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エンジェルトランペットの育て方

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エンジェルトランペット
目次
エンジェルトランペットの特徴
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
春か秋に切り詰める
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
エンジェルトランペットの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
エンジェルトランペット
科名
ナス科
属名
キダチチョウセンアサガオ属
学名
Brugmansia
別名
ダチュラ、ブルグマンシア、木立朝鮮朝顔
耐寒
5度
水やり
水を好む
場所
冬は室内 夏は外
難易度
初心者向け
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エンジェルトランペットの特徴

エンジェルトランペット:エンジェルトランペットの特徴
エンジェルトランペットは熱帯アメリカに自生するナス科キダチチョウセンアサガオ属(ブルグマンシア属)の低木。暑い日本の夏にも耐えて、夏の間、花を咲かせ、花色は黄色・オレンジが多いが白・ピンクもあり、斑入り品種もあります。
エンジェルトランペット:補足情報
エンジェルトランペットは花・葉っぱ・実にアルカロイド系の毒を含んでいているので、作業の際には素手で触ったりしないようにしましょう。

夏の高温多湿に若干弱く(多少弱いだけで枯れるわけじゃない)、冬は霜に当たると枯れるのですが、花のインパクトと春から夏にかけての成長の具合――すごい勢いで葉を茂らして花を咲かせる過程――は毎年見ても飽きません。
草丈1mから3m
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水やり

庭植えの水やり

庭植えした場合はほとんど降雨だけで十分育ちます。ただし日照りの時は庭植えしていても水が不足しますので、水をやってください。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いていたら水をしっかりとやります。エンジェルトランペットは水の吸い上げが強く、水が不足すると葉っぱがすぐにダレて、ツボミが落ちますので、水が切れないようにします。

夏場は乾燥しやすく、一日に二回朝と夕方に鉢底の穴から水が染みだすくらいにしっかりとやってください。それでも水切れするようなら、半日陰に移動させて蒸発を防ぎましょう。
夏以外は水のやりすぎで根腐れすることがあります。指で土に触れてみて土が濡れているなら水をやらないようにしてください。

冬の水やり

冬は半休眠状態になります。鉢植えの場合、土の表面が乾いていても、土中に水が残っているので、土が乾いてから数日経って水をやります。よくわからない場合は、土壌水分計で計測してから判断するといいです。庭植えは自然に降る雨だけで十分です。
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肥料

エンジェルトランペットは生育時期(5月〜10月)に肥料を必要とします。肥料が不足すると葉っぱが変色し落葉することもありますし、花がつきづらいです。庭植えは一カ月に一回、鉢植えに二カ月に一回、緩効性肥料(化成肥料)を根本に撒きます。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

4月〜6月に植え付け・植え替えをします。鉢植えは毎年か、最低でも2年に一回は植え替えをしましょう。大株で植え替え作業が面倒なんで庭植えが適しています。

植え付け・植え替え作業の際は必ず軍手をして、傷から樹液が入らないようにし、できればゴーグルなどして目を防護しておくといいです。

用土

土は市販されている花と野菜の土で植え付けをします。自作する場合は赤玉土6腐葉土4に堆肥を混ぜ込んでおきます。庭植えの場合は庭土に腐葉土・堆肥を入れて、用土にします。

庭植え

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を庭土に対して3割か4割入れて、化成肥料を説明書きの規定量を入れて混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

鉢植え

鉢植えの場合は、鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落としておき、根の負担を減らすため、地上部の枝も半分ほどに切り詰めます。できればひと回り大きな鉢に植え替えます。これ以上大きくできない場合は、同じ大きさの鉢でもいいです。移動が大変なので最大で10号鉢にしておきましょう。

挿木で増やす

4月から8月に20センチほど枝を切って、水につけておくと発根します。土に挿していても発根します。冬前に掘り返すのが面倒な場合は秋に挿し木をして苗を作っておき、春に大きな鉢に植えるか庭植えして花を楽しむことも可能です。

