カイガラムシの生態と駆除法と薬剤の紹介

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カイガラムシとは?

カイガラムシは世界中に分布する虫。植物の葉や茎にくっついて、その汁を吸って栄養とします。カイガラムシは植物の汁を吸うのですが、植物の汁は水分と糖分がほとんどで、コレだけを栄養にしている限りは栄養が偏ってしまいます。そこで、体から余分な糖分を排泄します。それがカイガラムシの体を覆っているモノ…虫体被覆物です。

カイガラムシの成体はこの虫体被覆物に覆われているために、農薬を散布しても薬成分が体に届かず、あまり効果がありません。駆除をするには、こびりついた成体はティッシュで拭き取ったり、しつこい場合はハブラシでこすり落とします。幼生には農薬が効きます。

カイガラムシは二次被害が
放置しておくと植物が弱るだけでなく、虫体被覆物にスス病が発生しもっとひどい状態になることが多いです。なのでカイガラムシは出来るだけ早く対応してください。
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生態

カイガラムシは生まれた直後は移動が出来ます。植物の適当な場所に移動して、成虫になるとそれからは移動できなくなります。口は植物に食い込み、そこから引き剥がされると口が植物の中に残り、栄養を吸うことはできなくなり、死んでしまいます。
虫体被覆物を覆っているのは大抵がメスで、メスは足も無く、羽も無く、移動できません。オスは羽があり移動してメスと交尾します。

メスは動けませんから、卵を抱えたまま死に、卵からかえった幼生がそのメスの死骸の中から出てきます。

虫体被覆物をかぶったカイガラムシが居るのであれば、駆除しない限りは毎年発生します。

何でも食べる

カイガラムシはあらゆる被子植物を食べます。植物が生えていればカイガラムシはいる、そう考えて差し支えないくらいです。

駆除方法

ついている植物の周りに飛んでいる白い虫がいたらそれはカイガラムシのオスです。それは殺虫剤で駆除。「アクテリックス」という殺虫剤がよく効きます。
植物に幼生がいたら、これも薬剤で殺します。アクテリックス、スミチオン、カルホス、スプラサイドという殺虫剤が効きます。

問題は成虫、メスのカイガラムシです。これを駆除しない限りは根絶は不可能。ハブラシでこそぎ落とす。とにかく落としてしまえば、動けませんから死んでしまいます。これがオーソドックスな対応です。ラン類は歯ブラシではなく濡れたティッシュで拭い、届かない部分に関しては綿棒で除去します。歯ブラシでこすると葉っぱに傷ができて病気になるので避けます。

ただし、あまりに数が多い場合は手作業では追いつきませんから、薬剤で駆除します。

カイガラムシの成虫は薬剤が効きにくいです。メスの体内で卵がかえり、梅雨から秋に掛けて幼虫が這い出します。樹木を育てている人で毎年カイガラムシにやられているならば、この時期に薬剤を定期的(2週に一回)に散布することで、翌年以降の害を抑えることが出来ます。

よく利用される薬剤

マシン油エアゾール
薬剤というか、油膜でカイガラムシを覆って窒息させるもの。
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カイガラムシエアゾール
殺虫効果が一ヶ月持続する。
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ベニカJスプレー
野菜類など食べるものはNG。虫に直接吹きかけて使用する。効果は一週間ほどで即効性がある。
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ベニカXファインスプレー
殺虫殺菌剤で、虫だけでなくウドンコ病灰色カビ病にも効果がある。効果は一ヶ月ほど。
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ベニカグリーンVスプレー
効果が持続しないが、野菜類の食べるものに散布しても安全。
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ベニカDX
カイガラムシ以外にもウドンコ病・アブラムシなどに効果がある殺虫殺菌剤。ただし野菜類などの食べるものには利用不可。
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マラソン乳剤
水で薄めて散布する。効果時間は短いが野菜類にも利用可能。安い。
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オルトラン
植物に染み込んで長期間効果がある。もちろん野菜類など食べるものには使えない。
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