ビオラの育て方(詳細解説版)

科名 | スミレ科 |
属名 | スミレ属 |
学名 | Viola |
みずやり | 水を好む |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 初心者向け |
![]() |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
ビオラの栽培の特徴


まとめ
●ビオラはスミレ科スミレ属の一年草。パンジーと合わせて略して「パンビオ」。
●ビオラを育てるのは簡単。
●冬のガーデニング植物の定番。
●真冬は咲かない。
●高いけどブランド苗が良い。
●こぼれダネで変なところから生えてくる。
●花ガラを摘むことで次の花が咲きやすくなる。
●ビオラは肥料が切れると花が止まる。
●暑いと枯れる。あまり早くに植えない。
●一年草です。夏までには枯れるので、早めに夏の花に植え替えをする。
●ビオラはスミレ科スミレ属の一年草。パンジーと合わせて略して「パンビオ」。
●ビオラを育てるのは簡単。
●冬のガーデニング植物の定番。
●真冬は咲かない。
●高いけどブランド苗が良い。
●こぼれダネで変なところから生えてくる。
●花ガラを摘むことで次の花が咲きやすくなる。
●ビオラは肥料が切れると花が止まる。
●暑いと枯れる。あまり早くに植えない。
●一年草です。夏までには枯れるので、早めに夏の花に植え替えをする。
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参考ページ・ビオラの月別の育て方
ビオラの水やり
注意!冬でも意外とビオラは水を必要とします
庭植えの水やり
鉢植えの水やり

水やりは土が乾いたらタップリ水をやってください。鉢植えの場合は鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりと水をやってください。受け皿に水が溜まっている場合は水を捨ててください。
●鉢底から水が出るくらいにシッカリとやるのは、鉢の中のゴミを洗い流し、古い空気を押し出す意味があります。
●12月から2月は寒くて、生育が鈍くなります。鈍くなるだけなんですが、水やりの頻度を減らさないと、灰色カビ病などで腐ってきます。水やりを減らしください。減らすのは水量ではなく頻度です。土が乾くまでは水をやらないようにしてください。
●ビオラは冬の植物の割には水を吸い上げる力が強いですが、それでも過湿にすると腐って枯れてしまいます。
●12月から2月は寒くて、生育が鈍くなります。鈍くなるだけなんですが、水やりの頻度を減らさないと、灰色カビ病などで腐ってきます。水やりを減らしください。減らすのは水量ではなく頻度です。土が乾くまでは水をやらないようにしてください。
●ビオラは冬の植物の割には水を吸い上げる力が強いですが、それでも過湿にすると腐って枯れてしまいます。
ビオラの肥料


生育期間は追肥として二週間に一回液体肥料をやるか、一ヶ月に一回固形肥料をやってください。花がよく咲きますので、肥料が切れると花が途切れます。花が咲く間は液肥をあげてください。開花促進剤の入った液肥だと尚、花が咲きやすくなります。ただし、真冬に開花・成長が止まっているなら肥料も止めてください。
●初心者は液肥が微調整が出来るので便利です。
●寒冷地で生育・開花が鈍い場合は、肥料は控えてください。
●液肥はチッソ・リン・カリが適切に入っているものを選んでください。パッケージに「8−8−8」と書いてあるものを選んでください。ちなみに8−8−8はチッソ・リン・カリの配合の割合です。
●肥料が多すぎると葉っぱばかりが茂って花が咲かないことがある。
●寒冷地で生育・開花が鈍い場合は、肥料は控えてください。
●液肥はチッソ・リン・カリが適切に入っているものを選んでください。パッケージに「8−8−8」と書いてあるものを選んでください。ちなみに8−8−8はチッソ・リン・カリの配合の割合です。
●肥料が多すぎると葉っぱばかりが茂って花が咲かないことがある。
ビオラの植え付け・植えかえ
植え付け時期
用土
鉢植えの手順
ブランド苗について

