耐暑性が強く改良された年々大株になる…宿根ビオラ
目次
宿根ビオラの特徴は?品種水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- 宿根ビオラ
- 科名
- スミレ科
- 学名
- viola
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
スポンサーリンク
宿根ビオラの特徴は?
宿根ビオラは
スミレ科スミレ属の
ビオラがヨーロッパで品種改良され、暑さに強くなり、
夏越しが可能になった品種や種のグループのことです。ビオラと言っても、原種の「スミレ」に近いものが多いです。花屋さんや
ホームセンターでたまに販売されてはいるんですが、宿根ビオラとタグに書いていても分かりづらいかもしれない。
夏の暑さに強いのですが、「何の問題もなく夏越し」できるのではなくて、通常のビオラよりは「ずっと容易!」くらいですので、風通しの良い
半日陰に移動させるくらいの対策は必要です。対策すれば夏越しは可能で、夏越しすれば毎年、株が大きくなっていきます。
苗で出荷されるビオラは種が出来ないよう(できづらい)になっているのですが、宿根ビオラや他のスミレ類はしっかりと種が出来、
こぼれダネからあたりに毎年花が咲くことがあります。
草丈10cm〜15cm
こぼれダネの注意点
こぼれダネにちょっと問題が。
ビオラ類の種はこぼれてその場で増えるのではないです。
種子には甘いコーティングがされていて、これをアリが持ち帰ります(一説によると糖分ではなく、幼虫のフェロモンが出ている為に持ち帰るとも)。その後、甘い部分を食べられた後、種がそこらへんに捨てられます。こうやって繁殖範囲を増やしていきます。なので思い通りの場所に株が生えません。あっちこっちに生えます。あちこちに生えても楚々としてかわいいですし、草丈も低いので気になりませんが、一応知っておきましょう。
スポンサーリンク
品種
ラブラドリカ
ラブラドリカ(Viola mandshurica)は黒葉の宿根ビオラで、花だけでなく葉っぱも特徴的な品種。花が小さいですが独特で綺麗です。
ソロリアフレックルス
ソロリアフレックルス(Viora sororia fleckles )は花びらにソバカスのような細かい斑入りの花が咲き、「吹っかけスミレ」という
和名もあります。花は環境・個体によっては青・白の単色になることがあります。北米原産で改良品種ではないですが、宿根ビオラです。
ビクトリアブラッシュ
ビクトリアブラッシュ(Viola cornuta 'Victoria's Blush')は寒さに強く、夏越しもできる宿根ビオラのイングリッシュビオラと呼ばれるコルヌタの品種改良したもの。花びらの上二つが伸びる「ラビットタイプ」。冬は開花せず春〜初夏に開花します。
水やり
水やりは土が乾いてから鉢底から水が出るくらいにしっかりとやりましょう。受け皿の水は捨ててください。土が濡れているのに水をやっていると
根腐れをします。
冬・春・秋の水やりは通常のビオラと同じですが、夏は暑さで弱っているので水を控えます(通常のビオラはそもそも夏までには枯れるのだけど)。控えるだけで断水はしません。少ししおれてから、水をやる程度に控えましょう。
宿根と名前にありますが、真夏の暑さと蒸れに弱いです。梅雨前に一旦、根本まで
切り戻しをして、蒸れ対策をしておくと夏越しがしやすいです。
肥料
生育する時期(11月から2月あたり)は液体
肥料を10日に一回程度やります。肥料が切れると開花が止まるので、花が途絶えない程度には肥料をやりましょう。緩効性化成肥料でもいいですが、液体肥料が調節ができるので便利(ただし若干高い)。
植え付け・植えかえ
用土
用土は
赤玉土6
腐葉土4の一般的な土の配合か、花と野菜の土です。一番適しているのは、バンジービオラの専用の配合土です。
夏越しするなら鉢植えで
夏越しさせるのであれば、鉢植えにしてください。また夏の暑さ対策・蒸れ対策のために、通気性の良い素焼きの鉢に植えると良いです。プラスチックの鉢だからといって枯れるわけじゃないですが、素焼き鉢の方が夏越し成功率は確実にアップします。
夏越しさせることを考えて、鉢植えにするのが一般的。夏越しさせないなら宿根じゃない普通のビオラ・
パンジーを植えましょう。
鉢植えの手順は?
最初は5号〜
6号鉢に1苗を植えます。
鉢植えの場合は、ポット苗から植える場合は根を少しもみほぐしてから植えましょう。鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから
軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
夏越しして、
根詰まりしているようなら秋〜冬に植え替えをします。植え替えのときは古い土を三分の一ほど落とし、同じ大きさか1号か2号だけ大きな鉢に植え替えましょう。
●寒冷地ならば庭植えでも夏越しするが、地域にもよる。鉢植えにして種子ができるので、その種子が庭のどこかで発芽して翌年に夏越ししてから庭植えにしてもいい。まー、そこまで
高価な苗じゃないから、寒冷地ならばいきなり庭植えしても問題ないと思う。庭植えの方法は普通のビオラ・パンジーと同じです。
管理場所・日当たり
秋・冬・春
冬・春・秋は日当たりで管理します。日光にあてないと生育不良を起こします。日当たりで管理しないと花が咲きません。
梅雨
梅雨も蒸れて枯れやすい。雨の当たらないところに移動させたほうがいい。また、よく茂って風通しが悪いようならば切り戻しして、傷んだ葉っぱを取り除きましょう。
夏越し
夏は風通しの良い日陰へと移動させ蒸れないようにします。夏を越せば、年々大株へと成長します。夏前(6月7月)に茂っていたら、株を半分ほど刈り込んでやり(切り戻し)、傷んだ葉っぱを取り除いて風通しよくしてやれば、蒸れ予防になる。
病気・害虫
アブラムシ、
ハダニ、
ナメクジ、
ヨトウムシなどが発生します。
病気は灰色かび病や
ウドンコ病が発生します。
害虫類は対応の薬剤で駆除します。前もって
オルトランを使っておけば大体は大丈夫です。病気は風通しをよくしておき、必要であれば対応の殺菌剤を散布しますが、とにかくまずは
剪定して葉っぱをむしって風通しをよくしましょう。
特徴・由来・伝承
一年草のそれよりも葉っぱに模様が入っていたり、花の色合いも少し違う…気がします。
スポンサーリンク
関連記事