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ビオラ・パンジーの種まきのコツ(鉢)

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ビオラ・パンジーの種まきのコツ(鉢)

ビオラ・パンジーの種まきのコツ(鉢):ビオラ・パンジーの種まきのコツ(鉢)
ここではビオラパンジーの種まきについて書いています。種まきは鉢植え・ピートバンなどの方法があるんですが、ここでは鉢植えの場合の手順について書いています。鉢植えで育てても、結局はポットに植え替えて、ポットで育てた後に、庭植え・鉢植えにするわけですから、手間は他の方法でも一緒です。
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採種と種について

ビオラ・パンジーの種まきのコツ(鉢):採種と種について
ビオラ・パンジーの花が咲いてしばらくすると、ベンツのエンブレムみたいな…三菱のマークみたいな…「サヤ」が出来ます。このサヤに種子が詰まっています。このサヤを放置していると種子が弾けてそこいら辺に飛び散ります。これを蟻が持って行くために、あちこちからビオラが生えてきます。ちゃんと「予定通り」にビオラを咲かせるためには、サヤが茶色になる前に…少しまだ緑のうちに…摘んでおいて、陰干ししておきます。
ブランド苗とか普通の苗では種子が取れません(種子ができにくい)。種子が取れても、その種子は親の性質を受け継いでおりませんから、花が極端に小さかったり、花色が微妙だったりする(ほとんど紫になることが多い)ので、種子で増やすのではなく、毎年苗を買うのが賢明です。

準備するもの

高さの低い鉢植えを用意します。育苗ポットでもいいです。
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受け皿

受け皿を用意します。受け皿に水を貯めて、腰水で水を補給するものです。市販されている受け皿じゃなくて、腰水の機能を果たせるのであれば、別のものでも構いません。魚を入れる発布スチロールの箱でも。

育苗ポットで付属していれば受け皿は不要です。
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用土

バーミキュライトだけか、ピートモス赤玉土5を混ぜたものを用意します。種まき用の土もあるので、これが便利です。種まき培養土だと白い根がビッシリとなりやすい。高価ではあるんですが。

8月〜9月に種まきする場合は、発芽までは肥料がない方が良いので、市販の培養土は利用しない。培養土にはあらかじめ肥料が入っています。ただ10月以降の涼しくなってからの種まきであれば、通常の培養土でも問題なく発芽・育苗が可能です。
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種子

ビオラ・パンジーの種子を売っているので、これを蒔いて育てることも可能。早生種を播くと年内に開花しやすい。冬に開花させたいなら早生種にしましょう。

ミックス種子って1袋がお安く売っているが、内容の花の色があなたの望みの色合いとは限らない。播くと紫ばっかり生えてくるので、ちゃんとした品種のハッキリした種子を買いましょう。
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種まき

時期

種子の発芽は8月の末から9月に。種まきしたものが春(2月3月)にならないと開花しないのは種蒔が遅いです。種まきビオラは年内開花を目指すもの。8月末でも春に開花しないならお盆過ぎ(15日以降)には種まきを始める。ただし8月の種まきは発芽率が悪いので、できれば多めに種まきしましょう。

ビオラ・パンジーは暑さに弱いので8月〜9月に発芽させても弱ってしまうのですが、10月の霜が降り時期に霜に当たっても大丈夫にまで株を生育させるためにはどうしても夏(8月〜9月)に発芽させないといけません。
いつ種まきしたかわからなくなるので、タグをつけておくとか、画像をSNSに投稿しておくといいです。できればうちの花BBSに投稿してください。

苗床を用意する

ビオラ・パンジーの種まきのコツ(鉢):苗床を用意する
鉢底の穴に網を敷いて、土が流れ出ないようにします。その上に用土を入れます。育苗ポットであれば、用土を入れます。

種まきをする

水をたっぷりとやります。鉢底から水が出るくらいにしっかりとやります。水をしっかりとやってから、種子を播きます。水をやってから種子を蒔いてください。

種子は非常に小さいです。貴重な種子では無いならば、適当に巻きますが、貴重な種子ならば、ピンセットで一つ一つ、重ならないように、丁寧に蒔いてください。

種子の上に用土を被せます。土はほんの少しです。うっすら土を被せるだけです。
ビオラ・パンジーの発芽に大事なのは温度と水です。水の吸収のために種子の上に土を被せます。ビオラ・パンジーの発芽に光はあまり関係ありません。