ホームセンターや店舗で格安のビオラの苗が売っています。50円や80円の安い苗を買わずに300円以上の苗を買った方が、茂るスピード早く、花つきも良く、病気への耐性もありますので、最後はお得です。ブランド苗のカタログを見てネットで取り寄せると写真と実物が全然違う(色味が特に違う)ことが多いので、ホームセンターや店舗で買った方がいいです。近所にない場合はTwitterやInstagramで品種名検索して、一般人が育てたものを複数チェックして色味を吟味するといい。色味は品種だけでなく日当たりや肥料によって同じ鉢の中でも個々の花に違いが出てくるくらいなので大らかな気持ちで見るのも大事。
●ブランド苗の性質・品質は品種もありますが農家の苗の作り方もかなり影響しています。特に初心者は高い苗を買った方がいいです。ほんとに悲しいくらいに違います。ただ目に見えての違いが出るのは春です。
●ブランド苗ではないものは「ノーブランド苗」、略して「ノーブラ」と呼ぶ。
●ブランド苗にこだわる人を馬鹿にする上級者もいるが、価値観は人それぞれだから気にしない。
●多色で形状が独特のブランド苗は鉢植えや狭い範囲の庭で楽しむ。安いノーブランド苗は広い範囲をビオラで埋め尽くしたいときに買う。と、使い分けるもの。
●ブランド苗は徐々に価格が下がって、ノーブランド苗と一緒に安く売られるようになってる。
●ブランド苗ではないものは「ノーブランド苗」、略して「ノーブラ」と呼ぶ。
●ブランド苗にこだわる人を馬鹿にする上級者もいるが、価値観は人それぞれだから気にしない。
●多色で形状が独特のブランド苗は鉢植えや狭い範囲の庭で楽しむ。安いノーブランド苗は広い範囲をビオラで埋め尽くしたいときに買う。と、使い分けるもの。
●ブランド苗は徐々に価格が下がって、ノーブランド苗と一緒に安く売られるようになってる。
ビオラの種まき
種子について

ブランド苗とか普通の苗では種子が取れません(種子ができにくい)。種子が取れても、その種子は親の性質を受け継いでおりませんから、花が極端に小さかったり、花色が微妙だったりする(ほとんど紫になることが多い)ので、種子で増やすのではなく、毎年苗を買うのが賢明です。
●種子を売っているので、これを蒔いて育てることも可能。早生種を播くと年内に開花しやすい。冬に開花させたいなら早生種で。
●ミックス種子って1袋がお安く売っているが、内容の花の色があなたの望みの色合いとは限らない。播くと紫ばっかり生えてくる。
●ミックス種子って1袋がお安く売っているが、内容の花の色があなたの望みの色合いとは限らない。播くと紫ばっかり生えてくる。
こぼれダネ
種子の周囲にはアリが好む物質がついていて、アリが巣に持ち帰り、食べられるところだけ食べて、種子を巣の近くに捨ててしまいます。なので意外なところからビオラが生えてくることがあります。
採種
花が咲いてしばらくすると、ベンツのエンブレムみたいな…三菱のマークみたいな…「サヤ」が出来ます。このサヤに種子が詰まっています。このサヤを放置していると種子が弾けてそこいら辺に飛び散ります。これを蟻が持って行くために、あちこちからビオラが生えてきます。ちゃんと「予定通り」にビオラを咲かせるためには、サヤが茶色になる前に…少しまだ緑のうちに…摘んでおいて、陰干ししておきます。
●会社が作ったビオラの品種から採種した種子は譲渡・販売が禁止されています。
種子を発芽させる

