肥になる。
●自作腐葉土・自作堆肥を作るコンポスターの底には分解されすぎた有機物がたまり、粘土になり、水捌けを悪くし、好気性発酵を妨げる。定期的にこの泥を取り除くようにする。
●堆肥・腐葉土作る際は、微生物が必要になるので、土を少量入れてやるといい。微生物が増えてくると匂いが少なくなる。微生物の活動には空気が必要なので定期的に撹拌する。

雑記

文章の修正●腐葉土も分解されすぎると粘土状になり、水はけを悪くする。この粘土には微細な菌が住んでいるので、これを別のコンポスターに入れてやると分解が早まります。
●腐葉土が完熟したものは腐植土と呼ばれるが、人によっては同義として扱われる。山や雑木林の腐葉土の下には腐植土の層がある。
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