タチアオイ(立葵・ホリホック)の育て方…サマーカーニバルとは?
目次
タチアオイ(立葵・ホリホック)とは?こぼれダネで更新・種まき管理場所・日当たり植え付け水やり肥料収穫?病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- タチアオイ
- 科名
- アオイ科
- 属名
- ビロードアオイ属
- 学名
- Althaea rosea
- 別名
- ホリホック・立葵
- 水やり
- 乾かし気味に
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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タチアオイ(立葵・ホリホック)とは?
タチアオイ(立葵・ホリホック)は
アオイ科ビロードアオイ属(アルサエア属)の植物。草丈が2m前後になる品種もあり、
イングリッシュガーデンでは庭の後景によく植えられています。品種改良が盛んにされて、花いろが多く、一重・八重もあって、性質はいたって頑健で、庭植えした後は、ほとんど手は掛かりません。
タチアオイは春まき(春にまいてその年の夏に咲く)、秋まき(秋にまいて翌年の夏に咲く)、二年草(春にまいて翌年の夏に咲く)とあり、環境が合えば、タチアオイは
宿根草となります。ただし、株の寿命が短く、二年ほど咲かせると弱ってきます。
まとめ
●種まきから二年掛かるものがある。一般的には春に苗を植え付けて夏に開花。
●大きな品種は支柱が必要。
●
ハマキムシが大量発生する。
●庭の後景に適している。
花言葉
花言葉は「豊かな実り」「野望」。
花の派手さと、立ち姿からでしょうね。
サマーカーニバルとは?
サマーカーニバルはサカタのタネが販売している、タチアオイ(ホリホック)の混合種のこと。まくと一重・八重・色の多色の株が開花します。つまり、特定の品種ではないです。
タチアオイ(ホリホック)の中でも春に種まきして、夏に開花するものを混合しているので、春にまくと名前の通りに夏には庭が非常に賑やかになります。
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こぼれダネで更新・種まき
地上部が枯れても
こぼれダネで翌年も咲くことがあります。こぼれダネを期待する場合は秋以降地上部が枯れて見苦しくてもしばらく放置しておきます。
5月ごろにポットやセルに土を入れて、種をまき、軽く土を被せて、明るい日陰で乾燥しないように管理していれば、発芽します。
発芽率はよいです。普通の種まき手順で問題ないです。
根がポット内に行き渡る前に鉢や庭に植え付けてください。
管理場所・日当たり
寒さに強く、暑さにも強いです。若干過湿に弱いので、できれば風通しのいい場所で管理し、株同士を50cm〜80cm空けて植えるようにします。
イングリッシュガーデンでよく見られるボーダーガーデンの後景によく植えられます。ボーダーガーデンとは建物や小道や壁に沿って作られる幅の狭い庭の形式で、タチアオイは壁近くの後景に植えられ、その手前に段々に草丈の低い植物を植えると立体感が出て綺麗です。
植え付け
春(3月〜4月)に
種子をまいて夏に開花するか、秋(9月〜10月)に種子をまいて冬を越して夏に開花します。もしくは春(4月〜5月)に苗を買って植えます。2年か3年で株の寿命が来るので植え替えはしません。
タチアオイは直根性で移植を嫌います。一旦植えると植え替えは出きませんし、苗を植える時は土をいじらないようにします。
用土
市販されている土で充分可能です。土を自作する場合は
水はけがいいように、
赤玉土7に
腐葉土3に化成
肥料を少量混ぜて
用土とします。
庭への植え付け手順
植え付けする1週間前に深さ30cm〜40cmほど掘り返して、土に腐葉土か
堆肥を2割〜3割追加して、化成肥料を少量入れて用土とします。タチアオイは多湿が苦手で、水はけが悪いと夏に枯れやすいので、水はけが悪いなら
軽石・川砂・赤玉土などを入れて水はけをよくします。
1週間たって土が馴染んだら、株を植え付けます。株間を50cm〜80cm空けておくと風が通って夏に傷みにくいです。最後にしっかりと水をやって完成です。
苗を植えつけるときは、ポット苗の土を崩さないようにしてください。根を傷つけると生育不良を起こします。
鉢への植え付け
できるだけ大きな鉢で植える(
10号鉢)。大きな鉢でないと十分に育たず花が咲かないことがあります。また、根が下へと深く伸びるので浅い鉢ではダメ。できるだけ深いものに植えましょう。
鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで、鉢底石(軽石)を2cmほど入れて、用土を入れて苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやります。苗の土はほぐさず、根をいじらないで植え付けてください。
基本的に鉢植えではなく庭植えにする植物です。
支柱を立てる
草丈が2m前後になる種類は、なぜか重い身を支えるほどは茎が強くないので支柱をしなくてはいけません。80cm以上に伸びてきたら、支柱を立てて紐で括って固定します。
支柱を立てるのが面倒ならば、大きく育たない
矮性アルセアがおすすめ。
水やり
庭植えの場合は根付いてしまえば
水やりは不要です。夏にあまりに乾燥するようなら水をやります。鉢植えなら、土が乾いていたら水をしっかりとやります。タチアオイは乾燥に強く、過湿を嫌いますので、土が湿っている間は水を控えてください。
肥料
肥料は控えめがコツです。植え付けのときに緩効性肥料をやれば、あとは追肥しなくても十分です。肥料が多いとひ弱になってしまいます。もしくは生育期に液体肥料を二週間に一回程度やります。
収穫?
花が咲き終わるまで早いので
花茎の根元から切って、切り花として室内で飾ると花を楽しめます。茎を深い水に浸けて
水揚げをしてから、花瓶に飾ります。
病害虫
イモムシが発生して、葉っぱを食べられます。夏の暑さには強いのですが、病
害虫には弱いので、殺虫剤が必要になります。
ハマキムシ
ハマキムシが発生します。葉っぱを巻き込んで内部に住んでいます。発見次第、葉っぱごと引きちぎって踏み潰します。毎年ハマキムシとの戦いです。
オルトラン水和剤ならハマキムシに効果があります。オルトランには何種類かあるのですが効果があるのはオルトラン水和剤だけです。気をつけましょう。
特徴・由来・伝承
大きく鮮やかな花を大量に咲かせ、しかも夏の直射日光に全く負けないために、庭に植えると非常に映える植物です。ただ、あまりに大仰しいというか、背が高く花も大きいために、「暑苦しい」と考える人もいます。
Jリーグの水戸ホーリーホックの「ホーリーホック」はタチアオイの英名(hollyhock)から来ています。
中国原産と言われてきましたが、トルコと東ヨーロッパ原産のビロードアオイの雑種と見られています。
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