ピートモス5赤玉土5を湿らせて、種子を一粒ずつ分けて蒔いて、その種子の上に土をかぶせます。日陰の風通しの良いところで管理して、霧吹きで水をやって乾かさないようにします。ジョウロで水をやると種子が小さいので流れてしまうので霧吹きで。発芽までは一週間ほどです。
●20度くらいで発芽しますが、30度以上になると発芽しなくなります。
●種子の発芽は8月の末から9月に。種蒔したものが春(2月3月)にならないと開花しないのは種蒔が遅い。種蒔ビオラは年内開花を目指すもの。8月末でも春に開花しないならお盆過ぎ(15日以降)に種蒔を始める。ただし8月の種まきは発芽率が悪い。
●暑さに弱いので8月9月に発芽させても弱ってしまうのですが、10月の霜が降り時期に霜に当たっても大丈夫にまで株を生育させるためにはどうしても夏に発芽させないといけません。一般的には種子から育てるのではなく、苗から育てるのが普通です。種子から育てるのは上級者。
●10月の上旬までに庭植えします。
●種子の発芽は8月の末から9月に。種蒔したものが春(2月3月)にならないと開花しないのは種蒔が遅い。種蒔ビオラは年内開花を目指すもの。8月末でも春に開花しないならお盆過ぎ(15日以降)に種蒔を始める。ただし8月の種まきは発芽率が悪い。
●暑さに弱いので8月9月に発芽させても弱ってしまうのですが、10月の霜が降り時期に霜に当たっても大丈夫にまで株を生育させるためにはどうしても夏に発芽させないといけません。一般的には種子から育てるのではなく、苗から育てるのが普通です。種子から育てるのは上級者。
●10月の上旬までに庭植えします。
発芽したら、明るい日陰へ移動させます。ずっと日陰で管理していると徒長してしまいます。本葉が2枚か3枚ほど伸びたら少し大きいポットに植え替えます。さらに生育してから庭や鉢に植え替えるか、本葉2枚3枚の時点で庭か鉢に植え付けします。
●ある程度の大きさになったら摘芯をします。年内の開花を目指すなら10月内に摘芯をした方が良いです。「切り戻し(摘芯)のコツまとめ」を参考にしてください。
参考
★鉢植えの種まきのコツ
★ピートバンの種まきのコツ
参考
★鉢植えの種まきのコツ
★ピートバンの種まきのコツ
挿し芽

ビオラで挿し穂で増やすことも可能だが、秋に挿し穂してある程度の大きさの株になるのが春で、やってもあんまり意味ない(ペチュニアなどは春にやって一ヶ月以内で売ってる苗くらいになる)。
挿し穂を取って、切り口に発根剤を塗って、赤玉土単用の苗床に挿していると発根する。乾燥しないようにして戸外の日陰か、室内の日当たりで管理する。水が多いと発根しづらく、少し乾燥気味にした方が発根しやすい。発根までは一ヶ月ほど。上記のようにそれなりの大きさの苗になるのはずいぶん先なので一般的にはやらない。やるのは上級者で普通に育てるのに飽きた人。
●葉っぱが少し萎れてから水やりをする…くらいのペース。
ビオラの管理場所
日当たりで育てる
霜について
本当に寒い時期は咲かない
花首が伸びたら暑すぎるサイン
夏越しは無理

日本の夏は高温多湿でビオラには非常に厳しい環境です。流通しているビオラは夏までには枯れます。どうしても夏越しさせるのならば、梅雨前に挿し芽をして、株を分けて、それを半日陰の涼しいところで管理して夏越しを図ります。でも、そこまでするのは本当にマニアですよ。
●紫・黄色・オレンジは性質が強いため夏越ししやすい。
ビオラの手入れ
花ガラを摘む
ビオラの病害虫

