ムクゲの育て方
目次
ムクゲとは?水やり肥料植え付け管理場所・日当たり剪定病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ムクゲ
- 科名
- アオイ科
- 学名
- Hibiscus syriacus
- 別名
- 槿・木槿・無窮花・ハチス
- 耐寒
- マイナス20度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ムクゲとは?
ムクゲは
アオイ科フヨウ属(ヒビスクス属)の落葉樹。中国原産で平安時代に日本に渡来し、そこから交配され多くの
園芸品種がある。夏の暑さに強く、真夏の他の植物が休むような時期にも開花する。寒さにも強く、日本では多くの地域で育ちます。
樹高1m〜2m
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水やり
鉢植えの場合だと、土が乾いていたら水をたっぷりとやります。庭植えした場合は、植えた直後の二週間ほどは根付くまでしっかりと水をやりますが、それ以降は日照りでもない限りは降雨のみで十分で、水をやる必要はありません。
肥料
冬の落葉時期に寒肥として
油粕と骨粉をやります。ムクゲの株の周囲に根が当たらないように深さ20cmの穴を掘って
肥料を埋めておきます。開花時期には同様に化成肥料を少量、与えます。
植え付け
時期
植え付けは落葉時期(12月〜3月)に行います。葉が出ている時期に植え付けをすると生育不良を起こしてしまいます。
用土
土に関してはこれといった条件もありません。常識的な
水はけ・水もちと有機物があればいいです。植え付けるときに
腐葉土をしっかりと混ぜておきましょう。
庭植え
植え付けの1週間前に深さ30cm直径30cmか、根鉢の倍の直径と深さの穴を掘って、その土に腐葉土か
堆肥を2割ほど加えて、化成肥料を規定量入れてよく混ぜて、
用土とします。1週間後に土が馴染んだら、その土を半分穴に戻して、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後にしっかりと水をやって完成です。
●根が深く、横に広がらないので狭い場所に植えることが出来ます。
●ムクゲは繁殖力が強いです。植える前に一考を。
●同じアオイ科のフヨウやハマボウなどとの
接ぎ木が可能。
管理場所・日当たり
日当たりのいい場所を好みます、日当たりが悪くても枯れはしませんが、極端に花つきが悪くなりますので、日陰は避けてください。
耐寒性(北海道南部まで可)・耐暑性ともに強いので気温は気にしないで植えてください(一部の品種に関しては寒さに弱い場合もあります)。
剪定
時期
落葉している秋から春にかけて
剪定をします。ムクゲは5月~7月あたりの生長する時期に
花芽を付けるので、この落葉時期に剪定をすれば、「剪定したら花芽も落としてしまって花が見られませんでした」というよくある失敗は起こさずに済みます。
手順
剪定自体は、これといったコツというのは無く、こうしたいという樹形をイメージしながら、適当に剪定してください。強く剪定した方が脇芽が沢山出て大きく育ちます。もしも短い枝が沢山伸びていたら、バッサリと斬って、樹全体の風通しを良くしてあげてください。
病害虫
アブラムシ、
ハマキムシ、ワタノメイガ、
テッポウムシが発生します。これらによって枯れることは稀ですが、気がめいるほどに虫が集まりますので、早めに薬剤を散布しておきましょう。前もって
オルトランを散布しておくと抑えられますが、耐性がつくので他の薬剤と併用しましょう。
ムクゲを育てるのは虫との戦いです。
テッポウムシ
ラミーカマキリが幹に卵を産みつけ、ムクゲ内部を幼虫が食い荒らし、最悪枯れることもある。ある程度は発生しても仕方がないと考え、オガ
クズのような糞が見られたらすぐに穴を探して薬剤を注入して駆除する。
癒合剤で穴を塞ぐのを忘れないでください。
薬剤などの詳細は
を参考に。
ハマキムシ
葉っぱを巻き込んで住む虫。葉っぱが巻いてあったら、葉っぱごと取り、踏み潰す。薬剤を散布しても中に浸透しにくい。
アブラムシ
葉・茎・新芽にたかって汁を吸う虫で、少量から爆発的に増えるので、発見次第、すぐに駆除しておきたい。近くに
ジャーマンカモミールを植えておくと、
テントウムシなどの
天敵がやってきて食べてくれる。
メイガ
蛾の幼虫…毛虫が発生します。発生したら、少量ならば割り箸などで取り除き、大量ならば、ゼンターリなどのBT剤や、スミチオン・マラソン乳剤とった従来からある薬剤で駆除します。
特徴・由来・伝承
アオイ科なので
ハイビスカスや
タチアオイの仲間です。確かに似ている花が咲きます。公害にも強く、刈りこんでも刈りこんでも大きく育つほど成長もはやいです。
夏から秋に花を咲かせます。見かけるムクゲが大きくても3メートル前後の大きさ程度なので、成長してもそのくらいだと誤解されがちですが、剪定を行わず放置しておくと10メートル以上に大きくなります。
一日花ではなく、夜になると閉じるが朝になるとまた開くというサイクルを繰り返し、一重のものだと二日か三日、八重のものだと二週間ほど咲きます。
韓国の国の花…「国花」になっています。
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