ビオラ・パンジーの用土と植え付け・植え替えのまとめ
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ビオラ・パンジーの用土と植え付け・植え替え
ここでは
ビオラ・
パンジーの鉢植え・
プランター植え・庭植えの手順や必要なものなどと、植える際の注意事項をまとめています。
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時期
大事なのは「寒くなってから」植えるってこと。気温が20度以上あると生育が止まります。もっと高温だと腐って枯れます。ビオラ・パンジーの植え付けの時期の理想は、霜が降りる直前。最低でも最高気温が20度を下回り、最低気温が10度以下になってから。
ホームセンターには9月から出回りますが、9月はまだ早い。9月に冷え込むことがありますけど、9月まだぶり返して暑くなるかもしれません。10月に入ってからがいいでしょう。霜が降りてから植えてもいいけど、今度は寒くて、人間が辛いので霜が降りる前がいいです。
用土
ビオラ・パンジーは
水はけがよければ
用土は選びません。
弱酸性(ph5.0-6.9)の土を好みますが、極端な
酸性やアルカリ性にならなければ中性でもちゃんと生育します。一般的な
培養土は中性に調整されていて、それで十分です。これは種を蒔く場合でも同じ。
ちなみに雨は空気中の二酸化炭素を吸収してから降り注ぐために、弱酸性で、雨に当たるほどに庭の土や鉢の土は自然と「弱酸性」になっていきます。つまり、ペーハーに関しては全然、気にしないでいいってことです。
用土の例
用土の配合は
①一般的な花と野菜の培養土
②
赤玉土6
腐葉土4に緩効性
肥料を多少混ぜたもの
③赤玉土6腐葉土3牛糞
堆肥1
④ビオラ・パンジーの
専用土
⑤庭土に腐葉土を2割追加して緩効性肥料を混ぜて用土とする
のどれかです。
どれでも生育は変わりませんが、強いていうなら安い土は使わないことです。それなりのブランド・価格のものならフカフカで有機物がしっかりと入り、完熟で、異物も入っていません。
一般的な培養土でいい!
普通は一般的な花と野菜の培養土で植えます。培養土は他の植物でも利用できますので、やっぱり便利。自作すると赤玉土・腐葉土・肥料を別々に用意しないといけないので、非常にお金もかかりますし、余った土の処理や管理場所にも困ります。培養土で十分すぎるほど花が咲きます。培養土の配合よりも「
花ガラ摘み」と「肥料」と「日当たり」と「
水やり」の方がずっとずっと大事です。
赤玉土6腐葉土4で作った土にはマグァンプKやフローラマック-Bなどの緩効性肥料を入れておきます。花と野菜の培養土やビオラ・パンジーの専用土には最初から適切な肥料が入っています。追加する必要はありません。
専用土じゃなくてもいいよ
ビオラ・パンジーの専用土は成分をビオラように調整してあり、殺菌してあるので便利。だけど若干高い。一般的な培養土でも問題ないです。それに培養土は他の植物にも流用できるしね。
必ず新しい土で植える!