発生するが、冬から春にかけての植物なのでさほど発生しない。前もってオルトラン粒剤を撒いておけば予防できる。また、健康に育てると発生しにくいい(全ての植物共通)。ブランド苗だと病害虫に耐性があるのか発生しにくい。安い種子(例えばダイソーの)は病害虫が発生しやすい。おそらくブランド苗やそれなりの生産農家では苗の段階で薬剤が散布してあるのではないかと思われる。
それより花を食べるヒヨドリや、いたずらするカラスの方が問題かもしれない。
アブラムシ
アブラムシが発生します。見つけ次第補殺し、薬剤を散布します。前もってオルトランをやっておくと良いです。アブラムシはメスだけで、クローン繁殖しますので、一匹だけでもガンガン増えます。早いうちに対処するのがコツです。薬剤を使わずに駆除するのは、ちょっと厳しいです。オルトランを撒いておきましょう。
アブラムシが発生します。見つけ次第補殺し、薬剤を散布します。前もってオルトランをやっておくと良いです。アブラムシはメスだけで、クローン繁殖しますので、一匹だけでもガンガン増えます。早いうちに対処するのがコツです。薬剤を使わずに駆除するのは、ちょっと厳しいです。オルトランを撒いておきましょう。
ナメクジ
過湿だとナメクジが発生しやすいです。ナメクジも見つけ次第補殺して、薬剤を撒きます。ビールトラップで捕まえるのも効果があります。
過湿だとナメクジが発生しやすいです。ナメクジも見つけ次第補殺して、薬剤を撒きます。ビールトラップで捕まえるのも効果があります。
ヨトウムシ
夜盗虫は夜中に活動していますので、昼間に見る限りはヨトウムシがいるかどうかは全然分かりません。葉っぱがかじられていて、葉っぱの裏にビッシリと卵が産み付けられていたら、葉っぱを切除して、薬剤を撒きます。成虫になったら薬剤が効かないので、前もって薬剤を撒いておいてもいいです。
夜盗虫は夜中に活動していますので、昼間に見る限りはヨトウムシがいるかどうかは全然分かりません。葉っぱがかじられていて、葉っぱの裏にビッシリと卵が産み付けられていたら、葉っぱを切除して、薬剤を撒きます。成虫になったら薬剤が効かないので、前もって薬剤を撒いておいてもいいです。
灰色かび病
灰色カビ病は寒い時期(低温期…12月〜2月)に水をやりすぎると、なかなか水が蒸発しませんし、真冬はビオラでも生育が鈍くなるものですから、過湿気味になってしまいます。すると灰色のカビが発生して腐ってきます。予防としては水やりの頻度を控えるようにしてください。
灰色カビ病は寒い時期(低温期…12月〜2月)に水をやりすぎると、なかなか水が蒸発しませんし、真冬はビオラでも生育が鈍くなるものですから、過湿気味になってしまいます。すると灰色のカビが発生して腐ってきます。予防としては水やりの頻度を控えるようにしてください。
コガネムシの幼虫
土中にコガネムシが卵を産みつけ、孵化した幼虫が根を食べる。通称「コガネコ」。発育が悪い株にはいるかもしれない。食欲旺盛で枯れることも十分ある。ダイアジノンなどの薬剤で駆除するが、土を落として取り除いてから植え替える。
土中にコガネムシが卵を産みつけ、孵化した幼虫が根を食べる。通称「コガネコ」。発育が悪い株にはいるかもしれない。食欲旺盛で枯れることも十分ある。ダイアジノンなどの薬剤で駆除するが、土を落として取り除いてから植え替える。
ヒヨドリ・カラス
ヒヨドリが花を食べる。あいつらはなんでも食べる。むかつくがどうしようもない。カラスもいたずらをする。風車を立てておくと多少、寄せないが慣れると関係なくなる。テグスを張り巡らせたり、防鳥ネットをするが、見た目がよくない。
ヒヨドリが花を食べる。あいつらはなんでも食べる。むかつくがどうしようもない。カラスもいたずらをする。風車を立てておくと多少、寄せないが慣れると関係なくなる。テグスを張り巡らせたり、防鳥ネットをするが、見た目がよくない。
ダンゴムシ
本来ダンゴムシは落ち葉を食べるが、食べ物がない場合は生きている葉っぱを食べる。対応する薬剤を散布する。
本来ダンゴムシは落ち葉を食べるが、食べ物がない場合は生きている葉っぱを食べる。対応する薬剤を散布する。
ヤサイゾウムシ
冬でも葉っぱの下に隠れていて、葉っぱを食べる。見つけ次第、補殺する。
冬でも葉っぱの下に隠れていて、葉っぱを食べる。見つけ次第、補殺する。
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