管理場所・日当たり

春から秋に掛けてはしっかりと日に当ててください。強風に当たると花や葉っぱが傷むので、強風が抜ける場所は避けます。

夏の高温に若干弱いですし、夏の乾燥で鉢植えだと水切れが起きやすいので、できれば真夏は半日陰か日陰へ移動させるか、ヨシズなどで日よけをするといいです。庭植えの場合は、それで枯れることはないので気にしないでもいいです。

エンジェルトランペットは暑い地域の植物ですが、日本の暑さで弱ります。弱るといっても枯れるほどじゃないんですけどね。開花時期は初夏から秋の長期間と表記しているんですが、中間地暖地では夏は暑さで開花が止まります。結果的に春(初夏)と秋の二回開花しているように見えます。

越冬

耐寒温度は5度。熱帯性の植物の割には寒さに強い方です。霜に当たると地上部が枯れ込んできますが、根まで枯れなければ春になれば芽吹きます。土が凍結すると根まで枯れるので、土が凍結する地域ではマルチングして凍結を防げば越冬します。

霜の降りない地域であれば、戸外で越冬も可能です。鉢植えを室内に取り込む場合で、葉っぱが残っているなら日光に当ててください。
管理人が住んでいる広島(凍結はしないが霜は降りる)では、防寒なしに庭植えで越冬しています。

冬を戸外で越冬させると冬のダメージと休眠から復帰するのに時間が掛りますので室内で管理して置いて春に戸外に出すのがいいです。でも、大鉢だから面倒なんですよね。

春に日当たりに植え付けたあと、夏まで花を楽しんだら、秋に霜が降りる前に掘り返して鉢植えにし、室内で管理しておいて春になったらまた庭植えすると、回復が早く、一番花のつきがよくなります。

春か秋に切り詰める

秋に家に取り込む前に、邪魔なんで地上部を高さ50cm〜80cmくらいに切り詰めます。これは高さを抑えるのと、根の負担を減らす目的もあります。秋に切り詰めなかったら、春に同様に切り詰めます。

庭植えにした場合は、秋か春に切り詰めるといいです。エンジェルストランペットは2m〜3mになっても、ぶら下がって開花するので、見栄えはしますから、切り詰めなくてもいいです。どっちでもいいです。

作業をするときは必ず、手袋をし、目に汁が入らないようにメガネ(かゴーグル)を装着しているといいです。
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病害虫

ハダニ
ハダニが発生したら早めに農薬を散布して駆除します。ハダニは乾燥すると発生します。葉っぱの裏に水をかけてやると予防できますが、ある程度は発生するのはしょうがないです。どうにも大量発生するならば薬剤を散布します。
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アブラムシ
アブラムシは一旦発生すると大量に増えるので、最初にすぐに対処します。少ないならばテデトールするか、水で吹き飛ばす。追いつかないなら薬剤を散布する。
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ヨトウムシ
ヨトウムシなど、葉っぱを食べる虫も発生します。ぱっと見に虫が見当たらないならば、夜にやってきています。夜に電灯を持って観察して捕殺します。

特徴・由来・伝承

下にぶら下がる形の花を咲かせる。その花の形から「天使のトランペット」=エンジェルトランペットと呼ばれる植物。キダチチョウセンアサガオ属はチョウセンアサガオ属から独立分離した属で、チョウセンアサガオ属の学名が「ダチュラ」だったことから、今でも「ダチュラ」という名前で流通することがあります。本来のダチュラ(チョウセンアサガオ)は上向きに花が咲きます。

キタチチョウセンアサガオの学名はブルグマンシア。ブルグマンシアで流通することもあります。ブルグマンシアとダチュラは別種ですが、育て方は同じ。どちらも毒草です。

毒草。それも結構強い。種子をあぶってお茶にして飲むと幻覚が見られるほど。作家の中島らもがダチュラ(エンゼルトランペット)を炙った話があります。

世界初の麻酔にも利用されました。

マリファナが違法なのでダチュラを吸う、くらいのものです。種子をゴマと間違えて口にした子供が昏睡するという事件も。花も葉も何も絶対に口にしないでください。
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