風避けをする

ビオラ・パンジーの種まきのコツ(鉢):風避けをする
新聞紙や段ボールなどを鉢の上に被せて日陰を作ります。鉢の上に新聞紙や段ボールを被せることで、風よけになって、小さなビオラ・パンジーの種子が飛んでいくのを防ぐことができます。また、水の蒸発を防いで湿度を保ちます。

育苗ポットで蓋つきなら、蓋をかぶせます。

発芽までの温度管理と水管理

涼しい場所で管理します。

発芽するためには18度から20度の気温です。細かく書くと、最高気温28度以下、最低気温20度以下の環境を作ります。日陰で涼しいとこじゃないと発芽しません。一週間経っても全く発芽していなかったら、条件を見直します。

温度の条件を満たすために、室内のクーラーの掛かった場所で発芽させることが多いです。クーラーの風に直接当たらないように気をつけてください。乾燥するし、種子が飛んでいくことがあります。クーラーをかけると乾燥するので、水切れしないように気をつけてください。

発泡スチロールの箱に保冷剤を入れて、温度を低く保つという方法もあります。

受け皿をして、受け皿に水が溜まっている状態を保ちます。水分は受け皿や腰水で補給します。土が乾くようならば霧吹きで水をやって湿らせます。

発芽

発芽するまで5日から7日ほどです。発芽したら、被せていた新聞紙・段ボールは取り除きます。日に当ててやります。と言っても、8月の直射日光に当てれば枯れますから、8月なら明るい日陰程度です。9月なら半日陰の場所で管理します。

たくさんの種子を蒔いた場合や、密生している場合は、ここで生育の弱いものを抜いてしまいます。間引きです。全てを育てていると大変ですから。

発芽したら、水に液体肥料を混ぜてやると生育が良くなります。液体肥料は薄いものを二週間に一回程度です。

ポットに植え替える

ビオラ・パンジーの種まきのコツ(鉢):ポットに植え替える
発芽して、本葉が3枚以上になってきたら、これをポットに植え替えます。ここまでで種まきから三週間ほどです。10月の上旬までに庭植えします。

丸いのが双葉。本葉が3枚以上ということは全部合わせると5枚以上ということです。
ビオラ・パンジーの種まきのコツ(鉢):補足情報
ポットというのは、よくホームセンターで売っている黒いビニールポットです。ビオラ・パンジーの苗が入っているアレです。ビニールポットに入れる用土は一般的な培養土か、ビオラ・パンジーの専用土か、赤玉土6腐葉土3バーミキュライト1に肥料を混ぜたものを利用します。一般的な培養土で十分です。
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ポットへの植え替えの際はピンセットを使って丁寧に。
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丁寧にしていても植え替えの時に根を傷めてしまいます(そもそも植え替えはどんな植物にとってもストレスです)。根を傷めると生育不良を起こします。植え替え後にメネデールなどの活力剤をやると回復が早くなります。
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ポットの管理

ポットに植えてからは、半日陰か明るい日陰で極端に乾かさないように管理します。強い日光では調子を崩し、葉の色が抜けて白くなって枯れていくなどします。特にポットに植え替えた直後に強い日光に当てると良くないです。

水やりは一般的な「土が乾いてから水をやる」というもの。受け皿はもうありませんし、腰水はしていません。毎日、土の様子を見て水をやります。あくまで土が乾いてから水をやります。毎日、じゃんじゃん水をやっていると腐って枯れてしまいますが、水を控えすぎると乾燥で苗が枯れます。毎日、観察するのが大事です。

生育しているので液体肥料を水の代わりに二週に一回程度、やってください。
ポットに植えてから一週間か二週間で、本葉6枚から8枚になり、流通しているような苗が出来ます。あとはこれを植えるだけです。

ある程度の大きさになったら…本葉5枚以上で摘芯をします。年内の開花を目指すなら10月内に1回は摘芯をした方が良いです。
ビオラ・パンジーの切り戻し(摘芯)のコツまとめ
ビオラ・パンジーの切り戻し(摘芯)のコツまとめ
ビオラ・パンジーの管理
を参考にしてください。

大事なのは根

徒長していても、多少傷んでいても、それより大事なのは根。根が多くあるということはこれからしっかりと成長します。逆に地上部に対して根が少ないものは、生育不良を起こします。春以降になってもまったく生育してなかった…ってのはよくあります。

もしも根が少ないのであれば、地上部を少し剪定して仕立て直すというか、リセットして育苗をしなおします。

最後に…

苗ができたら10月〜11月に苗を植え付けましょう。以下のページを参考にしてください。
ビオラの育て方…たくさん開花させる条件は日光と摘芯とあとは?
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スミレ科スミレ属Viola × wittrockiana
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