必ず新しい土で植えてください。古い土では生育が悪くなることがあります。庭植えする場合は土壌改良材を使うか、腐葉土を2割足して用土とする。
鉢のサイズ
鉢植えの場合は
6号鉢(直径18cm)の鉢に苗を一個、
10号鉢(直径30cm)の鉢に苗を3個。真ん中にこんもりと繁るのが理想系ですね。
で、このこんもりの大きさを決める要因には、日当たり・肥料・
切り戻しという作業もあるんですが、「苗の品質」ってのもあります。ちょっと高い…一個300円前後の
ブランド苗を植えると大きくなりやすいです。
スリット鉢(
根張り鉢)なら鉢底に
軽石を入れなくてもいい。またスリット鉢は根の生育のためにも良いのでオススメ。
ビオラの苗は春(3月4月)に大きくなる。冬の間は隙間が空いていて「なんかスカスカだなぁ」と思うかもしれないが、これが春近くになるとこぼれるように咲きます。
ギュウギュウに植えれば冬の間もギッシリですが、見ごろの春には蒸れやすい。
鉢植え
鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を2cmか3cm入れます。その上に培養土を入れて植えます。簡単です。土を隙間に入れたら、土をポンポンと叩いて、土をしっかりと入れて、隙間に土を入れていきます。苗は出っ張らず、引っ込まないようにします。植え終わったら水をたっぷりとやって、鉢の底から水が出てくるか確認します。水が出て来ないならダメです。
株と株の間は10センチほど空けて植えてください。
プランター植え
プランターは65センチの場合は横に3つか4つ植えます。4つ植える場合は、多少交互に前後させると良いです。冬の間は株と株の間はスカスカです。これが春にはギッチリ埋まる予定です。
庭植え
深さ20cmほど掘り返して、腐葉土か堆肥を2割か3割ほど混ぜ、緩効性化成肥料も混ぜて用土を作ります。水はけが悪い場合は川砂・
パーライトなどを入れて水はけをよくします。後は株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやれば完成です。庭植えの場合は株と株の間を20センチ空けてください。春になると大きくなるのである程度空けないとギチギチになります。冬はなんだかスカスカに見えますが。
植え付けの大事なコツ
土をほぐす
ビオラ・パンジーの植え付けの際にポットから取り出したら白い根がびっしりとついていたら、その根をほぐしてから植えてください。側面を3ヶ所か4ヶ所ほど手で割くとなおいいです。
ほぐした方が根付きやすいです。丈夫なので根を切ったり、土を落としたくらいでは枯れないです。
苗の土なんてほぐしたことない!って人もいるでしょう。普通はほぐさなくってもいいんです。ホームセンターなどでは(しょうがないんだけど)入荷から時間が経った苗を売っていて、そういう苗は長期間ポットの中で根を張っているために、根の一番先の「成長点」がポットの外をグルグル回って中に入り込んでいます。そういうのはほぐさないと成長点が外に出てこないから、生育が鈍くなるんです。
ほぐさないで植えて、ついに春になっても全然、成長してなくて、4月になってついに掘り返すと、植えた時のままの土の形のままで抜けた!なんてことがたまにあります。
高いブランド苗がオススメ
パンシーの苗というと一個80円、安いと30円前後で売られていますが、一度でいいので200円以上、300円前後の高い苗を植えてみてください。株の成長スピード、花つきの量、根の張り具合が全く違います。特に花つきが別種なんじゃないかと思うほど違います。
ただし冬の間はあまり生育しないので変わらない。違いが分かるのは春以降。
根本は土に埋めない
苗の根本が土に掛らないようにします。深く植えず、苗が少し地表から出ているくらいが安全です。ここに土がかぶると芽が出づらくなります(枯れるわけじゃないけどさ)。
花の向きに注意
太陽の方を向いて開花するので、自分の立ち位置を考えて植える場所を決めるといいです。庭植えの場合、咲いてもあなたの方を向いていないということがあります。鉢植えの場合は定期的に方向を回転させて満遍なく日光に当てるといいです。
株を増やす
ビオラ・パンジーは茎を土に挿しているだけで、簡単に発根します。大きく育った株の茎が、垂れ下がって土に触れているだけで発根しています。これを土に刺すといくらでも株が増えます。挿し穂で
夏越しする人もいます。
寄せ植えより1鉢1苗主義で
寄せ植えによく利用されます。開花時期の近い
ガーデンシクラメンや
ユリオプスデージー、
ヘデラ・
アイビーなどと一緒に植えられますが、ビオラ単品でも綺麗です。ビオラは冬はさほど大きくないが春になると繁茂するため、冬の時点でギチギチの寄せ植えは春になったら乱れるのでビオラ上級者は寄せ植えより1鉢1苗を好む。
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