西日がなぜ植物にダメージになるのか?原因・理由と対処
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西日とは??
植物の育て方を調べると「西日を避ける」と書いてあることがあります。
では西日ってなんでしょう??
西日は夕方に斜めか真横にさす日差しのこと。夕日よりちょい前の時間。一般的に乾燥するために植物には「悪い」とされる。
実際に植物にとって負担となるので、西日に弱い植物は注意しないといけない。スポンサーリンク
夕日が強いから乾燥する?
結論から言うと西日は強くありません。昼間の太陽よりも熱いということはありません…むしろ昼間の太陽よりも西日は弱いです。ですが、昼間の太陽によって暖められた地面が空気を温めた頃(三時以降)に横に指す日差しの為に、酷く暑く感じられます。つまり西日が悪いというよりは、昼間の太陽の熱が空気を熱くするタイムラグのせい。
●西日が差す頃というのは一日の終りの時期、人間もなんとも「疲れた」状態です。そんなこともイメージに悪影響があるのかもしれない。
西日が植物に悪い理由
植物の活動時間は午前
植物が盛んに光合成するのは午前中です。それ以降は緩やかに光合成する量が減ります。そこに強い西日があたると、西日(正確には西日の時間帯)による蒸発量が光合成で蓄えられるエネルギー量を超えて、植物に負担になります。
だから植物は西日が苦手です。
西日の負担 > 光合成
まして
午前中が日陰で午後から日当たりになるような場所だと、植物にはただ辛いだけ、ということになり、最悪の場合、弱い植物は枯れてしまいます。
「管理場所は
半日陰が適している」という植物の説明書きには「一日のうち数時間日光に当たれば育つ」とあることが多い。それを読んで、午後だけ日光が当たる場所…つまり西日が直撃する場所で育てると、徐々に弱るってことが多い(もちろん植物にもよるけど)。特に夏(7月下旬8月)の西日はかなり厳しい。夏前までスクスク育っても夏に枯れる。
ちなみに西日は夏の季語。
鉢植えは特に注意
夕方は太陽が横に照らすので、地面は温めないのですが、鉢植えの側面を西日が直撃し、乾燥させたり、鉢の中の温度が上がり根を傷めてしまいます。
また、昼間の太陽光で上がった気温もあり、鉢植えの内部の水は蒸発しっぱなし。そこに西日。非常に水切れしやすい状態なので、気を付けてください。夕方に水をやるといいでしょう。
対応策
西日の当らない所へ移動
鉢植えならば、西日が当たらないところに移動させましょう。これが一番早い対処法ですが、これが出来ないから西日で困るんですよね。
二重鉢
鉢を一回り大きな鉢にすっぽりと入れておくことで、土の温度が上がらないようにします。
二重鉢は完全な対応策とは言えませんが、いくらか効果はありますので試してみてください。
西日よけの樹を植える
ブッドレア、
ムクゲ、
サルスベリ、
キョウチクトウ、
エンジェルトランペットなど暑さと西日に強い植物を植えて西日を避けることも出来ます。
グリーンカーテンとなる植物を植える
アサガオ・
ゴーヤ・
ヨルガオ・
キュウリ・
ヘチマといった
グリーンカーテンとなる植物を植えることで西日を避けることも出来ます。もちろんグリーンカーテンの植物も乾燥すれば枯れてしまいますから小まめな
水やりが必要です。
ヨシズなどで遮光
ヨシズで遮光してしまうのも手です。ちなみにスダレはぶら下げるもの。ヨシズは立てかけるもの。寒冷紗を利用するのも手。
マルチング
西日が株元に当たることで乾燥し、乾燥で枯れることがあります。特に根の浅い
ツツジ系(
ブルーベリーも)などは苦手。そういう種類は株元に乾燥よけの
マルチングをします。株元に
腐葉土やワラを敷きます。見た目がアレならバークなどでもいいです。
最後に…
鉢植えで育てていてどうしても西日が当たってしまうのは、「鉢が多すぎる」ということもあります。西日が当たらない場所がもう鉢でパンパンじゃないですか??
残念ですが植物の断捨離を検討するのもいいですよ。
それではまた。
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