こぼれダネ(こぼれ種)で増える植物
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こぼれ種とは?
こぼれダネとは、ポケモンの技でもなく、人間が撒いたのではなくて、植物がこぼした
種子が翌シーズンにも芽を出して生育することです。苗植えや
多年草・
宿根草と違って、思った場所に生育しないのはタマにキズですが、思いもかけずに花が咲くと嬉しいものです。
ただ、こぼれダネで繁殖するということは交配をしているわけです。流通している植物はF1と呼ばれる第一世代で、これを交配させていくと、性質が不均一になり、徐々に原種に近いものになっていきます。
スミレならば、こぼれダネの株は原種の紫色に、花は小さくなっていきます。鑑賞価値が薄れるんですね。それだけでなく、
ハーブの類は香りが薄くなり、単なる
雑草に。なのでこぼれダネってデメリットのことが多いです。
ワスレナグサ
ワスレナグサ(
勿忘草)は春に花が咲いて、そのこぼれダネが秋以降に芽吹きます。よくこぼれて増えます。ただ、草丈が大きくなりがち。
宿根ビオラ・ニオイスミレ
夏までにベンツのエンブレムのようなサヤに入った種子が出来ます。コレがはじけて飛んでいき、それをアリが運んでいくことで増えるので、株の近くに生えてこず、アチコチに飛び地します。
ノースポール
冬から
春の定番の
ノースポールもこぼれダネで翌年も開花することがありますが、こぼれダネから出た花は臭い。うんこみたいな匂いがしますので、できれば毎年、苗を買って新しく植え付ける方がいいです。また、こぼれダネだと徐々に花も小さくなります。
ポリゴナム
ポリゴナムは宿根草でなおかつこぼれダネでも増えます。繁殖力が強く、他の植物を駆逐するかもしれませんので、植えるときはよく考えてください。
ルドベキア・タカオ
ルドベキア・タカオは宿根草でなおかつ、こぼれダネで増えていきます。親株とこぼれダネが庭に混在して、増えすぎて飽きるほどです。
ヒマワリ
ヒマワリは小さく仕立てると種子が出来ませんし、自家受粉もしないので種を残すのは、別品種を一緒に栽培しないといけません。庭植えし、
摘芯しなければ大きく育ちます。
アサガオ
一年草の
アサガオですが、庭植えにしていると、こぼれダネで翌年も芽を出すことがあります。管理人の近所の線路沿いでは、毎年、
朝顔がフェンスに絡まっています。
ゴーヤ
オレンジに熟した
ゴーヤの実から真っ赤な種子が落ちて、それが翌年芽を出します。ただし品質が劣化します(生育が遅いとか花つきが悪いとか)。なので毎年、苗を買って植え直した方がいいです。
ハナビシソウ
ハナビシソウ(
エスコルチア・カルフォルニア
ポピー)は
ケシ科の多年草で、寒さにも強く越冬しますが、夏に多湿で枯れてしまいます。ですがこぼれダネで秋に発芽して冬を越して春に開花することがあります。
バジル
バジルの花をそのままにしていると種子が出来ます。ただし香りは劣化しますので一般的には花は摘みます。
コリアンダー
コリアンダーは花を咲かせないようにしますが、開花すると種をつくり、それでこぼれダネを残すこともあります。
リナリア
リナリアは
ヒメキンギョソウと呼ばれます。早春から夏前まで楽しんだあと株は夏に枯れますがこぼれダネでまた秋に芽が出ることがあります。
ボリジ
ボリジはハーブの一種で、夏の暑さで枯れますが、こぼれダネで秋以降も芽を出すことがあります。トゲがありますので収穫するのが大変かもしれないです。
オダマキ
オダマキは宿根草で、こぼれダネでも増えます。日本に自生している植物(和物)でよくよく増えます。ただ、株が寿命で老化して弱るので、定期的に更新する必要があります。
ミツバ
ミツバは
半日陰でも育てられる
家庭菜園の野菜。開花して花をそのままにしているとコボレダネで増えていき、こぼれダネで増えた個体は香りが鈍くなるので、通常は摘んでしまいます。
ネモフィラ
ネモフィラは一年草で、
青い花が咲きます。寒さに強いので秋に種まきして春に開花します。春に開花して種を残し秋に発芽します。
チコリ
チコリ(トレビス)は
キク科の多年草の野菜。春から秋にかけて開花して、こぼれダネを残して来年も芽を出します。軟白処理をしたものがスーパーで野菜として流通しています。
★★チコリ
タンポポ
タンポポはメスだけで
クローン体を作り、広がっていきます。綿毛が出来たら、それをそこいら辺に蹴っ飛ばしておくと来年も生えてきますが、それが嬉しいかどうかはよくわからないです。根を深く張り、引っこ抜くのはなかなか大変です。
ルッコラ
ルッコラは花が咲くと葉が硬くなり野菜としては美味しくなるので、花は通常摘んでしまいます。摘むと柔らかい葉っぱが収穫できるのですが、こぼれダネが出来ません。こぼれダネを期待しるのであれば、花はそのままにしておきましょう。
カワラナデシコ
カワラナデシコはもともと日本に自生している植物で
秋の七草の一つ。こぼれダネでも増えて来年も開花します。ひらけた場所に育つ植物なので、他の植物に競争に負けてしまいがちです。
ジャーマンカモミール
ジャーマンカモミールは一年草ですがこぼれダネで増えます。ただし徐々に香りが弱くなりますので、適当なところで引っこ抜きます。
トレニア
トレニアは市販のブランドもののトレニアでは種子は出来ませんが、それ以外では種子が出来るらしいです。ですが、あまり見たことがありません。
コキア
コキアは
ホウキソウと呼ばれるもので、秋になると真っ赤になる。こぼれダネで増えるとちょっと嬉しくて、引っこ抜けない。
ケイトウ
ケイトウ(
鶏頭)は
ヒユ科の一年草。ガーデニングで植えられることも多いですが、切花としても良く利用されます。墓の御供えにした切花のケイトウからのこぼれダネでも増えるほど。
ランタナ
ランタナは春に植え付けて春から夏に開花する半耐寒性小
低木。たまに種を残して翌年も芽を出します。越冬すると低木になってトゲが出てくることがあるので、増えると困りがちです。
ラクスパー
ラクスパーは
キンポウゲ科の一年草で、秋に種まきして春に開花し、夏までには枯れてしまいます。こぼれダネでまた秋に発芽して…を繰り返すことがあります。
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